ムゲンダイマックスをしたムゲンダイナを操る「」ウリの目を覚まさせる事は出来るのか?
頑張れホップ、負けるなマサル!
……そういえば、こいつ相手を一人でしたホープ君が実は最強なのでは?
ボブは訝しんだ
ムゲンダイナのダイバーンで包まれていた熱気が、ペリッパーの特性のおかげで雨が降る天候に切り替わる。
「……ムゲンタワーの頂上だと、簡単に天候が変わるね」
「」ウリが呟く。そうして、再びムゲンダイナに指示を出す。
「ムゲンダイナ、カビゴンを優先して倒して!」
どくタイプ ダイアシッド
ドラゴンタイプ ダイマックスほう
巨体なカビゴンすらも包み込む様な毒の奔流が体力を削り、弱った所にムゲンダイナの竜頭の一つから繰り出されるレーザーにカビゴンは力尽きる。
「カビゴンっ!?」
カビゴンが力尽きるのを見て、それでもなおマサルはペリッパーに指示を出す。
「ペリッパー、追い風だ!」
ひこうタイプ おいかぜ
ペリッパーが羽ばたき、風向きが変わる。ムゲンダイナはその巨体から、僅かな風でも受ける影響は大きい様だ。
「カビゴン、お疲れ様。やるぞ、アーマーガア!」
ホップが次のボールからアーマーガアを繰り出す。
「ペリッパー、れいとうビーム!」
「アーマーガア、アイアンヘッド!」
ペリッパーもアーマーガアも指示通りに、懸命にムゲンダイナに攻撃を仕掛けるが、弱っている様子はない。
「ムゲンダイナ!」
ドラゴンタイプ ダイドラグーン
ムゲンダイナの竜頭から繰り出されるエネルギーの塊が、ペリッパーを無慈悲に襲う。
「次は、アーマーガアよ」
ほのおタイプ かえんほうしゃ
竜頭から炎の塊がアーマーガアに吹き付けられる。ペリッパーは戦闘不能になったが、アーマーガアはなんとか持ちこたえた。
「よくやったペリッパー、頼んだぜゴリランダー」
マサルの手持ちの最後の一匹がムゲンタワーの頂上で雄叫びを上げる。
「ふんばるぞ、アーマーガア!」
ホップのかけ声と同時に、アーマーガアがムゲンダイナにアイアンヘッドで攻撃する。
「ゴリランダー、10まんばりきだ!」
カビゴンと同じように、ムゲンダイナに攻撃を仕掛けるゴリランダー。二体の攻撃にムゲンダイナが僅かに揺らいだ様に見えた。
「ムゲンダイナ! もう少しだから……力を貸して!」
毒の奔流がゴリランダーを包み、火炎放射がアーマーガアを焼く。二度目の炎技に耐えきれず倒れたアーマーガアはモンスターボールに戻っていった。
「これであとは、ホップだけ……!?」
ゴリランダーは かなしませまいと もちこたえた!
どう見てもボロボロの体で、ゴリランダーは立ち上がる。しかし、もう限界なのは見るまでもない。
「……満身創痍の癖に」
「」ウリが苦虫を噛み潰した様な顔になる。ホップが繰り出したのは、インテレオン。「」ウリも何度も見たポケモンだ。ホップとマサルが目を合わせて、同時にポケモンに指示を出す。
「ゴリランダー、くさのちかい!」
「インテレオン、みずのちかい!」
「ふざ、けるなぁ!」
「」ウリが吠える。ムゲンダイナは水にも草にも耐性がある。例え同時に使う事で威力があがったとしても、倒れることはない。先に動いたゴリランダーが、草木の力を借りてインテレオンに攻撃する。
「……え?」
味方に攻撃することに呆気を取られた「」ウリは判断が鈍る。ゴリランダーの一撃を受けて、かなりのダメージを負ったインテレオンだが、動きが鈍るどころか、むしろ攻撃の鋭さが増した様にすら見える。
「……げきりゅう」
インテレオンの特性、体力が一定以上減少した場合、水タイプの攻撃力が上昇する逆転の特性だ。草の近いで水の量が莫大に増え、数え切れない程の水の弾丸が、ムゲンダイナに撃ち込まれていく。
「いっけぇ、インテレオン!」
渾身の一撃が、ムゲンダイナの巨体を穿つ。
ムゲンダイナは巨体をうねらせ、悲鳴にも似た咆哮を吐き出しながら高度を下げていく。ムゲンタワーの頂上付近まで降りてきた時にはムゲンダイマックスが解け、本来の姿に戻るムゲンダイナ。
ムゲンダイナは 「」ウリを悲しませまいと もちこたえた!
