ムゲン団、哀しい話でしたね……
救いはないんですか!? って感じになったので、
うちに来れば幸せになれそう?
という感じで始まりました。
キャラ崩壊、転生、色々オッケーな方はよろしくお願い致します。
「ムゲン団って、知ってる?」
研究所に訪れると、ソニアが唐突に切り出してきた。リンドウはその言葉に、少し顔を顰める。
「最近良く出てくる奴らだろ? ムゲンダイナのエネルギーがどうのって……アレの所為でオリーブさんの機嫌が急転直下するから、俺嫌いなんだよなぁ」
エール団とは違った集団で、集まり自体はダイマックスエネルギーの有効活用、及びムゲンダイナの制御を目標にした団体である。基本的には、企業の枠組みを超えて、技術提供と円滑な事業進行の為の存在だったのだが。
「一部の暴走してる人間が、略奪行為や私利私欲の為に名前を利用している……ってことだな」
資料の纏めが終わったのか、紙の束をクリップで留めて、背筋を伸ばす運動をするホップ。
「良くも悪くも、ムゲンダイナの研究が進んでないってことだな」
その危険性から、チャンピオンが管理をする事で決まったのだが、どこの研究所もダイマックスについて研究するのであれば、喉から手が出るほどだ。
「……物騒なんだから、あんまり無茶しないでね、リンドウ」
ソニアが心配そうな目でリンドウを見つめる。その言葉にリンドウが答えようとした瞬間、端末から着信音が聞こえる。
「……オリーブさんだ」
嫌な予感がリンドウを襲う。
どうやら、民間人に対して多数人でポケモンバトルを挑み、金銭を巻き上げられたという報告があった。それに対し、リンドウとホップは手分けしてその集団を追う。
「……どうか、ホップが見つけてくれますように」
エンジンシティの広場を抜け、裏路地に入ったところでそれらしい集団が目に入る。
「おうおうおう、こんなところで女の子一人だと危ないぜ? 護衛してやろうか?」
「勿論、有料でな。それとも、俺達とポケモンバトルでもするか?」
黒を基本とした服装に、特徴のあるマーク今まで遭遇したことのあるムゲン団と同じだ。なんとかバトルを回避して少女を助けられないかと思案していると、少女がモンスターボールからポケモンを繰り出した。
「……は?」
そこから現れたのは、ゴースト・ドラゴンタイプのドラパルドだった。少女の正面に居たはずのドラパルドは、瞬きの間に集団の背後に回り、咆哮を上げる。
「……私とポケモン勝負、する?」
その言葉に、腰を抜かして這々の体で逃げ出すムゲン団達。
「……はぁ」
少女が溜息をついて、ドラパルドをボールに戻す。歩き出すのは良いが、随分と足取りは重いようだ。
「あんた、強いんだな」
リンドウが少女に声を掛ける。
少女と共に、カフェで一息をつける。
「いやぁ、助かったよ。おかげでムゲン団を名乗る馬鹿達も掴まったみたいだ」
そういうとリンドウは嬉しそうにコーヒーを口に運び、イエッサンにポケ豆を与える。
「私は……礼を言われるような事は、何も」
その声に、歓びはない。それどころか、喜怒哀楽の全てを置いてきたかのような表情だった。
「ははは、まぁ、俺が助かったのは事実なんだから、気持ちだけでも受け取ってくれ。ところで、かなりお洒落な格好だけど、もっと中央の方から来たのかな?」
偶にプライベートでもうっかり白衣を着そうになるソニアと違い、細部にアクセントをつけた衣服を着ている。流行というほど見かける訳ではないので、本人がかなり服飾にはこだわっているように見えた。
「……ハロンタウン」
その言葉に驚くリンドウ。良くも悪くも田舎のイメージの抜けない街の少女とは想像もつかなかった。
「そうか……マサルやホップ達と同じ出身か。年代も近そうだし、もしかし……」
言葉を言い終える前に、その少女がリンドウの襟首を掴む。
「ホップを……知ってるの?」
鬼気迫る表情に、リンドウは気圧される。
「まぁ、知ってるけど。お嬢さんはホップの知り合いなのか?」
リンドウの返事には答えない。複雑そうな事情があるようだが、何も語るつもりはないらしい。
「……」
手を放し、力なく座る少女。困惑し、どうすればいいのか考えていた所に、ホップが合流する。
「あ、リンドウ! ムゲン団達は警官に引き渡したぞ! あれ、そこにいるのは」
ホップの言葉に反応する少女、スカートを握りしめて奥歯を噛み締めるように体を強ばらせる。
「ユウリ! 久しぶりだな!」
読了ありがとうございました。
GW中は頑張ってアップしたい(願望
「」ウリちゃんには幸せになって欲しいンゴねぇ(適当
あ、あと、「この泥棒猫!」って言って欲しい(ゲス顔