一夏ちゃんに狙われた俺は、どうしたらいい?   作:銭湯妖精 島風

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今至る答え

 

 

一夏のお祝いと一夏と結婚している夢を見てから暫く経って7月へと突入した今日この頃、もう真夏と言っても過言じゃないかと思うぐらい暑い

 

 

まぁ体育でプールの授業が有るだけマシと思う事にしよう、うん

 

 

と、まぁそんな感じに他愛のない事を考え、至って平和な日常を過ごし一夏の事、一夏との接し方をアレから何度も考えている

 

 

でも、考えは纏まらずに堂々巡りを続けていて結論へ至らない

 

 

そんな事を一夏にバレない様に1人抱えながら、今日も一夏と共に下校する、今日は行きつけのスーパーで特売をしているので学校から直行でスーパーへ向かっている

 

 

商店街とは道が逆なので弾達とは学校で別れているから今日は珍しく学校から家まで一夏と2人きりだ、いつもは途中まで弾とか鈴が居るから、ほんとうに珍しい

 

 

「今日は何食べようか?」

 

 

「そうだな・・・暑いし何かアッサリしてるのが良いかもなぁ」

 

 

一夏の言葉に何となく答えると一夏は軽く上を見ながら思案顔になる、ほんとこうしていると一夏は美少女だな・・・4月頃の様子が嘘の様だ

 

 

と1人考えていると、なんだかんだ道が狭くて いつもなら殆ど車が通らない、この道を黒塗りのハイエースが此方へ進んできたのに気付き一夏に声を掛けて路肩に寄りハイエースと擦れ違おうとした瞬間、ハイエースのサイドドアが開き3人男が居りてきて2人が一夏の方へ向かいヤバいと思った瞬間、俺は 残り1人にスタンガンか何かを当てられたのか、ブラックアウトしてしまった

 

 

 

「・・・つぅ・・・ここは・・・」

 

 

気付くと俺は何処か施設のベッドに寝かされていたので体を起こして少し痛む頭を擦り周りを見ると

 

 

「おや?起きたね、大丈夫かい?栗田君」

 

 

「梶田先輩?なんで・・・ここは?」

 

 

夕日が差し込む窓から外を見ながら携帯を触っていた先輩が俺に気付き軽く微笑み携帯をポケットにしまい、言うがイマイチ状況が呑み込めていない俺は彼女へ尋ねる

 

 

「ここはウチの病院だよ、理事が祖父で院長が一番上の兄なんだ」

 

 

「は、はぁ・・・」

 

 

先輩の返答に、父はどこ行った?と思ったが今はそんな些末な事どうでもいい、と結論付けベッドを降りると

 

 

「・・・何処へ行くきかね栗田君」

 

 

「一夏を助けに行きます」

 

 

先輩は俺の腕を掴み引き止め尋ねて来たので素直に答える

 

 

「君が行った所で、どうか出来る相手なのか?初手で昏倒させられた君に」

 

 

「・・・それでも、行きます。行かないとダメなんだ」

 

 

先輩は俺を睨む様に見ながら俺に問い俺は真っすぐと彼女を見て答える

 

 

「君が行かなくても、織斑ちゃんは無事に帰ってくるよ?」

 

 

「そんな保障なんてどこにもないですよね?」

 

 

「ボクは演技はするが嘘はつかない主義だ、だから断言しよう彼女は無傷で帰ってくる」

 

 

先輩は、より一層俺の腕を強く握り問いてくる、その目に嘘はない

 

 

「それでも行くと言うならば、なぜ行くか教えてくれたまえ」

 

 

「それは・・・俺にとって一夏は掛け替えのない人間だからです」

 

 

「それは幼馴染だから、かい?」

 

 

先輩の問いに答え更なる問いを投げかけられ、『そうだ』と答えようと思った瞬間、それだけでは無い事に気付く

 

 

確かに一夏は幼馴染で産まれた頃から知る兄弟分で親友だった、でもそれだけじゃない

 

 

「そう、君は織斑ちゃんが幼馴染だから助けに行くわけじゃない。彼女が君にとって特別だからだ」

 

 

「とく・・・べつ」

 

 

先輩は俺の腕を離し、いつもの不敵な笑みを浮かべ芝居臭い身振りで言う

 

 

「君達にどんな事情が有るかボクは分からないけれど、栗田君・・・君は自覚した方がいい、自分の気持ちを」

 

 

「俺の、気持ち・・・ですか?」

 

 

先輩挙動から目を離せずに尋ね返すと先輩はニッと笑み

 

 

「人を好きになる事、人を愛する事に、いちいち理由をつけなくても良いんだよ。もっと単純で構わないのだよ?」

 

 

丁度夕日と先輩が重なり後光が射している様な状態の先輩の言葉を聞き、何かがストンと落ち収まった気持ちになる

 

 

そうだ、俺は・・・一夏が好きなんだ。あれこれ理由をつけて来たけど、もうどうでもいい、俺は一夏が好きなんだ、それが分かった

 

 

「うん、理解したみたいだね?っと・・・そろそろかな?」

 

 

先輩が満足気に言いなんか呟き、その事に首を傾げていると病室の扉が開き

 

 

「リク、無事で良かった」

 

 

「一夏?!いや俺より一夏の方が大丈夫だったのか?」

 

 

 

「え?あ、あー・・・うん私は無事、無傷だよ」

 

 

 

病室に入って来たのが一夏で驚きつつ尋ね返すと一夏は軽く目を泳がし答え、それを見ていた先輩がクック笑い出す

 

 

「そりゃぁ無事だよ何せ、誘拐されてない処か、誘拐犯を1人で全員叩きのめしたんだからさ?」

 

 

「あ、優希先輩それはリクには内緒って!!」

 

 

「おや?そうだったかな?」

 

 

と先輩は胡散臭い笑みを浮かべ一夏と漫才を始める、その様子に安心し自覚した想いをいつ告げようかと、夕日を眺めてみる

 

 

うん、悪くない気分だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







お待たせしました



自覚させたでw


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