内容としては、ムゲンソード、ムゲンシールドのメインシナリオ最終から、って感じですね。
いやぁ、ホントここまでやるのか! って感じだったので、ついつい筆が乗ってしまいました。
異世界転生、ムゲンソードシールド、オリキャラ、キャラ崩壊まとめてオッケーな方は何卒よろしくお願い致します。
第二章 ムゲン団編 第一話
場所は無限タワー内部、巨大な時計塔の内部で、二人は向かい合う。
「どうして、「」ウリさんが!?」
その姿は、まるでホップのようだ。だが、彼とは違う、背格好もそうだが、一番違うのはグリーンの瞳だ。彼はホープと呼ばれた。
「……ホープ君、誰もが君みたいに前に向かって進める訳じゃないの。目指す場所が、未来には亡い人間も……沢山、いたでしょ?」
彼女の言葉に、ホープは言葉を失う。無限タワーを昇る時に、様々なトレーナーと闘った。その誰もが、過去に何かを無くしてきた人達だった。相棒、恋人、家族……無くしてきた物は、それぞれだったがその為に前に進めない人達ばかりだった。
「それでも、時計の針は元には戻らない! 俺は、父さんと母さんが託してくれたバトンを、未来に繋ぐんだ!」
例え幾百の言葉を紡いだところで、彼は止まることはない。過去の怨念を全て受け止めても尚、足を止めることはなかった。だから、彼女の前に立ち塞がる。
「その目で、私を見ないでっ!」
ホープの目は、母親にそっくりだった。彼女が愛した幼なじみの姿を重ねながらも、それを奪っていった女性が脳裏にちらつく。その幻覚に、髪を掻き毟り、狂気を孕んだ声で彼女は叫ぶ。
「キミが……私達の邪魔をするというのなら! ……チャンピオンの力がどれほどのものか、思い知らせて目を覚まさせて上げる!」
その左手が、ベルトに備え付けられたモンスターボールへと伸びる。
「キミもお父さんと……ホップ博士と同じ道を辿ると良いよ!!」
歴代最強と謳われたチャンピオンと、決して希望を見失わない少年の闘いが始まる。
満身創痍の少年に、バイウールーが寄り添う。彼の手持ちのポケモンも無傷なものはない。
「「」ウリさんのポケモン、五体目を見るのは……初めてだったな」
そう呟いた少年の鞄から、古ぼけた朽ちた盾が光り輝く。
「これはーー!?」
ホープは驚いて居たが、彼女は驚くことはなく冷めた瞳で見ていた。
「……やっぱり、来るのね」
呟いた言葉をかき消すように、歴戦の勇者が少年と彼女の間に現れる。
「ザマゼンダ! 来てくれたのか!?」
かつての戦友を前に、一瞬だけ表情を曇らせるが、朽ちた盾を身に纏い戦闘態勢になる。
「……千年後の未来? 人とポケモンの進化? そんなところに、私が欲しいものはないの」
固く閉ざされていた五つ目のモンスターボールが開く。
「全て消し去って! ムゲンダイナァァァアアアアアアアアアアア!!!」
無限タワーの上空を、黒い雲が覆う。
ザシアンとザマゼンダ、二匹の英雄とホープの協力によって、再び無限ダイマックスをしたムゲンダイナが倒される。
「……ごめんね、ムゲンダイナ。無理させちゃったみたい」
ボロボロになるその体を労るように彼女の手が伸びる。闘いの余波で、無限タワーはボロボロになり、壮大な大時計も動かなくなっている。闘いが終わった後で、リザードンに乗ったダンデが現れた。
「一人で倒したのか……チャンピオンを? よくやったな、ホープ!」
満身創痍の体は、ダンデに頭を撫でられるとバランスを崩す。
「ちょ、ちょっと、痛いよ。ダンデおじさん」
彼の体を支えながら、ダンデが無限団のボスに目を向ける。
「……時間は過去には戻らないんだ、チャンピオン。この結果は、未来をめざし続けたホープと、過去に囚われたお前と差なんだ」
言葉を発しているダンデ自身が、彼女の悲鳴に気づけなかった事を後悔しているのかもしれない。彼女は一言も発することもなく、ただ無限タワーが軋む音だけが大きくなっていく。
「「」ウリさん! まだやり直せます! 誰にだって、未来はあるんですから!」
そう言って手を伸ばしたホープの手を振り払い、彼女は距離を取る。
「……「」ウリ」
下の階から上がってきたのか、何人かの声が聞こえる。その内の一人が、ホープに駆け寄った。
「ホープ、無事だったのか!」
「父さん!? 母さんも!」
父の手に抱き寄せられるホープ。涙を流し、息子の成長に喜ぶ父親の姿を見て、彼女はどう思ったのだろうか。
「「」ウリ!」
息子を抱きしめながら、ホップ博士が声を上げる。彼の声が普段では聞けない程大声だったのは、無限タワーの崩壊が近づいていたからだろう。
「……遅いよ」
彼が伸ばした手は届かず、瓦礫と共に彼女は落ちていく。リザードンの背に彼らは乗せられ、無限タワーを脱出していく。
瓦礫の中で、彼女は目映い光を見た。それは、ワイルドエリアで見た珍しい光の柱のようだった。だが、彼女はその光の正体を知っていた。
「ムゲン……ダ、イナ。あり、が……と」
目が覚めると、テントの中だった。
「いつの間に……どこで眠ったんだっけ?」
先ほど見た光景は夢だったのか、自問自答しながらテントから出ると眩しい日差しに一瞬目を細める。
「キバ湖……だよね」
彼女が知っているワイルドエリアの、比較的穏やかな場所だった。だが、彼女は直ぐに違和感を覚える。
「なに……何かが違う」
具体的に言えることはない、強いて言うならば空気が違うとでも言えばいいのだろうか。
「違うけど……知ってる?」
その答えを探すために、エンジンシティへの階段を急ぎ足で上る。息を切らして登り切ったその場所で、蒸気機関の音に迎えられる。
「……うそ」
読了ありがとうございました。
内容としてはムゲンシールドの方ですね、「」ウリから朽ちた盾を貰っているので。
いやぁ、ホープ君の光属性レベル高すぎて直視できないですね(アンデット並感
と言うわけで、次からは前書いた内容に合流していきまーす。