バエルを使って、アグニカンドリームを実現する為にガンプラバトルをする男   作:GT(EW版)

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 火蓋は切られるもので切って落とされるものではないことを誤字指摘されて初めて知りました。サンクスです。


バエルのもとへ集え!

 最大の問題は、時間だった。

 ザムザザーハンマーの連打は確かにビグ・ザムの装甲に通じたが、殺し切るには圧倒的に時間が足りない。

 この間にもディメンションを蝕んでいるバグは肥大化を続けており、電子世界の崩壊は刻一刻と迫っているのだ。無論元凶であるビグ・ザムへの攻撃を行っているのは私だけではなく、チャンピオンのガンダムAGEⅡマグナムやロンメル隊のコンビネーション・アサルトが立て続けにビグ・ザムの装甲に浴びせられていたが、それでも超巨大モビルアーマーが纏う闇のオーラの前には傷一つ付けることができなかった。

 

 そして、唯一通じていた私の武器にもとうとう限界が訪れた。

 

《お、覚えてろよぉ……!》

 

 さらばだ、ザムザザー。君のことはSEEDシリーズで最も好きなモビルアーマーだった。

 ブレイクデカールの力で再生を続けていたザムザザーハンマーだが、打ち付けた回数が三十を超えた辺りでその再生が追いつかなくなり、完全に砕けて消滅してしまった。ブレイクデカール同士がぶつかり合えばお互いにダメージを与えることはできるが、最後に残るのはより力の強い方だと言うことだろう。そしてこのビグ・ザムは、最も強い力を纏っていると来た。

 これは……思わしくない状況だ。

 

《このままでは……!》

 

 苦々しげな誰かの呟きを耳にしながら、私は一旦後退しザムザザーに替わる武器を求めて宙域を飛び回る。

 しかし良さげな素材は軒並み上位ランカーたちに撃墜されているのかそうそう見つかることもなく、私は立ち込めた静かな苛立ちから八つ当たりするように周辺のマスダイバー機を斬り伏せていった。

 だが、烏合の衆をいくら叩き潰したところで本丸を落とさなければ意味がない。このままではあと十数分と持たず、ディメンションは崩壊するだろう。いかに私のバエルが強かろうと、時間の流れまで変えることはできなかった。

 

 ──そんな私の目の前を、ふと赤い機体が横切った。

 

 残像を残しながら駆け抜けているあれは……ダブルオーガンダムか。

 先ほど視界の端に映していたガンプラが、トランザムを発動した状態でビグ・ザムへと挑み掛かったのだ。

 ガンダムマイスターさながらの良い動きをしている。だが、駄目だ。その手に持つ実体剣では、奴の装甲を貫くことはできない。

 

「そこのダブルオー、今しがたチャンピオンたちの攻撃を見ていたと思うが、いかに性能を上げたところで通常の攻撃では奴に傷一つ付けられんぞ?」

 

 ビグ・ザムのメガ粒子砲を超高速で回避していくダブルオーに動きを合わせながら、私はバエルで並走しつつ彼に忠告を与える。

 我ながら意地の悪い台詞であったが、彼がその言葉にどう返すのか興味があったのだ。

 このダブルオーガンダム……バエルの剣やチャンピオンたちの攻撃が一切通じなかったのを見ていながら、その動きには一片の迷いが無い。パイロットの性格が出ている真っ直ぐな動きに、思わず期待を寄せたのかもしれない。

 

 もしかしたら何か、面白いものを見せてくれるのではないかと……彼のガンプラを見て、何となくそう思ったのである。こちらにそう思わせるだけの信念が、感情に溢れた彼のガンプラ捌きに感じた。

 

 そんな私の言葉に、ダブルオーが返す。

 

《それでも! それでも俺は諦めない!》

 

 返ってきたのは少年の声だ。先ほど私のバエルを褒めてくれた少年か。

 その彼は語った。彼がこのGBNに懸けた想いを。GBNが大好きで、壊したくないという熱き願いを。

 

