一夏ちゃんに狙われた俺は、どうしたらいい? 作:銭湯妖精 島風
束さんと通信が終了した瞬間、目の前に ろうでぃんぐ という文字が浮かび呆気に取られている内に気付くと周りに先程までは無かった建物が立っていて、目の前に全体的に白い人?が立っていた
「ようこそサイバースペースへ、私は案内役のハジメと申します。以後お見知りおきを」
「あ、あぁ・・・どうもリクです」
ハジメと名乗った彼女は俺の言葉に微笑み軽く頷き
「此処は篠ノ之博士が先程軽く説明していた様に仮想世界、まだ正式名称が存在していないので仮称でサイバースペースと私は呼称しています」
「なるほど?」
「ここでは様々な事を行う事が可能です、現実世界で出来る事は勿論、現実世界では困難または不可能な事も此処サイバースペースではすることが可能になります」
彼女は微笑みながら説明する、現実世界では出来ない事、例えばなろう系の主人公になってみたりとか? それはそれで心惹かれるなぁうん、だって俺は男子中学生なのだから
「今、リクさんの考えた なろう系の主人公にもなれますし、ガンダムに乗って無双みたいな事は勿論、補正無で希望も何もないどうしようもない戦場へ言って戦死を体験する事も可能です」
おいおいおい、なんでこの人めっちゃいい顔で微笑んでおいて怖い事いうんだ?めっちゃ怖いんだけど・・・いや、そもそも俺の思考読んだよね?怖い
「え、えぇっと・・・戦死はしたくないかなぁ?って」
「ふふ、そうですよね?勿論冗談です、気が変わりましたらノルマンディー上陸作戦辺りがおススメです」
いやいやいや、絶対冗談じゃなかった目をしてんじゃん?すでにトラウマになりそうなんだけど・・・助けて一夏
「さてこれにて一通り説明は終わりになります、リクさんは何をご所望ですか?」
「俺が望む事、か」
俺が望む事、この機会にしたい事・・・うーん何でかパッと出てこない、どうしたものか
「思いつかない様でしたら、ランダム選択が可能ですが、如何でしょう?」
「・・・それってノルマンディー入ってますよね?」
「幾つかの条件を決めて絞り込めますから、ノルマンディーを含める事も可能です」
「ノルマンディーは除外でお願いします」
『左様ですか』と彼女は微笑み頷くが何か不満そうだ、どんだけ俺をノルマンディーに行かせたいんだ、この人は
「では条件は『補正無』『戦死前提』『ノルマンディー上陸戦』は除外した物でよろしいですか?」
「はい、それでお願いします」
「畏まりました、では絞り込みを行ったのちに抽選を開始しますので少々お待ちください」
「わかりました」
彼女の言葉に頷き一息吐いて改めて周りを見てみる
正面にははハジメさんが立っていて彼女越しの向こう側には人が行きかっているのが見え、周りに聳え立つビルの窓にも人影が写っている
そういや束さんは仮想世界って言ってたけど、まさか目に映る人影がすべてAIとかな訳ないよな?いや・・・まさかな?
「あの、ハジメさん質問が」
「なんでしょうか?あぁあと私の事はハジメと呼び捨てで構いませんし敬語も不要です」
「分かった、ハジメ・・・ここは仮想世界、サイバースペースって言ったよな?チラホラ見えてる人影は俺と同じで人間だよな?」
「そうですね・・・そのチラホラ見えている人影の中には貴方と同じく人間はいます、ですが見分ける事は難しいかも知れませんね?」
そう言いハジメは怪しく微笑む、なんだこの蠱惑的な笑みは・・・含みが有り過ぎて怖いんだけど
「このサイバースペース内には人間と人間ではない者・・・仮にスクルドと呼称しましょう、スクルドとそれ以外のモノがいます、私には分かりますが、貴方には見極める事は難しいかも知れません」
そう言いハジメは蠱惑的な怪しい微笑みを浮かべる
なんか少し混乱してきたぞ?
お待たせしました