一夏ちゃんに狙われた俺は、どうしたらいい? 作:銭湯妖精 島風
俺が謎人物の性別について考えていると束さんが謎人物の前に立ち
「お待たせ、どうかな?」
「今は落ち着いていますし意識も有りますが、予断は許さない、と」
謎人物は束さんの質問に不安そうな表情を答え、束さんは少し険しい表情をして
「・・・わかった、本当はもう少し検証をしてからの予定だったけど、そうも言ってられないね。行こうか」
「はい」
束さんの言葉を聞き謎人物は歩き始め、建物の中に入り何か迷路の様な廊下を進んでいく。これは案内無しで歩いたら迷子になりそうだなと思いつつ絶対に逸れない様にしっかりついていく
暫く歩くと、SF映画とかで見る治療ポッドみたいな物と白衣姿の人がガラス越しに見える区画に辿り着き
「指示通り準備は出来てるみたいだね」
「何とか間に合わせました、後は博士の持っている最後のパーツを設置すれば完成ですね」
「そうの様だね・・・」
2人のやりとりを聞く限りガラス越しに見えた治療ポッドは治療機器なのは間違いなさそうだ、アレか?ナノマシンを使った集中治療をする為の治療ポッド的な奴、それなら規模的にも納得できる大きさだった
そんなこんな予想を立てながらついて行くと何か高級感のある応接室みたいな所に入る、中には顎鬚を生やした厳格な風貌でピシッとしたスーツの如何にも社長な人が立っていて、謎人物と束さんに気付いたのか此方を向き
「案内ご苦労シャリー」
「おまたせ、お父さん」
シャリーと呼ばれた謎人物は束さんと如何にもな人に道を開けるために脇によると
「お待ちしていました篠ノ之博士、予定外の来訪ですが歓迎します」
「歓迎ありがとうございますデュノア社長、では仕事に取り掛かりましょう」
束さんの言葉に社長は頷き
「シャリー、彼等を頼む。此処は花を摘むのも苦労するだろうしな」
「うん、分かったよ。篠ノ之博士、お母さんをよろしくお願いします」
「任せて」
シャリーの言葉に束さんは強く頷き社長と一緒に応接室から出て行き、扉が閉まって数秒して
「さて、まずは自己紹介からかな? 僕はシャルロット・デュノア、よろしくね?」
そうニコッと笑みながらシャリーことシャルロットは自己紹介する、シャルロットって事はコイツは少女なんだな、見事に分からない中間存在だったけど、一応疑問は解決したな、良かった
「俺は栗田 陸、気軽にリクって呼んでくれ」
「私は織斑 一夏、私も一夏でいいよ」
「わかった、僕のシャルロットでいいよ?」
お互いの自己紹介が終わり少し気になった事を聞いてみる事にした
「さっきシャリーって呼ばれてたけど、あだ名?」
「あぁ、シャリーはあだ名っていうよりは短縮形とか愛称って言うのかな?家族とか親しい人にはシャリーって呼ばれてるんだ」
「へぇ~」
「因みに、他にはロッテとかロッティとかも一般的な愛称だよ?」
そうなのか~と思いつつ相槌を打つ、愛称って色々あるんだなぁ
そういえば原型が全く分からない愛称が存在するって束さんとか弾とか言ってたような気がするな・・・確かローレンスの愛称がラリーだったりとか、その文化圏の人なら分かるのかも知れないけど、日本人には難しいな、うん
「デュノア社って何の会社なの?俺の予想はIS関係だと思ってるんだけど」
「正解、デュノア社は主に第二世代型ISの販売と装備の販売、次世代機と装備の研究開発をしていて、副業としてIS技術を転用した様々な機器の研究開発と販売をしているよ、此処に来る時に見えたのも転用物の1つだね」
「やっぱりIS技術は応用が効くのか・・・なるほど」
ISについて詳しい訳ではないけど、確かナノマシンの技術も使われていた筈だし、そもそもISは謎技術の塊だからIS技術を他分野に応用・転用出来ても不思議でも何でもない
例えばGPSだって、そもそもは軍事目的の技術だったらしいし?
うん、束さんが自称・正義の科学者で良かった。もし束さんが悪の科学者だったら世界征服されてたかも知れない、うん
お待たせしました
恐らく何名かの方は予想していたかも知れませせんが、謎人物の正体はシャルロットでしたw