《必ず守り抜いてみせる! みんなが大切にしているこの世界を!》

 

 そう叫んで、彼は両手に携えたそれぞれの実体剣でビグ・ザムの顔面を切りつけていく。

 しかし、敵が纏う闇のオーラを前にその剣はあえなく砕け、手持ちの武器を失ったダブルオーは徒手空拳でビグ・ザムを殴りつけていった。

 

 ひたすらがむしゃらに、何度でも。

 

 その姿を見て、私はハッと息を呑んだ。

 少年がビグ・ザムに飛び込んでいったのは、私のように策があったからではない。ただGBNを守りたいという純粋な一心から起こした感情的な、自然な行動だったのだ。

 そんな彼は自分が作ったダブルオーガンダムの力を最後まで信じ、泥臭い姿からは何が何でもビグ・ザムを倒すのだという意地が見えた。

 

「ふっ……」

 

 実に愚かな……愚かにもほどがあるぞ、私ィッ!! 

 

 無謀な徒手空拳……そういうのもあるか! ああ、それは盲点だった! 

 

 最初に繰り出したバエルソードが効かなかった時、私は通常のガンプラの攻撃を受け付けないブレイクデカールの性質を見抜いて即座に同じブレイクデカールをぶつける戦い方を選んだ。それが、ザムザザー印の外道ハンマーだ。実際、それは戦術的に見れば確かに効果的だったのだろう。傍から見れば柔軟な発想で見事対応したようにも見えたかもしれない。

 

 しかし、私はあの時失念してしまっていた。

 

 一振りのバエルソードが効かないのなら、二振りでも三振りでも。徒手空拳になろうとも足掻き続け、何度でも愚直にバエルソードを叩き続ける行動もまた、アグニカと言えた。私も試しておけば良かった……! 

 たとえ相手がゲームシステムレベルで設定を調整した怪物であろうと……いや、怪物であるからこそ、外道ハンマーに頼るのはもう少し後にするべきだったと後悔する。

 ……つくづく、大人とはセコいことを考えるものだ。

 リミッターを解放したバエルに報いる為、私はこの戦いに勝ちたいが故に合理的な思考に逃げていたらしい。

 

 それに比べて、自らの剣が折れようと決して諦めることなく拳を叩きつけるダブルオーガンダムの、何と勇ましきことか。

 少年よ、君は気づいていないだろうが、今の君の姿はこの私の目を眩ませるほど眩く輝いているぞ。

 

 その戦いぶりにナイス・アグニカ! 300アグニカポイントだ! 

 

 

「頭頂部だ!」

《えっ……?》

 

 新たなアグニ観を示してくれた少年に呼び掛けると、私は迷わず彼の元へバエルを飛び込ませる。

 少年よ、私は今、君の戦いを美しいと思った。だからこそ、許そう。

 このバエルの横に並び立ち、人類に仇なす天使を共に葬ることを。

 

「バエルが付けた傷に、攻撃を集中するのだ」

《……! はい!》

 

 小さな亀裂とは言え一度付けた傷ならば、他の部位を狙うより効果はある筈だ。

 私の意図を察した少年と共に機体を上昇させると、バエルとダブルオーが連なってビグ・ザムの頭頂部へと躍りかかり、代わる代わるザムザザーハンマーで与えた傷口に剣と拳の連打を浴びせていく。

 

《す……すごいですね! なんで折れないんですかその剣……?》

「ふっ、知らなかったかな? バエルの剣は折れない!」

 

 依然バエルソードから伝わってくる感触に良い手応えはなかったが、それでも一心不乱に自らの剣を叩きつけていくのは悪くない気分だった。寧ろ、ザムザザーを振り回していた時よりも爽快ですらある。

 

《調子に……乗るなぁ!》

 

 しかし、ビグ・ザムのパイロットもとうとう痺れを切らしたようだ。

 奴は巨体に物を言わせた戦艦以上の推力を持って密着した我々を引きはがしに掛かると、周囲からは餌に群がる蟻のようにぞろぞろとマスダイバーの軍勢が雪崩れ込んできた。

 

