Black "k"night   作:3148

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ムゲンタワー編のラストです。

ムゲン団の幹部とバトルになります。




ムゲン団編 第十五話

 次の扉を開くと、少女が座っていた。ムゲン団の制服で顔が隠れているので、離れた場所からだと誰かは分からない。

「……あんた達、田舎から来たんでしょ? ちょっと付き合ってよ、あたしがジムチャレンジで勝てるか、試しておきたいの」

ムゲン団の幹部が勝負を仕掛けてきた。ムゲン団の幹部はレパルダスを繰り出した。

それに対して、マサルがルカリオをだした。

「いけっ、ルカリオ、はどうだんだ!」

ルカリオが拳を突き出そうとすると、突然後ろに吹き飛ばされた。

あくタイプ イカサマ

どうやらレパルダスが技を繰り出していたようだ。自分の力を利用される形の攻撃は、想像以上にルカリオにダメージを与えている様だが、冷静にはどうだんがレパルダスを捉える。

「良くやった! ルカリオ!」

弱点の技を受けて、一撃で倒れるレパルダス。ムゲン団の幹部はレパルダスを手元に戻し、次のポケモンを繰り出す。

「ドクロッグ、クロスチョップ」

しなやかに伸びる腕が、交差する様にルカリオに伸びる。だがしかし、それを受けたのは別のポケモンだった。

「ルカリオ良くやった、次は頼むぜストリンダー」

急に入れ替わったが、それでもなおドクロッグの一撃がストリンダーを捉える。

かくとうタイプ クロスチョップ

鋼タイプや岩タイプなどの堅さを誇るポケモンであれば、一撃で倒れていたかも知れない。だが、ストリンダーの体は柔軟でダメージを殺していた。

「ドクロッグ、もう一度よ!」

改めて技を繰り出そうとするが、ストリンダーが一度ボールに戻されて、ダイマックスバンドの光を集められている。

「ダイマックスだ! ストリンダー」

ダイマックスして現れたストリンダー。ドクロッグは見上げる様な巨体に対しても怯むことなく技を繰り出す。だが、先ほどよりもダメージを受けている様には見えなかった。

でんきタイプ ダイサンダー

胸の弦をかき鳴らし、体表から電気を発生させる。キョダイ化した体を存分に発揮したそれは、莫大な量の電気を産み出し、ドクロッグを吹き飛ばし、フィールドが帯電するほどだった。

「っ、いけっズルズキン!」

倒れたドクロッグをボールに戻し、ズルズキンを繰り出す。出てきた瞬間ストリンダーに対して威嚇する。キョダイであっても一瞬怯む素振りを見せたが、再びダイサンダーを繰り出そうとする。

「ズルズキン、かみくだく!」

あくタイプ かみくだく

かみつくを更に凶悪にしたような技が、ストリンダーの腕に食らいつく。決してダメージは少なくないが、腕を振り払い再びダイサンダーてズルズキンをなぎ払う。

「……モルペコ、行って」

出てきたのはでんきタイプのモルペコだ。今まで一撃で吹き飛ばす様なダイサンダーだが、モルペコ相手ではダメージは半減だ。

「ストリンダー、ダイアシッドだ!」

「モルペコ、オーラぐるま!」

トレーナーの指示が交差し、早く動いたのはストリンダーの方だった、口から吐き出された毒がモルペコを包み込む。それをぶち抜く様に、纏ったオーラで走り抜け、ストリンダーにぶつけるモルペコ。その衝撃で、ストリンダーのダイマックスの効果が失い、元の大きさに戻る。

「ストリンダー、ばくおんぱ!」

「モルペコ、もう一回!」

一度オーラぐるまを使っていて勢いがあるモルペコが今度はストリンダーの動きを上回る。胸の弦を弾こうとした瞬間にオーラぐるまがストリンダーに炸裂し、膝を着いて戦闘不能になる。

「お疲れ様、ストリンダー。頼んだぜルカリオ」

現れたルカリオがモルペコに対峙した瞬間、まるで姿を消したかの様な速度で攻撃を繰り出す。

ノーマルタイプ しんそく

ストリンダーに食らった毒もあり、ルカリオの攻撃に反応出来ずに倒れるモルペコ。

「強いね、でも、私は負けない」

ダイマックスバンドが光り輝き、次のポケモンに注がれていく。キョダイ化したモンスターボールから洗われたのは、キョダイオーロンゲだった。

「ルカリオ、はどうだんだ!」

「オーロンゲ、キョダイスイマ!」

ルカリオの拳から放たれたはどうだんは間違いなくオーロンゲを捉える。だが、それでもなおオーロンゲは怯まず攻撃を繰り出している。ルカリオは吹き飛ばされてダメージはかなり大きい。

「オーロンゲ、ルカリオに止めを刺して!」

ムゲン団の幹部の声が響くと同時にオーロンゲが動き出す。

「ルカリオ、てっていこうせんだ」

はがねタイプ てっていこうせん

ルカリオが両手を胸の前に合わせて、鈍く光るエネルギーが集められる。それはまさに、ルカリオの生命エネルギーの様だ。振り下ろされるオーロンゲの腕もろとも、撃ち抜く。その破壊力は、キョダイ化したオーロンゲを一瞬で戦闘不能にして、元の大きさに戻してしまう程だ。

