一夏ちゃんに狙われた俺は、どうしたらいい? 作:銭湯妖精 島風
「・・・知らない天井だ」
目を開けると清潔なベッドに寝かされていて、ソコソコシミのある天井が見えたので、なんとなく呟きつつ何で保健室に居るのかを考える
「・・・えぇっと・・・確か一夏とハンドボール投げをした後も一緒に項目を埋めに回って、それから・・・」
寝起きでイマイチ鈍い思考をフル回転させ思い出す、そうシャトルランまでは鳴かず飛ばずの平均的な記録を出してたんだけど、結構怠くなってたけどシャトルランに挑んだんだ
「そう、シャトルランを受けて・・・あー・・・そうだ、そのまま貧血でも起こしたか」
シャトルランをゴールした瞬間まで思い出し、微かに痛む額に手をやり呟く
これは一夏に後で怒られそうだ、失敗したなぁ
とは言え、仮眠を取れたお陰で気分は良くなったのは怪我の功名と言えるのではないだろうか? 多分使い方間違ってるけど
「さてさて、今は何時だろ?」
このまま中々快適な布団の中に居たい所だが、起きてしまった以上は居座る訳にも行かないので体を起こし軽く伸びをすると
「もう放課後だよ」
「マジか、3~4時間寝てたのか・・・一夏?!」
余りも自然だったので流しそうになったが、視界に一夏の姿を捉え軽く驚きながら一夏を見ると、微笑んでいるが纏うオーラが修羅のソレで如何にも怒ってますな感じで、軽く焦っていると
「良かったよ、目を覚まして・・・言い訳は有るか?」
「お、おぉぅ・・・ないです、はい」
途中までは繕えていた一夏のメッキが剥げたが、そんな事を気にする余裕なんてない程のオーラに押され、俺は一夏に ただただ
そもそも一夏は自分自身の事柄で基本的には怒らない人間だ、誰かの為を思い1mmの下心やマウント意識がない純度100%善意で怒れる聖人の様な人間なのだ、そんな一夏が怒っている原因が俺なら潔くコウするしかないと思いベッドの上に正座をして土下座をする
「おいリク、俺は再三 確認をしたよな?大丈夫か?って、そしたらお前なんて言ったか覚えてるか?」
「えぇっと・・・確か、大丈夫と答えた・・・かな?」
仁王立ちに移行し、俺を見下ろしながら問うて来たので、俺は記憶を探り答える
「お前は『そこまで向こう見ずでもねーよ』って自信を持って言い切ったんだぞ?でも結果はどうだ?倒れてんじゃなーか、お前ふざけてるのか?」
「いや、その・・・いけると思ってたんだけど・・・」
「判断が甘いよ、このアホ」
一夏の怒りの熱が冷めて来たのか、怒りオーラが弱まってきて何か言葉使いがメッキを再装着してくる
「ほんと、心配したんだから」
「・・・すまん」
一夏の本当に心配していたであろう声を聴き、反省する
何が一夏を守らなきゃだ、何がフォローしなきゃだ、一夏に心配かけてたら元も子もないじゃないか
「・・・そろそろ良いかしら?」
「うん、ありがと」
保健室のドアが開き鈴が入ってきて言い、一夏がお礼を言う。多分鈴が根回しして保険室近辺から人払いをしてくれてたんだろう
「リク、次は無いわよ?次、無茶して一夏を悲しませたり心配させたりしたら、アタシがアンタを殺すわよ」
「わ、わかった」
と鈴はガチめの殺気を込めた視線を俺に浴びせてくる、これは本気だなと理解し次が無いようにしようと心に誓う
「一応アンタは病み上がりだし、説教は今日の所は勘弁しといてあげるわ。それじゃぁ帰りましょう?弾と数馬も待ってるわ」
「そうだね、帰ろう?」
「そうだな・・・って俺は まずは着替えなきゃだわ」
「あ、リクの荷物ならソノ椅子に置いてある奴だよ」
なんとも手際の良いフォローを貰い罪悪感が更に積もっていく様で肩が重い様な気がする
あぁぁ・・・こんな美少女に介抱されたら危うくコロッと落ちてしまいそうだ、気を付けなければ・・・・
お待たせいたしました
本当は体力テストの続きを書く予定が、説教回になってしまったw