一夏ちゃんに狙われた俺は、どうしたらいい? 作:銭湯妖精 島風
グラウンドを出て寮へ向かう道中、歩きながら色々と見てみたが、これが現実ではなく電子で構成された物だと俄には信じられない程、リアルだと感じる
髪を揺らし肌を撫でる風の感触、仄かに香る草木の匂い、微かに聞こえる人の声、その全てが偽物だと思えない
「・・・2週間もここに居て大丈夫か?俺」
なんか急に不安を感じつつ視界内に映るビーコンみたいなのを辿って1年寮へと進むと、ちらほらと俺と同じ制服を着た生徒が見え始め、人集りに遭遇する
「なんだ?」
一旦足を止めて人集りの方へ意識を向けて聞き耳を立ててみると、どうやら血の気の多い新入生が上級生へ絡んでいる様だったので、少し様子を眺めてみる事にする、どんなcharmの扱い方するかも気になるし
それと今気付いたけど、やっぱり俺の身長は低くなってる、目の前にいる生徒・・・女子達と対して身長が変わらないってか俺よりデカい人がチラホラいるぐらいだ
と言う事は、今の身長は160前後ぐらいか? って事は・・・だいたい2〜3年前ぐらいまで退行してるっぼいな、そりゃ母さん似の俺が更に母さん似になる訳だ、うん
そんな訳で喧嘩?の成り行きを見ている訳だけど、何人か新入生に紛れて上級生も居るようだが、なんで上級生は喧嘩の仲裁をしないのだろう?
まぁ野次馬の俺が言えた事ではないけど、うん
と、一瞬周りを見ている隙になんか俺の後方にいた筈の桃髪の娘が仲裁に入っていた、速いなぁ とか思っていると、何処からかゴーンゴーンと鐘の音が鳴り響き、最上級生らしき人が現れ『生体標本のhugeが逃げたので捕獲又は撃破をする為に出撃する様に』みたいな事を言う
すると新しくタスクが追加された旨を知らせるポップアップが表示されたので、選んで詳細を表示し内容を読み、タスクを受注してアクティブにして戦闘エリアへ伸びるビーコンを辿り歩き始めると
「待ちなさい、あなた新入生でしょう?単独では危険よ・・・ユウキさん、チワさん、この子をお願い」
「仕方ないね、承知したよ生徒会長。では行こうか」
「命を大事に、初陣で死んだら元も子もないかんなー」
「・・・よろしくお願いします」
なんか生徒会長らしき人に呼び止められて振り返ると、知らぬ間に黒よりの青髪の、俺が苦手にしていても尊敬している先輩に似ている上級生と、その実弟で俺のクラスメイトを女子にしたら、こんなだろうなぁと思う娘が目の前に現れてパーティーを組まされいた
なんか少し変な感じがするが、どうしようも無いので2人に続いて再び歩み出す
「君は新入生だね? ボクは杉田
「シルトの杉田
「あ、栗田陸です、よろしくお願いします」
少し歩みを進めると自己紹介が始まったので自己紹介を返しておく
何か喋り方まで梶田先輩に似てて本能的に苦手な雰囲気を感じる、これは失礼な事だけど、仕方ない
「あ、あの・・・シルトって?」
「シルトとは、シュッツエンゲルの契り・・・義姉妹の契りを交わした義妹の事だよ。シュッツエンゲルの契りは、先達の上級生が未熟な下級生を守り育てる制度みたいなモノだね」
「ウチと優姫姉様は、その契りを交わしてるって訳」
「へぇ〜」
義姉妹制度かぁとか思いつつ優姫さんを先頭に歩を進める
「この任務を生きて帰れたら君にもシュッツエンゲルの誘いが来るかも知れないね? 君は・・・筋が良さそうだからね」
「は、はぁ・・・」
シュッツエンゲルの誘いってなんじゃら分からないが、流れ的に上級生が俺の所にくるのか? 知らんけど
これ、ちょいちょい用語が出てきてよく分からないな、ライブラリとか無いのか? 探しとかないと何か不便だな
お待たせ致しました
一部加筆修正しました