一夏ちゃんに狙われた俺は、どうしたらいい? 作:銭湯妖精 島風
教官の説明を聞きながら数回ダミーを切り付けてマギってスゲェと思っていると
「近接攻撃は分かったな?では、次は射撃をして貰う。一旦あの印のある位置まで移動してくれ」
「はい」
教官はダミーから少し離れた場所を指を指したので、そちらを見るとポップアップが指定位置を示していたので移動する
「位置についたな? フォログラムを真似てcharmを構えてみろ」
教官が、そう言った瞬間、俺の隣にフォログラムが生えてcharmを構えて、それを数秒間隔で繰り返す
「えーっと・・・こうか?」
フォログラムを真似て構えてみて思う、『あれ?照準器ねぇな』と
「よし、ダミーを撃て」
エゼルリングを構えたままダミーを見て『照準器なくても大丈夫そうだな』と思える程、ダミーがデカい
これだけデカければ精密射撃をしない限りは問題は無さそうだ、とか思いつつ引き金を引くと、予想外の反動の少なさに少し驚きつつ、もう数回引き金を引きダミーを撃つ
「素人で的に当てられるだけ凄いが、君はセンスがある様だな?」
「ありがとうございます」
なんか教官に褒められて、少し変な感じがする
「では最後に模擬戦をしながらレアスキルの確認を行う」
「え? あっちょっっ」
教官がそう言った瞬間、俺とダミーを囲う様に防壁が生えてきてダミーが動き出して、襲いかかってきたので咄嗟に躱しダミーの懐に潜り込んで脚の付け根を斬り付けるが、やはり硬い
「レアスキルはマギによりリリィが発現する基本1人1つの能力の事だ、現在16種類のレアスキルが確認されている」
「なるほど? おっとっっ」
教官の説明を聞きながらダミーの攻撃をギリギリで掻い潜りつつ攻撃を繰り返していると、少しずつダミーが繰り出す攻撃の軌道が見えてきて、伸び切ったダミーの触手の装甲が付いていない関節部分へ斬撃を加えられる様になっていく
「ん? 動きが変わってきたな、レアスキルが発現したか」
なんか教官が言っているが、気にする余裕も無くダミーとの戦闘を続けていると、ダミーの攻撃軌道の予測線と俺の回避軌道の予測線が視界に広がり最適の回避軌道を取ってダミーへダメージを蓄積させていく
さらに集中し踏み込むと予測線やダミーの動きが、ゆっくりとなる瞬間が度々起こる様になり、ダミーがゆっくりの間に装甲の隙間に連続で攻撃を加えたりして、漸くダミーを機能停止させる事に成功する
「ふぅ・・・なんとかなったな」
「ご苦労、君のレアスキルはゼノンパラドキサの様だ」
「ゼノンパラドキサ?」
いつのまにか俺とダミーを囲んでいた防壁が無くなっていて、教官が俺に近寄って、レアスキルの名前を言うがさっぱり分からないので首を傾げると
「掻い摘んで説明すると、目視下の力の方向性を感じ取り状況を予見する事が出来る、この世の理と高速移動が出来る宿地の要素を含んだ複合スキルだ。かなり有用なレアスキルだぞ?」
と教官は説明してくれる
なるほど、これは中々使い勝手の良いスキルの様だ・・・でもスキルを過信し過ぎない方が良いかも知れない
何故なら、『目視下の』と言ったからだ。つまり視界内に映らなければ予見出来ないと言う事だろう
まぁhugeが群れで来るかどうかは俺には分からないから、ゼノンパラドキサの弱点が気にする所なのかはわからないけど、頭には入れて置こう、うん
「これで入学テストは終了だ、今日は寮に戻って休むといい。あぁそれと、charmを抜き身で持つのは道中危ない、コレを使う様に」
「分かりました、ありがとうございます」
教官からcharmを入れる専用の鞄を貰い、収納して担いでみると結構しっくりくる、なぜだろうか?
ちなみに鞄の形は管楽器のケースに似ている気がする
そんな訳で俺は教官に言われた通り、寮へと向かう事にした
お待たせしました
スキルに関しては私の解釈で書いていますので悪しからず