「この期に及んで未だ、バエルを持つ私に逆らうか」

《ち、違う! さっきから勝手に機体が動くんだ! な、なあ助けてくれよ!? 俺はただ楽をして強くなりたかっただけなんだ!》

「そうか、さらばだ」

《わ、わあああ!?》

 

 今やGBN世界そのものが消滅の危機であり、自分たちの世界が脅かされているのはマスダイバーとて同じ筈であろう。にもかかわらず未だバエルに牙を剥くことを不審に感じていたが、どうやらその動きは彼らの意思によるものではないらしい。力を増したブレイクデカールに浸食された機体が、パイロットの操作を無視して勝手に動いているとの話だ。

 己のガンプラに見捨てられるとは哀れなものだ。もしも私がバエルに見捨てられたらと思うと、その時は確実に息を引き取るだろう。……いや、バエルが自分の意思で動くのは、それはそれで素晴らしいことかもしれない。状況によるか。

 

 しかし、ブレイクデカールはアグニカではない。

 

 君たちが首謀者に利用されているだけだというのはわかった。慈悲はある……が、バエルに逆らう逆賊に容赦はせん! 

 バエルに群がる亡者の群れを一頻り蹴散らしながら光の弧を描くと、私は再びビグ・ザムに取り付こうと旋回し、疾走していく。

 

 そのモニターの先で、ビグ・ザムの主砲に狙われているダブルオーの姿に気づいた。

 

 

「少年!」

 

 聴こえているのかどうかもわからないが、気づけば私はグラハム・エーカーのような叫び声で少年に呼び掛けていた。

 

 そんな私の前でビグ・ザムの砲塔が鈍く輝いた次の瞬間──ダブルオーガンダムのツインドライヴから、二対の「光る翼」が広がった──。

 

 

 

 

 

「あれは……ダブルオー、なのか……?」

 

 目を疑う光景だった。

 

 ダブルオーのツインドライヴから奔流する緑色の光が渦を巻きながら巨大な翼を形成すると、ビグ・ザムから放たれたコロニーレーザー級の一撃を羽ばたき一つで掻き消したのである。

 

 そしてその光は尚も増大し、宙域全体を優しく包み込むように広がっていった。

 

 トランザムバーストでもミノフスキードライブでも、はては月光蝶でもない。ふわりと宇宙空間を舞う緑色の翼は、既存のどのガンダム作品のものとも一致しない未知の現象だった。

 バエルを持つ私の視線さえも釘付けにする少年のダブルオーが宇宙を飛翔すると、通り過ぎた跡で翼の輝きに触れたマスダイバーたちのガンプラが次々と活動を停止していった。その身を覆っていた闇のオーラが一瞬にして消滅し、本来のコントロールを取り戻したのである。

 さらに翼の力はそれだけではなく、フィールドの崩壊さえたちどころに収まり、バグそのものが収束に向かっている様子だった。

 

 何と言うことだ……私があれほど計画を練って実行した一世一代のアグニカ・タイムを、たった一機で……

 

「あれでは、まるで……まるで……!」

 

 まさに……アグニカではないか! 

 

 今私の目の前に広がっている不可思議な現象が、少年の会得した必殺技だったのかは定かではない。

 ただ一つ確かなのは、彼こそが絶望的なこの状況をたった一人で好転させた希望の光であり、今この舞台において最もバエているということだった。

 チャンピオンよりも……バエルよりも。

 

《サラも、もっといたい……リクとみんなと、ずっと一緒に!》

《サラ……》

 

 ……いや、正確には彼()だったか。愛の力とは……私には得られなかったものだ。

 

 ともかく光る翼で優雅にフィールドを舞う二人に、私はアグニカ・カイエルの姿を見た。

 だからこそ私は、高らかに歓喜した。

 

《クソッ! 何がどうなっている!? なんなんだあの翼は!》

 

