一夏ちゃんに狙われた俺は、どうしたらいい? 作:銭湯妖精 島風
2000年代のいつかの3月ぐらい、私の幼馴染で親友である織斑千冬は第2回モンドグロッソ決勝へコマを進め、私は自分の持てるコネをフル活用して特等席をゲットし、彼女がモンドグロッソ2連覇をする瞬間を目に納めるつもりでいた、そう
結果から言えば、彼女は2連覇を逃し、現役引退をする事になってしまった。その原因はどこかの馬鹿が彼女の2連覇阻止の為に彼女に唯一残された肉親である織斑一夏を誘拐し決勝を棄権する様に要求してきたのだ
表情を出す事が苦手で口下手な彼女は勘違いされがちだが織斑千冬という人間はかなり優しい人間であり弟の一夏を守る為になら命を懸ける様な人間だ、そんな彼女が愛する弟が誘拐されて冷静に居られる訳も無く自身の専用機である暮桜を身に纏い弟が誘拐されて監禁されている場所へと急行、誘拐犯を1人残らず捕縛しシバキ回した・・・と言うのを私は一夏が救出された後に聞かされた、良かった・・・事が終わった後で、私が現場に居たら今頃誘拐犯は三途の川の向こうだった
そんな事を思いつつ久しぶりに会った彼は、もともと
その結果、分かったことは、誘拐時に何か薬で眠らされてしまい監禁場所へと輸送された事、気付いたら既に性転換が済んでいた事、一夏本人は全く気にしていない事、親友が誘拐犯をシバキ回した事ぐらいで、私の知りたかった性転換の理由や原因が全く分からず手掛かりの無い状態になってしまっているし、一夏本人が気にしていなくっても何か不具合が有る可能性が有り過ぎるので私は一夏をかどわかし私の息が掛かった病院で精密検査をうけてもらう
「・・・効果の高い睡眠導入剤みたいなのと、ナノマシン、か」
精密検査の項目の1つ、血液検査の結果を見て呟く。この結果を見て推測すると、前者は誘拐時に眠らせた時に使われた物だろう
でも、後者のナノマシンが分からない。まさか性転換に使われたとは思いたくない、そんな簡単に人体を短時間で組み替えられる訳が無いからだ。徐々に年単位でなら可能かもしれないが・・・
そして検査結果を見る限り一夏が男性だった痕跡は殆どなく、完全に女性である。という現実が書かれている
「・・・一先ずは、いっ君の身体に異常が無かった事を喜ぶべき、かな?」
臓器機能や細胞、その他機能にテロメア、隅の隅までありとあらゆる検査をして調べつくした結果、健康体であり異常なし、ゆくゆくは子供も産めるだろう、という花丸な検査結果だ。一先ずその事を喜んでおく事にしよう
検査結果を千冬と一夏に伝えると一夏は諸手を挙げて喜んで、千冬は少し複雑な表情をしていたが、リクへ合法アタックをすると一夏が宣言した頃には、やる気に満ち、必要品を買いに行った先で一夏を着せ替え人形にしていた
それをいい具合で嗜めたり、千冬に頼まれた根回しや裏工作をしたり一夏のサポートをしたり合間でドイツの裏事情を利用して暗躍して可愛い助手をゲットしたりしてなんだかんだ忙しい日々を過ごす
さてさて、性転換の推測と検証とかしないと・・・まぁ理論的には数年掛でナノマシンを用いて性転換させるのは可能だろう。ただ相応の負担とリスクが生じるのは確かだろう
ではナノマシンを用いない場合は?となると、自己細胞を操作・培養し生殖器を作り外科手術により移植する方法。これも相応のリスクを覚悟する必要がある、まぁそもそもこの線は無い。一夏には傷1つ無かったしね
ならば暴論中の暴論、量子変換機技術を利用する方法はどうか・・・結論でいえば可能だろう。肉体全てを量子変換し0と1の数字の羅列へしてしまえば0と1を打ち変える事で再構成が可能な筈だ、理論上は
そして私なら実現できるだろう、本気で取り掛かれば
何せクローンを作り放題になってしまうし、疑似不老不死も死者蘇生も恐らく可能になる、だから世に出して良い技術じゃない
まったく、この世界は本当に悪い意味で飽きないよ
お待たせしました