一夏ちゃんに狙われた俺は、どうしたらいい? 作:銭湯妖精 島風
数馬にニヤニヤとされ軽く弄られながら俺達は真夏の日差しの元五反田食堂へと歩き、準備中と看板が出ている五反田食堂の店舗入り口に弾は迷わずに入っていく
いつもなら厳さんに注意されるので弾が店舗側から中に入ることがないので不思議に思いつつ弾に続き中に入ると白を基調とした独特な制服を着たハチミツ色の髪にヘアバンドをした眼鏡をかけた美少女が制服姿の蘭と談笑していて、なぜ全寮制の学校に通っている筈の彼女が此処にいるのかに疑問を抱く、あそこってカリキュラムぎちぎちに詰まってるって聞いた覚えがあったし?
とまぁそんな俺を知ってか知らずか弾は彼女を視界に納めたようで
「あれ?虚さん、学校は?」
「今日は終業式で半休でしたし、とくに用事もなかったので来ちゃいました」
弾の質問に虚さん・・・
「そっか、ありがとね?虚さん」
「いえ、私が弾くんに会いたかったので」
弾も虚さんに会えて嬉しいのか、いつもよりニコニコして虚さんと甘い空気発生させ2人の空間を作り出す、まぁいつものことだし半ば遠距離恋愛みたいな状況だから仕方ないかなぁ?と思いいつもの様に弾と虚さんの事は放置する事にして
「蘭も今日が終業式だったのか?」
「はい、夏休みは嬉しいですが課題が多くて少し気が滅入りそうです」
「分かんない所は教えてやるから遠慮なく言えよー」
「うん、ありがとカズ君」
暑いからか髪をアップスタイルにしている蘭に尋ねると苦笑して答え、いつもは蘭の尻に敷かれ気味の数馬が珍しく年上の威厳を出し言う、普段の態度やら色々を見ても想像できないが数馬は実は俺たちの中で一番成績が良い・・・いや正しくは俺以外は学年トップ15にランクインしているぐらいだ、俺は60~70ぐらいをフラフラしている
普段の生活態度からはホント想像できない、でもやる時はやる男、それが数馬だ。まぁどこが良いか俺にはよく分からないが蘭が良いなら良いのだろう、多分
そんな訳で蘭と数馬が夏休み何処に行こうか、と相談を始めて此方も甘い二人だけの空間を形成し始めたので弾と虚さんと同様に放置を決める
こういうのは放置するに限る、割ってはいるのは野暮ってものだ、多分
「おう、リク腹括ったんだって?良くやった」
「あはは・・・なんで知ってるんですか?厳さん」
厨房で何やら作業していた厳さんが出てきて俺の肩を軽く叩き言い、俺は疑問を尋ねる
「ん?そんなの弾から聞いたに決まってるだろう?いくら俺がジジイとはいえ孫とラインでメッセージのやり取りぐらい出来る」
「え?!あ、あー・・・そうですか?そうですか・・・」
厳さんがラインをしているイメージが全くと言っていいほど浮かばず変な返事をしてしまい、厳さんに変な奴だな?みたいな目で見られてしまう、いやホント厳さんがライン出来る事にビックリしている
「今、弾に頼まれて蓮と色々準備してる、もう少し待っててくれ」
「あ、ありがとうございます」
厳さんは軽くのつもりなんだろうけどバシバシと俺の肩を叩き厨房へ戻っていく、その背中を見送りながら叩かれた肩を軽く擦る。痛いんだけどぉ
祝福してくれるのは嬉しいけど、厳さんは力強すぎるよ、マジで・・・蘭の怪力も厳さんの遺伝は?あぁ納得できるぞ、うん
そんな厳さんの背中の向こう側に蓮さんが何か作っているのが見える、弾と蘭と同じ綺麗な紅色の赤毛でどうもても中学生の子供が2人いる母親には見えない二十代ぐらいの女性、それが蓮さんだ
ほんと弾も蘭も蓮さんにソックリだな・・・遺伝て凄いなぁ
あれ?蓮さんも実は武闘派とかないよな?いや、ありそうだな・・・マジで有りそうだ
お待たせしました