ストーリークリア後の話として見て貰って良いと思います。
朝一番にアーマーガアタクシーでマグノリア博士の研究所まで飛んで来たリンドウ。
「いらっしゃい、昨日の今日で来るとは……まぁ、積もる話になるでしょう。上がって下さい」
丁寧に挨拶されると、礼もそこそこにリンドウは研究所内に入り、応接室に腰掛ける。
「それで、昨日の件ですね」
マグノリア博士が溜息混じりに話を促す。
「はい、原本をそのまま渡してしまった僕にも問題があるのですが、ソニアさんにはブラックナイトについて詳細を書いた物を渡していたはずです」
王族が残していた倉庫で管理されていた書類。それらを抜き出すことは出来なかったが、それを写した物であれば、リンドウは持ち出すことが出来たのだった。だがしかし、その内容がソニアの出した書物に反映されることはなかった。
「ブラックナイトの発生原因の考察、及びムゲンダイナの危険性について、ですね。その点については、私も危惧していた所です」
対面に座るマグノリア博士が、リンドウに話しかける。
「確かに、貴方の話す内容は、荒唐無稽ではありましたが、否定までは出来ませんでした。いえ、はっきり言えば、その可能性は低くないと思える物でしたが……」
そこで言葉を句切ると、言いにくそうに先の言葉を告げる。
「これ以上は、私では無く、ソニアに聞くべきでしょうね。連絡は私から取っておきます、直接お聞きになさってください」
そう呟くと、リンドウが言葉を返す。
「何か、理由があるとすれば……直接お伺いしても良いのでしょうか」
ソニアの研究書について、違和感への理由が思いつかないリンドウは、今一度行動を起こせずにいるようだ。
「ええ、貴方の思慮も含めてなお、話し合うべきだと思います。ただ、逸るお気持ちもありましょう。今少し、心を落ち着かせてから向かっては?」
マグノリア博士の言葉を受け、研究所を出た後直ぐにソニアの研究所に向かわず、少し休むことにするリンドウ。
「お祖母様? どうしたんですか?」
リンドウが研究所を出た後、直ぐさまソニアに連絡を取るマグノリア。
「あなた、リンドウさんから受け取ったノート、無くしたりはしてないでしょうね」
マグノリアの言葉に、直ぐに反応出来なかったのは、様々な出来事があって忘れていたためだろう。
「あー、確かに貰ってたかも。どうしてそれをお祖母様が?」
何も知らない様子で首を傾げるソニア、その態度に頭を抱えるマグノリア。
「その様子だと、中身は見てないようね」
マグノリアの言葉に、一泊遅れて返事をするソニア。どうやら、貰った時のことさえ記憶が曖昧なのかもしれない。
「私も伝聞のみだから、あまり詳しいことは言えないけれど」
そう言って、マグノリアが書かれた内容について語り出す。
研究所の二階から、文字通り転がり落ちるような音が聞こえる。
「ど、どうしたんですか!?」
ソニアの助手が慌てて様子を見に来るが、階段から転げ落ちて腰をさすっているソニアが答える。
「い、いや、気にしないで。そっちはそっちで進めてて良いから」
そういうと急いで立ち上がって、資料を纏めて積み上げている机の上をひっくり返し始めるソニア。
「は、はぁ……」
突然の出来事に反応に困っている助手を尻目に、目的の物を見つけると研究所の奥にソニアは消えていった。
そこは研究所の奥、形式上は応接間として作られているが、周りを囲む本棚と積み上げられた書籍群が半ば倉庫として利用されていることを物語っている。
「……いや、まぁ、今更掘り起こすつもりもないけどな」
呆れたような、疲れたような、どちらともとれる声色で、リンドウはソニアに語りかける。
「まさか、そんな大事な物とは……聞いてなかったので、その、ですね」
居心地悪そうに言葉を紡ぐソニア、その姿を見て、それ以上言及するつもりもないらしい。
「確かに、碌に中身を言わなかったからな。とりごし苦労で良かったから構いやしないけど、それでよくまぁ、まどろみの森に辿り着いた物だ」
その言葉は、半ば賞賛に近い。何せ、王族の書籍を辿って漸く辿り着いた二匹の英雄について、ソニアは別のルートで辿り着いていたのだから。
「それは、マサル君達の協力だったり、偶然だったりだけど。でも、これ、本当なの?」
ソニアがリンドウのノートを指さす。そこには、王族の書庫で写された内容が断片的に治められていた。
「ああ、ブラックナイトはまだ終わっちゃ居ない」
リンドウと会話を終えて、改めてまどろみの森にフィールドワークへ向かう。
「二人の王と二人の英雄、それとガラルを救った英雄か……私は同一視と過去の歴史の隠蔽で考えていたけれど、ブラックナイトが一度じゃなければ、別々の歴史の可能性はゼロじゃ無いか」
何故壁画で隠していたのか、それ自体の答えはまだわからないが、リンドウの仮説も充分頷ける内容ではある。
「王の血族……キョダイマックス、ガラル粒子、黒い雲。あと少し、繋げる何かがあれば、分かるかも知れない」
そう呟いた時に、ふとリンドウの事をおもいうかべたようだ。
「はぁ、リンドウも気付いたらやることがあるとか言っちゃってるしなぁ。ジムチャレンジの時は、とりあえずバッヂを貰えたらいいや位だったくせに……」
ソニアとの話が終わった後、雑談をする暇も無くマクロコスモスに呼び出されていた。どうやら、ローズ委員長が不在な状態で手が足りていないとのことだ。
「半分バイトの日雇いだったくせにさぁ、ちょっとブラックナイトについて知ってたからってさぁ……もうちょっとゆっくりしていけば良いのにさぁ」
決して、彼が居なくなった後の寂しさに耐えきれず、研究所を離れた訳では無い、そう言い聞かせていると、ポケモンバトルの音が聞こえる。
「これって、英雄の墓のほうからじゃない?」
読了ありがとうございました。
はい、ソニア博士になりました!
ソニアさんはあの時の事をあまり覚えてなかった、という落ちです。
特に深い意味はありません、大した伏線じゃなかったな!
あ^~、別に意識してないし! 的な言葉を愚痴りながら、あからさまな態度のデレデレが好きです!(糞デカ大声
ツンでも良きです、デレデレでも良きです!(糞dry
これはもう……セッk(手記はここで途切れている