一夏ちゃんに狙われた俺は、どうしたらいい? 作:銭湯妖精 島風
千冬さんの所業を思い出して目が虚になった一夏をどうにかこうにか立ち直らせる為にアレコレしていると、インターホンが鳴って直ぐに玄関の鍵が開く音が聞こえ、リビングに珍しくパンツルックの世紀の大天才が現れた
「はろー、リッくん おひさ〜」
キラッと束さんはポーズを決めて、そう言ってきたので
「久しぶり束さん、どうしたの? いつもなら前日には連絡くれるのに」
乾いた笑いを浮かべている一夏をソファに座らせてから束さんへ尋ねると
「いやぁ急にゴメンね? ちーちゃんから急に頼まれたもんでね、いーちゃん の付き添いと諸々の裏工作と根回しをね? 」
「あーなるほど、お疲れ様。インスタントコーヒーで良い?」
束さんの言葉に色々と察して、俺はキッチンに入り電気ケトルでお湯を沸かしながら尋ねると、束さんの うん、ありがと と返事が聞こえたのでマグカップを用意しながら、少し気になった事を束さんへ尋ねる
「千冬さん、ドイツから いつ帰ってこれる?」
「ん〜確か任期は1年だったはずだから、来年の春ぐらいには日本に帰って来れると思うよ」
俺の質問に束さんはサクッと答えてくれる、とりあえず放心状態の一夏の分は作らず束さんの分だけコーヒーを作り束さんへ渡してテーブル挟んで座ると
「あ、そうそう、ちーちゃんから伝言が有るんだ。『私は暫く帰れない、一夏は美少女だ、家に1人では心配だ。だからリク、お前と同居させる。安心しろ両親には許可を得ている、幸い空き部屋があるから使って良いと言ってくれたからな、私が帰るまで一夏を頼む』だってさ、ちなみ私もちーちゃんに頼まれて時々様子見にくるから、そのつもりで」
割と真面目な表情で言う束さんを見てマジか、と思う
だって千冬さん、一夏が俺を狙ってるの知ってる訳だから
まぁ千冬さんが一夏の心配してるのは分かる、分かるけど・・・つかウチの両親になんて言って説明したんだろ?
とりあえず束さんが時々来てくれるのは助かる、俺も中身が一夏とは言え美少女と同居するのは緊張する、多分
「ま、そんな訳で2階の洋間の寝室を使うからね? 」
と言い束さんはコーヒーをブラックのまま一気に飲み干し椅子か、立ち上がり
「2時間も有れば終わるから、いーちゃんとテレビでも見てて? 」
そう言い束さんはリビングを出て二階へ登っていく
本当なら手伝ったりした方が良いのだが、束さんの場合は逆に足を引っ張る事になるから素直に待機しておこう
さて我が家は広いしデカい、ウチの両親は共働きで よく分からないが高給取りの分類にいるらしい
そして一体何人産む予定だったのか分からないが、空き部屋が3つは有る
俺の部屋に、妹の部屋、1番下の遊び部屋と両親の寝室とか有る訳だが それでも部屋が余っている訳だから我が家ながら凄い家だと思う
さて、と ひとまずはマグカップを片付けてしまおう、その後冷蔵庫の中身確認して昼飯の献立考えないと、と思いマグカップを洗い食洗機に置いてから冷蔵庫の中を確認する
「調味料とニンジンぐらいか、まぁ昨日買い物行ってねーしなぁ」
ウチの場合、両親が多忙な為、俺らが夕飯を作ってる事が多いし、平日なら1番下の迎えに行くついでで、その日の晩と翌朝の分の買い物をしたりしてたし、弟妹に合わせて献立考えていたから基本的にカップラーメンとか備蓄食料の類いが少ない
そんな事を考えつつ一夏を見ると、窓辺に体育座りして光合成をしていたので、買い物に連れて行くべきか留守番をさせるべきか正直悩む
まぁ弟妹も居ないから出前とかで済ませても良いかも知れないが、どちらにしろ夕飯分の買い物はしないといけないしなぁ
「一夏、昼はどうする? 冷蔵庫の中にニンジンしか残ってないんだけど」
光合成している一夏に近付き尋ねると
「そういやそうだな、よし買い物行こうぜ? 束さんならほったらかしにしても心配無いし」
光合成で元気が出たのか一夏が俺を見上げて言う、確かに一夏の言ってる事は賛成だが、もう少し言い方を考えて欲しい
束さんって意外と繊細で傷付きやすい人なんだから
そんな訳で一旦2階の自室へ行き部屋着から外着に着替え、作業中の束さんに声を掛けてから我が家を後にする
歩き慣れた道を一夏と並んで、行きつけのスーパーを目指しながら歩く
「改めて並ぶと実感する、お前だいぶ背が縮んでるな?」
「まぁーな、前はリクと同じぐらいだったけど今は約10㎝ぐらい縮んでると思う」
俺の目の高さに一夏の頭頂部が有る感じなので、俺の身長が約170ぐらいなので一夏の身長はおおよそ160前後な訳か、10㎝も縮むと体感がブレてたりしないのか? と少し心配になったので
「まだあんま慣れてないだろ? 無理すんなよ? 荷物は俺持つから」
「お、おう。でも大丈夫だぜ? どうゆう理屈か知らねーけど、チカラ自体は落ちてないみたいなんだ」
なんか嬉しそうに身体をクネクネさせてから一夏は言う、その様子から嘘をついている様には見えないし、そもそも一夏は嘘をつくのを嫌うタイプだから嘘では無いのだろう
いや、待て、今更だけど一夏に使われた薬って、めっちゃヤベー薬じゃね?
お待たせしました
本作は一夏ちゃんがリクを落とす事を目標としています、ISが この先 出てくる保証は有りませんw
申し訳程度のISの要素で許してくださいw