Black "k"night   作:3148

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デジモンの映画を見てきました!

いやぁ、選ばれし子供達はやっぱり最高やな、って(笑)

無限の可能性は、少年達が未来を選択した時に失われる。

でもそれが良いことだと、大人達が胸を張って言える世界であって欲しいですね(適当


第二十三話 研究所で 恋バナ?

 マサルがシルディの相手をしている。バトルはマサルの優勢で有り、チャンピオンに勝利するほどの実力はシルディにはないようだ。

「お願い、間に合って」

 

 タワーの屋上での騒ぎは収まり、ザマゼンタを捕まえたチャンピオン、その後まどろみの森でザシアンを捕まえたホップのことをソニアから聞き、リンドウはローズタワー改め、バトルタワーとなった研究室の一室に居る。

「ダンデさんからも聞いたよ、またしてもチャンピオンのお手柄だ、ってな」

電話の先のソニアが答える。

「本当に、マサルは凄いよ。流石チャンピオンって感じ。それにホップも、助手としてはまだまだだけど、やる気と行動力があるから私も頑張らなきゃ、すぐ追いつかれちゃうかも」

半ば冗談として語る。

「そうそう、近いうちにそっちに顔を出すよ。例の朽ちた剣と朽ちた盾の件で、ホップに聞きたいこともあるしね」

そう言うと、予定のすり合わせを行って数日後にソニアの研究所で会う事が決まった。

「リンドウも、マクロコスモスでダンデと一緒に頑張ってるんでしょ? それって充分凄いと思うよ?」

お世辞にもその言葉は有り難かったが、素直に受け取るのは難しい。

「結局契約社員だしな。この計画が終わったら元のフリーターに逆戻りさ。乗りかかった船だし、やることはやるけどね」

そう呟くと電話を切る。心のどこかに残る靄を振り払えずに居た。

 

 汽車に乗ってハロンタウンに着くと、最近よく顔を合わせる人物を見つける。

「やぁ、リンドウ」

屈託の無い笑みで迎えてくれたのは元チャンピオンのダンデだった。

「ダンデさん! そう言えば、ダンデさんの故郷でしたね。いやぁ、折角の帰郷に水を差すようなタイミングですみません」

その言葉に首を横に振るダンデ。

「いやいや、むしろこんな時じゃないと、ゆっくり家族と話しも出来なかったからね。俺としても有り難い話さ!」

快活に話すダンデに対して、違和感を覚えるリンドウ。だがしかし、その違和感が何かいまいち掴めずに居たが、心当たりに気付く。

「……まさか」

生まれ故郷だというのに、先頭を歩こうという意思が見られない。

「ああ! 道案内をしてくれたら、助かる!」

リンドウが大きく溜息をつき、端末に行き先を入力してナビゲートをつける。それに並行して、電話を起動させる。

「もしもし、ホップさん? 今駅について、徒歩でそちらに向かってます。はい、ダンデさんも一緒に」

大凡の到着時間を伝えると、既にマサル達と共に研究所で待っている事が分かる。ジムリーグの時の慌ただしい雰囲気も無くなり、ゆっくりとダンデと共に田舎道を歩いて行く。

 

 鏡の前で前髪や白衣を気にするソニアに、ホップが溜息をつく。

「朝から一体何度確認してるんだ? リンドウさんが来るのは、朽ちた剣と朽ちた盾の件だぞ?」

決してソニアに会いに来る訳ではないと、言外に含ませる。

「わ、わかってるし! お客さんが来るのに身だしなみに気をつけてるだけなんだから」

慌てるソニアにマサルと共にモルペコと戯れていたマリィが口をはさむ。

「まぁ、ただのお客さんじゃないから、仕方ないんじゃない? ね、マサル?」

チャンピオンに同意を求めたが、どちらとも言えない態度でモルペコと戯れるだけだった。

「はぁ、公私混同は良くないと思うぞ……」

そう言って、研究資料のとりまとめをするホップ。

 

