一夏ちゃんに狙われた俺は、どうしたらいい? 作:銭湯妖精 島風
「ドイツから来たラウラ・ボーデヴィッヒだ、よろしく頼む」
登校中に散々鈴に揺さぶられて道中、少し顔の青かったラウラが都合よくウチのクラスに転入して来て軽く自己紹介をしている、今見た感じだと回復したようだ良かった良かった
「ではボーデヴィッヒさんの席は、あの空いてる席に座ってね?」
「了解」
ラウラは先生に返事をして指示された空席に座り、それを確認した先生が話を始めHRが終わり、始業式の為に体育館へ移動する事になった訳だが、ラウラがクラスメイトに囲まれていた
「やっぱ目立つか・・・この時期に転入だもんな」
「そうだね、2学期からって珍しいし、日本人以外の転入だしね」
拳を交わした仲だから何となく分かるけど、ラウラは人見知りするタイプではないが口数自体が多い方じゃない、それにこんな風に囲まれた経験もないだろうから、どうしたらいいか分からず困惑している様に見える
「ほらアンタ達、転入生が気になるのは分かるけど始業式が有るしラウラが困ってるわよ、早く移動なさい」
さて、どうしたものか・・・と考えていると鈴がラウラに群がるクラスメイトに一喝しラウラを救出する
うん、流石は鈴だ、クラスメイトからの信頼度が高いからみんな素直に言う事を聞いて体育館に移動を始めた
「感謝する、鈴」
「このぐらい良いわよ、それより行くわよ?」
「うむ」
そんなこんな鈴とラウラの友情を眺めつつ俺達も体育館に移動し始業式に出てから教室に戻り、今日最後の授業を受ける、まぁ授業と言っても文化祭の出し物を決めるだけだけど
「それじゃぁ文化祭で何をやるかを決めたいと思います、例年通り余程でなければ大体は大丈夫らしいので」
委員長がそう言うとクラスメイトがガヤガヤと相談をし始める
俺達の通う、この中学校は余程アレでない限り生徒に自由を与えている、弾の服装関連とか梶田先輩の所業とか、うん
そんな割と自由の効く校風の文化祭が地味になる訳も無く常識の範囲内で盛大に行われるのが恒例になっている
噂によると過去にクラスメイト全員でスク水着て接客する喫茶をしようとして教師にシメられたクラスが有ったとか無かったとか・・・いくら何でも色物過ぎるよな、うん
「ごちゃごちゃ話し合っても纏まんないだろうし、今から用紙を配るからソレに思いついた出し物書いて」
そう言って委員長はメモ用紙サイズの紙を配っていく、相変わらず要領が良いな
さてさて文化祭の出し物は何が良いだろうか?俺としてはあまり手の込んでいないのが良いと思うんだよな、余裕が有るとはいえ衣装直しがまだ残ってるし、あんまりクラスの方に手を出していられないかも知れないし?
そんな思惑もあって俺はフリマとだけ書いて委員長に用紙を提出する、暫くして用紙の回収が終わり先生と委員長が出た意見を精査し始める
一応、出来る出来ないの判断を先生がするみたいだ
「えー・・・意見を精査し似た意見を統合した結果、我がクラスの文化祭の出し物はメイド喫茶カッコカリに決まりました」
と委員長は無駄に威厳のある表情で言い、俺は何を言われているか理解するのに数秒かかってしまう
なんだ?メイド喫茶カッコカリって・・・なんだろう、嫌な予感がしてきた
「あー・・・このクラスの人数だと3交代でメイドをして貰う事になると思うのだけれど・・・男女関係なくメイドはして貰う事になる、メイド役以外の人は全員裏方として何かしらの作業をして貰うので」
と委員長は少し面倒そうな表情で言う、そりゃ面倒だろうな・・・振り分けをミスると絶対サボる奴が現れるしな
それにしてもメイド服か、一夏はメイド服に合ってたな、とても良かった
そんな事を思い出し1人悦に浸る、今度一夏にまたメイド服を着てもらおうかな
お待たせいたしました
依然として仕事が修羅場だったり色々と有って中々時間が取れず、執筆する気力も出ない為、更新が滞ると思いますが、ご容赦ください