一夏ちゃんに狙われた俺は、どうしたらいい? 作:銭湯妖精 島風
セシリア視点
それはそれとして、多少うろ覚えでも原作の知識を知っている私は手始めに両親の観察をしてみる事にした、此処が原作に忠実な世界ならば両親の仲は良くない筈だからだ
結果から言えば、両親の仲は良好だと分かった、これは喜ばしい事で有ると同時に不安要素でもあるのだが、まぁどうにでもなるだろうと思い一先ずは保留する事にして、これからの事を考える事にしよう
そうい訳で未来に向けて色々と下準備をしていると私専属の侍女としてチェルシーが私の傍に控える様になり彼女の妹であるエクシアは私の遊び相手をする様になった、もともと二人の両親が我が家で働いてるので、その流れでだろう
私が前世の記憶を取り戻してから数年が経ち、原作とは乖離しているが仲が良好な両親、頼りになる姉の様なチェルシーと可愛く妹の様なエクシア、そしてオルコット家の使用人達に囲まれて私は幸せな日々を過ごし、この先もずっと この穏やかな日々が続いていくと思っていたある日、エクシアが病に倒れた
普段落ち着いているチェルシーが珍しく動揺している姿を見て大事だと思うと同時に、エクシアを救う算段を立てなければ両親の命が危険に晒される事を思い出し、行動を起こす決意をし使えるものを総動員し算段を立てる
行動を起こしたは良いが問題は山積みだ、生態融合型のISを用いれば十中八九エクシアの病は完治するだが、その生態融合型ISとISコアの入手、施術できる医師または技師の確保をどうするかとか多岐に渡る
幸いエクシアの病状は急激に悪化するタイプではないが制限時間が有るのは揺るぎ様のない事実である上に両親の命の危機も迫っている訳なのだから焦るなと言う方が無理な話なのだ
最悪エクシアを見捨てて両親の命を優先するべきなのでは?という想定まで思い始めた頃、私が行動を起こしていることが両親に筒抜けだったらしく父は私と向き合ってくれ、私は胸の内に溜め込んだ物を全て吐き出すことが出来た
自分には前世の記憶がる事、この世界は前世では小説として出版されている創作物で有る事、エクシアを救う方法とエクシアを救う為に両親が取った行動の結果 両親が事故に見せかけられて暗殺されてしまう事、私が知りうる全てを父に話した、私は原作のセシリア程出来た人間ではない、なんでも人並みには出来るがそれ以上には出来ない、もう私の力では先へ進めないと判断する他ない
私の言葉を聞き父は最初こそ困惑していたが解決策を聞いた頃には真面目な表情になり私の話が終わると私を優しく抱きしめ、『よく頑張ったね』と褒めてくれて私の中の何かが決壊し大泣きして父の胸を濡らしてしまったが父は気にせずに私を許し『あとは私達に任せなさい』と言い父は私の頭を撫でて頼もしい背中で部屋を後にした
それから1週間経った頃、エクシアの治療の目途がついたと父に告げられ不安と希望を抱き私達はエクシアが入院している病院に向かい、控室の様な部屋で待っている様に言われて待っていると
さて、この少年は何者だ?とか色々と考えて自然な流れで名前を尋ねてみると彼の名前は全く知らず、織斑マドカと思っていた美少女は織斑 一夏だと判明した、なるほど私が思っている以上にこの世界は原作から乖離している様だ、もともと私にどうしようもないのだから、受け入れよう、そうしよう
それから二人と気を紛らわせるために色々と話をしたりしてる内に父と篠ノ之 束が現れ父に商談が成立したので安心する様に言われ一先ず安心する
取引の相手が篠ノ之 束ならば恐らく暗殺されるリスクの低いはず、そう信じるしかない
そして、もしもの時の為にチカラを手に入れておかねばならない、ISという絶対的なチカラを
お待たせしました