 ダンデと共に研究所に入り、ソニアとホップが並んで座っている。

「これが、朽ちた剣と朽ちた盾だぞ。それとこっちがガラル粒子の反応に対する資料。ここで出来る計測の範囲だけど、大凡リンドウさんの推測通りになっていたぞ」

纏められた紙束を確認し、丁寧に持ってきた鞄にしまう。

「ありがとうございます、確かにお預かりしました。これで計画も次の段階に進めると思います」

ホップとソニアに深々と頭を下げる。

「それと丁度良い機会ですので、お二人と……チャンピオンにもみて頂きたいものがあります」

そう言うと、ピカピカに磨かれた剣と盾が机の上に置かれる。

「これは……ザシアンとザマゼンタの剣と盾の複製?」

ソニアの疑問にダンデが答える。

「その通りだ! 正確には、王族の末裔が残していた資料を元に、俺とキバナとカブさんとリンドウで作り上げた朽ちた剣と盾の贋作だな」

あえて贋作と表現したダンデにリンドウが説明を加える。

「できる限り再現しようとしましたが、やはり失われた技術も多くありますね。具体的に言えば、ポケモンが扱うのは難しいこと、ザシアンやザマゼンタが扱う程の力はないということ。それでも、野生のダイマックスポケモンから身を守る位の力はあると思います」

それなりの結果が見込めるが、過去の技術ほどでは無いようだ。むしろ今後の発展に期待しているという感じだが。

「へぇ、そんなことも研究してるんだ」

ソニアの感想に、リンドウが答える。

「はい、今後量産と軽量化が成功すれば、ワイルドエリアにおけるフィールドワーク、及び探索に大きく貢献できますね」

 

 ダンデはハロンタウンの実家に、マサルも同様にして研究所から離れた。折角故郷に戻ったのだから、家族水入らずで一夜を過ごすことになるのだろう。マリィとリンドウは宿のないハロンタウンで、スペースの広い研究所で一日宿を取ることになった。

「……ちょっと聞きたいことあるけん、よかと?」

マリィがリンドウに尋ねる。温かい飲み物を渡し、構わないと答える。

「リンドウはソニアさんのこと、どうおもっちょるん?」

その言葉にリンドウは答えづらそうにする。

「……お人好しだけど、凄い人だと思う。あの年で博士号を取れるのは、やっぱり才能だろうなぁ」

目を合わせないリンドウにマリィが苛立ちを見せる。

「そうやなかと、女性としてどう見とっと!? まさか、ソニアさんの好意に気付いてないとは言わんとね!?」

モルペコが普段見せない主人の怒りに、少し怯えている様だ。リンドウはマリィのその言葉に、中々答えられないで居る。

「……気付いてて、その態度っちゃ? もう見とられんとよ?」

ジムリーダーになり、マサルと会う機会も増えたマリィ。それに合わせて、何かとソニアと話をする事も増えていた。少し年代が上と言うこともあり、従来の話しやすい性格のソニアとは悩みを打ち明けたりもしていたのだろう。それ故に、リンドウの今の態度に耐えられなかったのかも知れない。

「まぁ、ソニアが良く思ってくれてるのは分かるよ。それに関しては、俺も嬉しいとは感じてる」

その言葉に、マリィは言葉を続ける。

「なら、なんでっちゃ!?」

リンドウは一口飲み物に口をつけ、一息ついてから答える。

「好きな女がいるんだよ。ずっと前から……分かってるけど、知らないふりするしかないだろ」

リンドウのその顔には、戸惑いの色が見えた。マリィもそれを見て、これ以上リンドウを責める事も出来なくなったようだ。

「誰か知らんけど、どっちにも失礼やけんね」

マリィはホットミルクを飲み干し、ベッドへと向かう。リンドウはまだ少し、眠れないようだ。

「……そりゃあ、そうだな」

 




読了ありがとうございました。

お前の事が好きだったんだよぉ(唐突

いやぁ、書いてて背中がむず痒いですね。難しいです。

マリィちゃんカワイイヤッター(思考停止
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