 ビグ・ザムを操る黒幕の慌てふためいた声から、激しい動揺を感じる。それもそうだろう。自らの企みを、たった一人で捻じ伏せられたのだから。

 それはまさしく今の私と同じだろう。故に、その心情は推し量れる。

 そんな彼にふっと笑みを溢すと、私は回線を開いて言い放った。

 

「わからないか? あれは……天使だ」

《は?》

 

 天使を狩るのは悪魔であるバエルの役目だと思っていたが、闇に落ちた堕天使を浄化するのは聖なる天使の役目だったということか。

 

 よかろう、それもアグニカだ。

 

 ダブルオーの光る翼に煽られたビグ・ザムの機体から、闇のオーラが呆気なく霧散していく。そんな黒幕に対して、私は右手のバエルソードをダーツのように投擲して頭頂部に突き刺してやった。

 そう……先までとは異なり、バエルソードの剣先は不自然な抵抗を受けること無く深々と敵の装甲に突き刺さったのである。その事実こそ、もはやブレイクデカールの力が失われた証だった。

 バエルの中でモビルアーマーを指差し、私は彼に告げる。

 

「我々の勝利だ」

 

 良いところ取りをするようで申し訳ないが、先陣ぐらいは切らせてもらおう。

 バエルが頭部のツインアイから赤い帯を引きながら一気に急迫すると、投擲で頭頂部に突き刺したバエルソードを回収がてら押し込み、そのまま柄を引き摺りながらビグ・ザムの機体表面を深々と抉っていった。

 

 流石に大きさが大きさであり一刀両断まではいかなかったが、この戦いにおいてバエルの威光を示すには十分な傷痕を刻むことはできた。

 

 ここまでやれば、私の腹の虫も収まるというものだ。さて……

 

「後は頼んだぞ、有志連合」

 

 くるりと華麗なターンを決めながら機体を翻すと、先陣を切った私に続いて有志連合のガンプラたちが一斉攻撃を開始した。それはこれまで辛酸を舐めさせられてきた鬱憤を一気に晴らすかのような、怒涛の連撃だった。

 ジーエンアルトロンから放たれる黄金の龍が踊れば、セラヴィーシェヘラザードから放たれる七色の砲撃が天を焦がし、有志連合一同からレイドバトルでも目に掛かれないような弾幕の嵐がビグ・ザムを襲う。

 それらの攻撃でビグ・ザムが片脚を失えば、ガンダムAGEⅡマグナムの振り下ろすライザーソードの如き一閃がもう片方の脚を豪快に切り飛ばした。なるほど、あれが彼らの必殺技か……良いものを見せてもらった。

 

《今だ! リク君っ!》

 

 心なしかチャンピオンが弾んだ声でそう呼び掛けると、彼のAGEⅡマグナムと入れ替わるように光る翼を羽ばたかせたダブルオーガンダムが前へと躍り出た。

 流石はチャンピオン、粋な計らいである。そうとも、この舞台を締めくくるに相応しいのは貴方でも私でもない。本日のナンバーワン・アグニカである彼らだ。

 

《リクっ!》

《うん! これで……終わりだあああっ!》

 

 決して私とチャンピオンで示し合わせたわけではないが、バエルとAGEⅡマグナムが通り過ぎた軌跡にはお互いのスラスターから放射された熱風が重なり合い、美しいアーチを描いていた。

 

 そのアーチに飛び込みながら、少年少女のダブルオーがさらに神々しい輝きを放つ。

 

 そうして光の矢と化したダブルオーの突進が最後の一撃となり、ブレイクデカール事件黒幕のビグ・ザムはビッグバンの如き爆発の中に消えていった。

 

 

 

 

 ──今ここに、第一次ブレイクデカール戦線は有志連合とアグニカンスピリッツの勝利として終結したのである。

 

 

 

 この先の歴史において第二次が起こることになるかどうかはわからないが、今はGBNの危機が去ったことを素直に喜ぶべきなのだろう。

 私も各所から上がる生存者たちの歓声に気を良くしたところで、今再びこの場を持って頭上に剣を掲げることにした。さながら、錦の御旗のように。

 

