一夏ちゃんに狙われた俺は、どうしたらいい?   作:銭湯妖精 島風

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リク視点


黄金連休明け2

 

 

一夏と鈴を見送り、とりあえず教科書とかをカバンから机に移そうと思い自分の席に座りカバンから教科書を出して机に入れた瞬間、何か紙っぽい物を潰した感触を感じ、机を探り違和感の正体を取りだして眺める

 

 

つい先ほど見た物と同じタイプの封筒で、宛先には丁寧に俺の名前が書かれているが、差出人の名前は封筒には書かれていない、持った感じは紙っぽいな

 

 

 

さて・・・これはラブレターか?マジかよ、初めて貰ったわ。一夏が戻ってくる前に中身を確認してしまおう、そう決めて俺もトイレの個室へ向かい個室で封筒を開封し中身を確認する

 

 

 

「・・・なんだろう、なんか思ってたのと違う」

 

 

テレビとかあんまし見ない方だけど、漫画とか読むしラノベのソコソコ読むから、こういうラブレターのテンプレって何となくわかるんだけど、これは想いが重いし差出人の名前が便箋(なかみ)にも書かれていない

 

 

まぁ、呼び出しの場所と時間が書かれてはいるからまだマシなのかも知れないけど・・・いや、そんな訳ない普通に怖いわ、うん

 

 

こんな好感度を稼いだ覚えないし、身に覚えがない。マジでない

 

 

そりゃぁ、一夏と・・・ってか、一夏に巻き込まれて色々と人助けもしたけど、俺が自主的にした訳じゃなく一夏に巻き込まれただけだから、一夏の好感度が上がるならまだしも俺の好感度が上がる訳がないし、いちいち何処で誰の手伝いをした とか、何をしたか なんて覚えてない

 

 

そんな事より、下の妹(そら)に どうやって好き嫌いさせない様に、バランスよく食べさせるか の方が重要だったしな、うん

 

 

三歳児の健康管理って気を使うんだ、マジで。一夏が協力してくれて良かった・・・まぁ苦ではなかったな

 

 

 

「・・・さて、どうしたものか」

 

 

まぁ、どうしたもこうしたもない、答えは決まっている。呼び出し場所に行き断れば良い、ただ文面から滲み出てる闇のオーラ的なものが不安だ、断ったら逆上して殺しに掛かってきたりしそうでマジで怖い

 

 

行かなかったら行かなかったで後が怖いからなぁ・・・弾とか数馬に相談してみるか・・・いや、弾と数馬は一夏について行って貰わないとな、もしもの時に鈴だと過剰にダメージ与えそうだし

 

 

「・・・怖いけど1人で行くしかない、か」

 

 

俺の周りには、何でか凄めに人間が揃ってるけど、俺自身は一般的な男子中学生だからビビる時はビビるんだよ、マジで・・・これが悪戯だったら良いのに、とすら思い始めている

 

 

そんなこんなでHR開始5分前の予鈴がなったので、少し憂鬱になりながら封筒をポケットにしまい個室を出て教室へと戻る途中、背後から誰かに見られてる気配を感じ振り向くが誰もいなかった。えぇ・・・怖いんだがぁ

 

 

教室に戻ると一夏が戻ってきていて出ていく前より表情が曇っていなかったので、鈴がどうにかしてくれた様だ。一応 鈴に感謝しておこう、そうしよう

 

 

「どこか行ってたの?」

 

 

「トイレだよ、トイレ」

 

 

戻ってきた俺に気付いた一夏が話しかけて来たので嘘ではない事を返答しておく、ラブレター(これ)の事を一夏が知ったら自分の事を差し置いて俺の為に動きそうだから、黙っておく必要ある。一夏は善人過ぎる

 

 

「そっか」

 

 

「はいはーい、HR始めるよー」

 

 

一夏は何か言いたげに俺を見ていたが先生が入ってきたので俺は席に着く、流石に一夏も先生を無視する訳には行かず大人しくHRを受ける

 

 

まさか、一夏に感づかれたとかないよな?いや・・・一夏はこういうのには鋭い所があるからなぁ、末恐ろしい

 

 

 

とりあえず、全力で誤魔化そう、今一夏の負担を増やすのは合理的じゃないからな、うん

 

 

 

 

 

 

 







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