一夏ちゃんに狙われた俺は、どうしたらいい? 作:銭湯妖精 島風
俺以外の人も如何にもな荒川兄弟(仮)に気付き2人を避ける為にモーゼの様に道を開け始め、荒川兄弟(仮)は満足そうに俺の居るテントまで近づいてきたので、俺も仕方なくテントから出て周りの人に現在位置から距離を取る様に言い、荒川兄弟(仮)を見据える
「栗田陸、ちゃんと首を洗って待ってたよな?」
「待つわけないだろ、ホント迷惑なんだが」
荒川Bが、使い方が絶妙に会ってるか否か分からない事を言い相変わらず荒川Aは喋らずにドヤ顔で恰好つけた立ち方で此方を見ている・・・さて、どうしようか、いつもの様に返り討ちにするしかないか?とか考えていると
「何か、トラブルですか?」
「あー・・・まぁ」
少々疎らな人垣から違う場所で作業をしていた蘭が出てきて俺の隣に立ち尋ねて来たが、なんと答えた物かと迷い言葉を濁していると
「あぁ、少し前からリクさんに付きまとってるヤンチーですか?なるほど」
「あぁ?舐めてんのかガキ、女だろうがガキだろうがナメってっと殺すぞ」
蘭の如何にも馬鹿にした言い方が気にいったのか荒川Bは相変わらずの沸点の低さで蘭に食ってかかる・・・のだけど、荒川Bの言葉を聞いた蘭の方が目つき鋭くなって殺気立ち始めてるんだよなぁ
「殺す、今 殺すと言いましたか?その言葉を使うという事は覚悟が出来ているのですよね?」
「あぁ?意味わかんねーこと言ってんじゃねーぞガキが!!」
この歩法は本来なら歩く時に多少ブレる筈の体幹がブレず隙がないことが強み・・・いや真骨頂だ、1対1や今みたいな平地の状態で真価を発揮する
そんな訳で全く隙の無い蘭に殴りかかった荒川Bは無事回避され上段回し蹴りで浮いた所を左後ろ回し蹴りで追い打ちをかけ右前蹴りを鳩尾へ叩き込み荒川Bを荒川Aへぶつける様に返却し
「殺すという言葉は殺される覚悟の有る者のみが使っていい言葉です・・・お帰りください」
とニッコリと笑み荒川兄弟(仮)を威圧し屈した荒川Aは引きずる様に荒川Bを抱えて帰って行った
相変わらず蘭は規格外なコンボを見せて来たなぁ、人間てあんなに風車みたいに回ったりするんだなぁとか思いつつ、蘭にお礼を言い持ち場に戻って自分に任された仕事をこなす
それからは特別トラブルは起こらずにハロウィンイベントは終わり、片付け・撤収作業を終了させる
「親愛なる有志諸君、今日はありがとう。お陰でハロウィンイベントは無事終了できた、本当にありがとう」
いつもの人を食った様な表情ではない梶田先輩の見た目相応の美少女の笑顔が見れただけで今日の収穫としては上々かも知れない、ほんと黙ってれば儚い系美少女に見えるのに、うん
そんな一夏にバレたら少し拗ねそうな事を考えつつ病院の敷地から出て数分、歩道を歩きながら一夏と喋っていて違和感を感じ振り向くと、間近に軽自動車が迫っていて、咄嗟に一夏を突き飛ばし車線上から退避させ次に来る衝撃への覚悟を決める、そして次の瞬間には俺の身体は軽自動車に容易く跳ね飛ばされ空を舞いグルングルンと視界回り最後には地面に叩きつけられる
その一工程の全てが終了して初めて俺は痛みを自覚する、これはヤバい・・・鈴にケツを蹴られて死ぬほど痛いとか言ってたが、そんなの比に成らないぐらい死にそうなぐらい痛いってか、下手しなくても、このままだと死ぬ
全身痛いし息し辛いし妙に静かだし何か視界が不透明だ・・・あぁでも一夏が何か言ってるのは分かる
これは鈴を始めとした一夏過激派に折檻される奴だな、鈴の折檻は容赦ないからな・・・今のうちに覚悟決めとかないとな
なんか気が遠くなってくたな、あーこれは本当にヤバい
お待たせしました
予定では、もう少しで一旦締めるつもりなんですがね、うん
ほんといつになったら完結するやらw