最早、ムゲンダイマックスを保つどころか、攻撃する体力すら残っていないはずだが、それでもなお、二人の前に立ち、主人を守る為に尽くす。
「ムゲン……ダイナ?」
「」ウリの言葉に、ムゲンダイナが答える。精一杯の咆哮が、ムゲンタワーに響く。
「……」
「」ウリが、攻撃を命じれば、その通りに動くだろう。例えボロボロの体で、限界を超えようとも。
「……ホップ」
マサルはホップに合図を送る。ゴリランダーは既に体力の限界だ。今動けるのはインテレオンだけだ。
「……」
「」ウリは、言葉を発することも出来ず、マントにツメを立てて身を捩る。ムゲンダイナやムゲン団の皆に応えたいが為に、膝を折ることは出来ない。だがしかし、反撃をすることも、拒む。
「……うぅ」
目の前にいるホップ達は、この二人は、「」ウリにとって目指した未来だったのだ。約束を誓い、共に手を取り、そして勝利をつかみ取った。目指した未来が、何故、目の前にあって、それでもなお、手が届かないのか。
「俺達の勝ちだぞ!」
ホップが、吠える。耳を塞いでも聞こえる様な声で。
「ムゲンシステムなんか無くても、ユウリに勝てるんだ! 願いは、自分の手で叶える物なんだぞ!」
ホップの言葉に、漸く「」ウリは膝を折れる。地べたに座り込み、俯いて、涙を流した。
「……遅いよ」
どれだけの時間、この時を待ちわびただろう。この時の為だけに、どれだけの犠牲を払ってきたのだろうか。ただ、彼が約束の糸を手繰って、「」ウリを、無敗のチャンピオンを地に落とす瞬間を。
ムゲン団の総帥、「」ウリに勝利した!
「」ウリはまるで動く気配は無く、ただ力なく座り込んでいる。
「……大丈夫なのか?」
リンドウが心配そうに見ているが、ホップが近づいて確かめようとする。
「ユウリ! 大丈夫か!?」
ホップの声に、反応した「」ウリ。まるでホップが伸ばした手に反応したかの様に見えたが。その答えは割り込む様に響く声にかき消される。
『「」ウリ! やっと見つけた!』
彼女の名前を呼んだのは、まるで何十年後かのホップの様な姿をした男だった。ムゲンダイマックスの影響でまだ時空を越えて映し出される景色の一つから、彼女を呼ぶ声がする。
読了ありがとうございました。
お疲れ様でした!
ムゲンタワー編完結です、いやぁ、なんとか倒せましたね!
間違え続けた少女に語りかける男は一体何ップなんだ……(笑
ホップ達に負けるだけで終わるわけが無いよなぁ!
と言うわけで、もうちょっとだけ続くんじゃ(白目
この先はポケモンのデータになりますので、気になる方のみどうぞ。
「」ウリの手持ちポケモン
ムゲンダイナ(ムゲンダイマックスの姿)
ダイアシッド (対カビゴン) 72~85 HP220→140 C一段階上昇
ダイマックス砲 (対カビゴン) 151~178 HP140→0
ダイドラグーン (対ペリッパー) 211~250 HP185→0
かえんほうしゃ (対アーマーガア)118~140 HP235→110
ダイアシッド (対ゴリランダー)480~546 HP274→1
かえんほうしゃ (対アーマーガア)316~374 HP110→0
マサルの手持ちポケモン
ペリッパー ♂
みずどりポケモン
ガラル図鑑:No.063
特性:あめふらし
Lv:70
H:185 A:96 B:166 C:203 D:124 S:161
れいとうビーム (対ムゲンダイナ) 30~36 HP400→365
ゴリランダー ♂
ドラマーポケモン
ガラル図鑑:No.003
特性:しんりょく
Lv:80
もちもの:きあいのたすき
H:274 A:280 B:173 C:125 D:141 S:216
10まんばりき (対ムゲンダイナ) 90~108 HP350→250
くさのちかい (対インテレオン) 140~168 HP213→63
ホップの手持ちポケモン
カビゴン
アーマーガア ♂
カラスポケモン
ガラル図鑑:No.023
特性:きんちょうかん
Lv:69
H:235 A:189 B:171 C:99 D:143 S:162
アイアンヘッド (対ムゲンダイナ) 15~18 HP365→350
〃 〃 〃 HP250→235
インテレオン ♂
エージェントポケモン
ガラル図鑑:No.009
特性:げきりゅう
Lv:75
もちもの:じゃくてんほけん
H:213 A:155 B:125 C:289 D:125 S:187
みずのちかい (対ムゲンダイナ) 250~295 HP235→0
個体値計算 ポケモン徹底攻略 様
ダメージ計算 VS SWSH 様