一夏ちゃんに狙われた俺は、どうしたらいい? 作:銭湯妖精 島風
俺の挑発がお気に召したのかチャラ男Bは不思議そうな表情からイラついた表情に変わり、蘭が手抜きして放った拳の足元にも及ばないパンチを繰り出してきたが弾から習った海老蹴りでカウンターをチャラ男Bの
「お、良いとこにクリティカルしたっぽいな・・・んで、アンタはどうする?」
俺はチャラ男Aの方を見て尋ねると、『こんな筈じゃなかったのに』みたいな表情をしているのが見える、これは完全にビビってるな、うん
「先輩、行きましょうか」
「あ、うん」
今だ撮影と演技をしている先輩に声を掛けて通りの方へ移動して貰い安全確保が出来た事を確認してチャラ男の方を見て
「これに懲りたら喧嘩を安売りしない方が良い、あと無理矢理のナンパもな?」
聞こえてるかは分からないが、それだけ言い俺は先輩を連れその場を去る
それからソコソコ距離を取った所で
「助かったよ栗田君、ありかとう」
「いえいえ、幾ら苦手な先輩でも先輩は女の子ですから見つけて見過ごせませんよ」
先程までの大人しい雰囲気はなりを潜めいつもの人を食った様な笑みを浮かべ俺にお礼を言って来たので、オブラートに包まずに本音を告げる、最近気を使う必要が無い気もしてきたしね?うん
「ははは、言うねぇ。うんうん君らしくて良いんじゃないか?」
俺の言葉が気に入ったのか先輩はカラカラと笑う、ほんとよく分からない人だなぁ
「さてと・・・栗田君、織斑ちゃんは一緒じゃないのかい?」
「あぁ、今日は一夏の誕生日が近いんでプレゼントを買いに来てて俺1人なんですよ」
先輩の質問に素直に答えると、先輩は少し目を丸くして瞬きをし
「君がボクに素直にそういう事を言うとはね、いやはや驚いた」
「なんで驚いてるかよく分かりませんが、俺は先輩の事は苦手ですけど信用してますし尊敬もしてますよ?」
なんか驚いている先輩に本心で言うと先輩は更に目を丸くし少し挙動不審になるが直ぐに元に戻り
「君はホントに・・・まぁいい、それで?織斑ちゃんへのプレゼントは買えたのかな?」
「あー・・・実はまだ買えてないんです、何をプレゼントしたら良いかが決まらなくて」
「そうなんだね・・・よし此処はボクが一肌脱ごうじゃないか、お姉さんに任せると良い」
先輩はそう言うと返事を聞かずに俺の手を掴み引きずる様にズンズン進んで行く、いやまぁ元々アドバイス貰うつもりでいたからありがたいんだけど、やっぱ先輩も女子中学生だから買い物とか好きなんだろうか?だから乗り気なんだろうか?多分
そんな訳で先輩に逆らう事無く引きずられながら一夏へのプレゼントを吟味する事になり
「織斑ちゃんの趣味は確か料理をする事だったね?」
「あーそうですね、後は読書とか?ラノベも読みますし漫画も読みますね」
ラノベは主に俺と数馬、漫画は弾と鈴、蘭が一夏に貸したりしていたりする、なんだかんだゲームはあんまりしないんだよな、俺と一夏
まぁソラとウミの世話したりしてて腰を据えてゲームする時間が無かっただけってのもあるけど、うん
「ん~そうだねぇ・・・最近流行りのレジピ本と他諸々のセットはどうだい?丁度そこに織斑ちゃんに似合いそうなエプロンが有るしね?」
少しの間思考を巡らせていた先輩はそう言い指を指す、その先には先輩が言った通り、一夏に似合いそうなエプロンが掛かっていたので売り場へ歩み寄り吟味を始める
プレゼントするからには可能な限り良い物を贈りたいしな
そんなこんな先輩とアーダコーダと意見を出し合い吟味をして無事に一夏へのプレゼントを買うことが出来た
「ありがとうございます先輩、お陰で無事一夏へのプレゼントを用意できました」
「いやいや構わないよ、ボクにとっても織斑ちゃんは可愛い後輩だ、彼女の為なら一肌脱ぐさ、君にはまた助けられてしまったしね?」
日が傾き出した帰路を歩きつつ先輩にお礼を言うと先輩は、いつもの人を食った様な笑みではなく普通に微笑み言う
「その様子だと本当に覚えていない様だね?まぁ君が忘れていても僕は覚えている、それだけの事さ・・・君に彼女がいなければ危うく君に惚れてしまうくらいには君は魅力的なんだ、だから気を付けたまえよ?」
「はぁ・・・?」
先輩は急にいつも以上に芝居掛かった仕草と口調で言うが、何を言ってるのかイマイチよく分からなかったので曖昧な返事を返しつつ帰路を歩く
今度、改めてお礼しなきゃな・・・うん
それにしても、綺麗な夕日だなぁ
お待たせ致しました
エビ蹴りは躰道の技です、文字での説明が私の能力では無理でしたので、YouTube等で調べて見てください
主にカウンターとして使うらしいとかなんとか