一夏ちゃんに狙われた俺は、どうしたらいい? 作:銭湯妖精 島風
ジャァーと蛇口から水が流れ排水溝へと流れていく、それを眺めて思い出した様に手を洗い顔を上げる。そこには鏡が有り俺の顔が映る、少し疲労した様な顔で軽く髭が伸び始めていて、最近ますます若い時の父さんに似てきた様な気がする
まぁ髭については仕方ない、朝剃ってから大分時間が経ってしまっているのだから・・・と誰に言い訳をしているか分からない事を考えつつ、せめて少し乱れた髪を整えてから蛇口を捻り水を止めてハンカチで手を拭く
特に左手の薬指付近は念入りに拭く、出ないと
トイレを出てコツコツと靴を慣らし、目的地へと戻ると分娩室前の長椅子に俺の両親と千冬さん、長椅子の横にウミとソラが立っていて長椅子を挟んで逆サイドに束さんが立っている
ソラ以外は成人しているからか比較的に落ち着いているが、ソラは何でかソワソワしてうて、なんか逆に俺が冷静になれているのでソラには感謝しておこう、言わないけど
「ソラ、あまりソワソワして動くなよ。お前がソワソワしても何も変わらないぞ?」
「わ、分かってけど・・・なんでお兄ちゃんは落ち着いてられるの?今、一夏ちゃんが頑張ってるんだよ?」
最近反抗期気味の今は懐かしい
「いやぁなんか、お前がソワソワの見てると不思議と落ち着いていられるんだよ、なんでだろうな?」
「お姉ちゃん、お兄ちゃんがイジメるよう」
俺の言葉にソラはキっ俺を睨み、隣に立つ
「兄さんは、もう少しソラに優しくした方が良い」
「十分優しくしてきたと思うんだけどな?足りないか?」
「全然足りない」
少し前に成人したウミは
内心肩を竦めていると、分娩室からオギャーと過去に2回は聞いた声が聞こえ分娩室へ繋がる扉を看護師の人が開く
「どうやら産まれた様だな、リク・・・お前が最初に行くのが筋だらう?」
「うん」
千冬さんに言われ俺は頷き扉を潜り一夏の元へ向かう
「お疲れ様、一夏」
「うん、ありがとうリク」
少し疲れた様子の一夏が微笑み言い
「私たちの赤ちゃん、だよ」
そう言って自分が抱いていた赤ん坊を俺に差し出してくる、俺はそれを抱いて
「ようこそ、栗田家へ歓迎しよう盛大にな。まずは名前だな、名前は・・・・」
名前を口にしようとした瞬間、ピピピピピと聞きなれた目覚ましのアラームが鳴り俺は目を覚ます
「・・・・なんなんだ・・・なんつぅー夢だよ」
身体を起こして目覚ましのアラームを止め、ため息を深く吐く
昨夜は一夏の為に赤飯を束さんが炊き、鈴と弾が物凄い張り切って絢爛豪華な料理の数々が食卓に並んで、食卓が七色に輝いている様な有様だった
流石に千冬さんはドイツから帰ってこれないとビデオ通話で祝いの宴に参加していて、チラチラ後ろに千冬さんの教え子だろう人たちが映ったりしていたけど、色々と大丈夫なんだろうか?ほら機密とかあるだろうし?
「・・・子供、か」
いや、子供以前に何で当たり前の様に一夏と結婚してんだ俺は・・・もうダメっぽいのか俺
一夏は美少女だ、性格も良いし家事全般文句なしに出来る完璧超人だ
俺は・・・どうしたら良いのだろう?
少し短いですが、我慢できなかったので書きました
衝動だけで書いてるのでクオリティに関しては目を瞑っていただけると嬉しいですw