「作戦は成功した。皆──バエルのもとへ集え!」

 

《バエルだ!》

《バエルだ!》

《バエルだ!》《バエルだ!》《バエルだ!》

《アグニカ・カイエルの魂だーっ!》

《マクギリスじゃねぇか……》

《マッキーはこんなところにいないでアルミリア迎えにいって》

《今わかりました! 宇宙の心はバエルだ!》

《アグニカ・カイエルの魂ッ!》

《よし、HGバエル買って帰るぞ!》

《HG! 私はヴィダールの方が好きです!》

《ふふっ……あのガンプラ、愛が重すぎて理解を拒みそうだ》

《って言うかアイツ誰だよ? 俺たちの中にあんなのいなかっただろ!》

《イイじゃない! 細かいことはイイっこナシよ? 随分助けられちゃったし!》

《タカキも頑張ってたし!》

《バエルって強かったんだな……》

 

 ふっ……こうして我々以外の者たちから多数の「バエルだ!」を受けるのも、思えば新鮮な気分である。

 だが、今回の戦いにおける一番の功労者は、私ではない。

 

 あのダブルオーに乗っていたダイバー……「リク君」と呼ばれていたか。今回のアグニカポイントは、君に軍配が上がった。

 

 しかし今回のアグニカ・チャンスで私がやりたかったことは十分に堪能できた上に、それ以上の収穫を得ることができた。

 改めて思い知らされたことがある。それは、やはり純粋な思いから生まれる純粋な力こそが! この世で最も美しく強く、そして……世界はこんなにも、アグニカに満ちているのだと……! 

 

 

 

 

《バエルの方》

 

 この身に込み上がる感激に打ち震えていると、そんな私の前にガンダムAGEⅡマグナムが姿を現す。

 チャンピオン、クジョウ・キョウヤ。彼は律儀にも自らの顔を通信画面に晒すと、感謝を込めて一礼した後で私に問い掛けてきた。

 しかし「バエルの方」か……その呼び名、いい。バエルの人と呼んでくれたらもっと良かったが。

 

《私はクジョウ・キョウヤと言います。貴方のことは有志連合に招待していませんでしたが……お話を聞かせていただいても?》

「私はマッキー。所属はアグニカンスピリッツ……最近創設したばかりのフォースだよ。この戦いのことは、先日友人がマスダイバー間のいざこざに巻き込まれてね……以来、君とは違うルートで情報を集め、独自に介入を行った次第さ」

《そうだったのですか……マッキーさん、ご協力ありがとうございました》

「いや、私も不正ユーザーの取り締まりには、変革が必要だと感じていた。君からの感謝は光栄だが、礼には及ばないよ。チャンピオン・キョウヤ」

 

 クジョウ・キョウヤ……彼とは一度是非話してみたいと思っていたが、このような形で会話ができるとは思わなかったものだ。実際会えて嬉しいと正直に明かすと、キョウヤは苦笑し、警戒を解いた様子でしばし語り合った。

 彼もマスダイバーのことでずっと張りつめていたところがあり、苦労の程は初対面である私にも窺えた。

 

 そんな我々が語り合った内容は、お互いのガンプラに対する賞賛と──この戦いにおける最大の功労者についての話題だった。

 

 

 ……かつてシオンにも指摘されたものが、この目には基本的にバエルしか見えず、この頭はバエルでアグニカすることしか考えていない。

 

 しかし、私は他人が純粋な心でアグニカしているのを見ることも好きなのだ。

 それが何者にも染まらない自由で無垢な子供たちであれば、尚更だ。

 

 

 このGBNでの楽しみがまた一つ増えたと、仲間たちの元へ向かうトリコロールカラーのガンダムを見て私は思った。

 

 





 マッキーはニッコリ。
 チャンピオンもニッコリ。
 二人は言葉もなく固い握手を結びましたとさ。めでたしめでたし。

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