「頑張ったなルカリオ、お疲れ様」

膝をついて立ち上がる事も出来ないルカリオ。それほどの大技だったようだ。

手持ちのポケモンが全て戦闘不能になったムゲン団の幹部は、力なくマサルを見つめていた。

 

 マサルがルカリオとストリンダーに回復薬を与えている間に、リンドウが足を運ぶ。

「何やってんだ?」

マサルをみつめていたムゲン団幹部は、顔を伏せる。

「……あんたには、関係ない」

リンドウはその言葉を無視して、言葉を続ける。

「無茶な特訓は止めた方が良い。ポケモンにもトレーナーにも悪い。それに、マサル達のやり方を真似したって、体を壊すだけだぞ」

その言葉が、彼女の琴線に触れた様だ。

「あんたに、何が分かると!? 好きな人において行かれる! 追いかけても、どんどん離れて行くあの人に、これぐらいせんと追いつけんとよ!?」

少女のまっすぐな瞳がリンドウに突き刺さる。

 

 遠巻きにリンドウと少女を見守るソニアとホップ。

「リンドウがんばえー」

「……流石に黙った方が良いと思うんだぞ」

決して二人に聞こえない様に話すソニア。

「大丈夫だって、リンドウには私がついてるし」

満面の笑みのソニアを見て、呆れた様に頷くホップ。

「頑張れ、リンドウ」

 

 リンドウが少女の肩を掴む。

「分かるよ。分かるから止めるんだ。俺がカブさんと闘った後も、マリィは止めてくれただろ? 間違っても、やり直して良いって、お前が教えてくれたんだ」

正面から見つめるリンドウに、マリィは目をそらす。

「……覚えとらんよ、そんな昔の事」

リンドウの手を振り払って、背を向ける。マサル達に声を掛けられたリンドウは、離れて行くマリィを見送る。

 

 「さっきのやつ、マリィみたいだったな」

マサルが何気なく言葉にした言葉に、ホップが転びそうになる。

「……そうだな」

リンドウが適当に相づちをうつ。

「そういえば、最近マリィが体調良くないみたいなんだ。怒りやすいっていうか、不安定っていうか……どうしたら良いと思う?」

マサルの疑問にリンドウが答える。

「一日、我が儘に付き合ってやれよ。チャンピオン権限で何とかなるんじゃないか?」

なにげなく溢したその言葉に、マサルは頷く。

「そうだな、きっと疲れてるんだろう」

二人のやりとりに、溜息をついたホップがマサルに言葉をかける。

「そうだぞ、マリィは疲れてるんだから、マサルがフォローしないと、だぞ!」

親友の言葉に、笑顔で頷くマサル。

 




読了ありがとうございました。

バトルが無茶苦茶な気がするけど、これが限界(白目

あ、リンドウさんとソニアさんは完全に戦力外です、割と本人達も「ここいる?」状態なんじゃないかなぁ

でも多分、ホップとマサルだけだと、色々取りこぼしそうだから、四人で行くしかないんだろうなぁ(他人事

ここから先はポケモンのデータになりますので、気になる方だけどうぞ。

マリィ 手持ちポケモン
レパルダス ♀
れいこくポケモン
ガラル図鑑:No.045
特性:じゅうなん
Lv:65
H:178 A:180 B:90 C:139 D:90 S:203
イカサマ (対ルカリオ)  50~59 HP260→205

ドクロッグ ♀
どくづきポケモン
ガラル図鑑:No.223
特性:かんそうはだ
Lv:65
H:203 A:203 B:109 C:136 D:109 S:176
クロスチョップ (対ストリンダー) 54~65 HP268→208
   〃        〃      〃  HP416→356

ズルズキン ♀
あくとうポケモン
ガラル図鑑:No.225
特性:いかく
Lv:65
H:179 A:183 B:174 C:83 D:174 S:141
かみくだく (対ストリンダー) 79~94   HP356→271

モルペコ ♀
にめんポケモン
ガラル図鑑:No.344
特性:はらぺこスイッチ
Lv:66
H:214 A:192 B:102 C:117 D:102 S:153
オーラぐるま (対ストリンダー) 57~67  HP271→210
  〃        〃     114~135 HP105→0

オーロンゲ ♂
ビルドアップポケモン
ガラル図鑑:No.240
特性」いたずらごころ
Lv:66
H:263(516) A:225 B:111 C150 D:124 S:104
キョダイスイマ (対ルカリオ)  159~187 HP195→10

マサル 手持ちポケモン

ルカリオ ♂
はどうポケモン
ガラル図鑑:No.299
特性:ふくつのこころ
Lv:75
H:260 A:193 B:133 C:248 D:133 S:164
はどうだん (対レパルダス)   290~344 HP178→0
しんそく  (対モルペコ)    103~122 HP33→0
はどうだん (対オーロンゲ)   132~150 HP526→385
てっていこうせん (対オーロンゲ)458~542 HP385→0

ストリンダー ♀
パンクポケモン
ガラル図鑑:No.311
特性:パンクロック
Lv:75
H:268(526) A:175 B:133 C:246 D:133 S:141
ダイサンダー (対ドクロッグ) 240~283  HP203→0
  〃    (対ズルズキン) 195~231  HP179→0
ダイアシッド (対モルペコ)  129~153  HP173→33



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