一夏ちゃんに狙われた俺は、どうしたらいい? 作:銭湯妖精 島風
厳さんに叩かれた場所を軽く擦りながら一夏&鈴と雑談をしていると、店舗入り口の引き戸が開き落ち着いたお姉さん風の装いの束さんが入ってきて
「おめでとう、いーちゃん」
と満面の笑みを浮かべて束さんは一夏を抱きしめ、急なことで一夏は驚いた表情をしている
一夏の表情を見る限り一夏は束さんに連絡はしてない様だ・・・誰が連絡したんだろう?
「いやぁこれで、ちーちゃんも色々安心できるね?」
「う?うん、そうなのかな?うん」
一夏を抱きしめるのを止めて満面の笑顔を浮かべたまま束さんは言い一夏は曖昧な返事をする、気持ちは分かるぞ一夏、俺もよく分からないしな
「お待たせ、できたわよ」
俺たちが困惑していると丁度いいタイミングで蓮さんが出来上がった料理を持って厨房から出てきてニコニコしながらいう
ほんと中学生の子供が2人いるとは思えない見た目だな、うん
「一夏くん・・・いえ、一夏ちゃんかしら?おめでとう、今日は貸し切りだから気にせずに楽しんで頂戴?」
「え?はい、ありがとうございます蓮さん」
「リク君はキチンと一夏ちゃんを守るのよ?」
「ははは・・・善処します」
蓮さんは料理をテーブルに置きながら一夏に言い、そのあと俺を見て言い俺の返答を聞き少し眉をよせ
「そこは自信が無くても、『任せてください』ぐらい言うものよ?例え一夏ちゃんの方が強くても、ね?」
「次からはそうします、はい」
なんか五月ぐらいに蘭と立ち会った時の鋭い目つきと同じ目を蓮さんから感じ、俺は素直に従う事にした、蘭の強さは蓮さん譲りだ間違いない
「一夏さん、遅くなってしまいましたが、この度はおめでとうございます」
「ありがとうございます、虚さん」
弾との時間を堪能し終えたのか虚さんが、こちらを向き一夏へお祝いの言葉を言う、見た目 落ち着いたお姉さんで実際落ち着いたお姉さんだからなんか、頼れるお姉さんなんだよなぁ
趣味が服飾作成で、それ関係のオフ会で弾と出会い交際を始めたと言っていたっけ?
時々一夏と一緒に弾の衣装製作の手伝いをしていた時に虚さんもいた事があったなぁ、なんでか弾より俺の方が裁縫スキル高かったっけ、まぁ一夏の方が更に上だったけど
「リクさんはお疲れ様でした、それなりに苦悩も有ったのではないですか?」
「ん~・・・そうでもなかったです、気付くだけでした」
「ふふ、そうですか。距離の関係でそんなに手を貸したりはできませんが、相談ぐらいなら乗れます、遠慮しないで相談してください。これでもお姉さんですから」
「その時はお願いします」
と虚さんは頼れるお姉さんオーラを出して言ってくれる、おぉマジ感謝しよう虚さんマジで頼れるわ
言わないけど恋愛関連だと束さんと千冬さんに相談するより虚さんに相談した方が信頼できる・・・なんたって現在進行形で交際中だし、ね?
だって
まぁそもそも束さん&千冬さんと俺達は歳が離れすぎてる感は有る、なにせ9個も歳が離れていて虚さんとは2個だけしか差が無いからってのもあるかも知れない、多分
そんな事を考えていると弾が俺の肩を叩き
「今日の主役の片方がボンヤリ突っ立ててちゃだめだよ?ほら座って」
そう言い弾は俺を一夏の隣に座らせニコニコしながらカウンターの上に置かれた飲み物を配り始め、慣れているからか相変わらず手際が良い
「それでは、一夏の祝勝会を始めたいと思います。おめでとう一夏」
弾は全員に飲み物が行きわたったのを確認し乾杯の音頭を取り、弾の音頭ともに俺以外の参加者がおめでとうと続く
まぁ確かに、一夏の勝ちだわ・・・まちがいねぇ
お待たせしました