一夏ちゃんに狙われた俺は、どうしたらいい? 作:銭湯妖精 島風
英語表記とかが面倒になったのでcharmとかhugeを此処からカタカナ表記にします
許してクレメンス
そんな感じで気を張りすぎない程度の雰囲気で適度に会話をしたり、分からない事を質問したりして、薄く知識をつけつつ逃げたヒュージを捜索する
「逃げたヒュージって、どんなヤツなんです?」
「おや、生徒会長の言葉を聞いていなかったのかい?まぁボクも詳しくは知らないのだけど、周囲の環境に擬態出来るらしいね」
「周囲の環境に擬態、ですか」
「ウチと姉様が居るから死なせない、大丈夫大丈夫」
「・・・ありがとう」
優姫さんに質問し、相槌を打つと智和は俺が不安になったと勘違いしたのか、俺を安心させる様に前向きな事を言う
別に不安になったわけではないが智和にお礼を言っておきつつ考える
俺のレアスキルは擬態状態のヒュージにも適応されるのか、を
ゼノンパラドキサは目視下の力の方向性を感じ取り状況を予見する事が出来る、この世の理と高速移動が出来る宿地の要素を含んだ複合スキル
この目視下の範囲を正確に把握しなければミスって死亡、なんて事もあり得る
とりあえずケースに手を突っ込んでエゼルリングの柄を握りマギを入れレアスキルを発動させて辺りを見渡す
「・・・この辺りには痕跡は無さそうですね」
「ふむ、索敵に便利なスキル保持者か。なるほど・・・では、もう少し進んでみようか、まだ撃破の連絡も来ていないしね」
「そうですね姉様」
「了解」
優姫さんはポケットから少々ゴツいガラケーを取り出し液晶を見て呟く、恐らく配給されている連絡媒体だろう・・・俺もってねぇな
後で配られる事を祈りつつ辺りを警戒しながら進むと俺の目が異変を捉える
「10時方向に戦闘の痕跡、誰か戦ってるみたいです」
「僅かに煙が上がっているね、急ごう」
「はい、優姫姉様」
「了解」
俺の言葉に優姫さんはいち早く反応し、彼女を先頭に戦闘区域へ走り出す訳だが、悪路故に半ばパルクールの様な壁走りや障害物を飛び越えたり踏み台にしたりして移動を行う
普通なら体力を消耗してしまいそうな機動だが、マギのおかげかさほど疲れを感じずに前を走る優姫さんと智和に着いていけている
「煙が近くなってきたね、警戒を」
「はい」
「了解です」
少し薄くなり出している戦闘区域に近づき、優姫さんは指示を出す、やはり経験の差があるのかも知れない
それから少し走り更に戦闘区域に突入した俺は辺りを見渡し
「これは・・・少量の血痕を確認、負傷者がいる様です」
「了解、このままボクと智和が先行、君はボク達の後ろをついてきてくれ、君の目は索敵に重要だけど、君はまだルーキーだ」
「分かってます、急ぎましょう」
俺の言葉に優姫さんは真面目な表情で言い、智和はポンポンと俺の肩を叩いてニコッと笑み優姫さんと共に走り出し、俺も2人から少し距離を空けてから走る
「・・・見えた、距離120、崖下にヒュージ。3名交戦中・・・いや、今撃破した模様」
「なるほど、それは良かった」
「しかし倒れたヒュージが周りを崩してリリィが生き埋めになってる可能性が・・・」
「・・・由々しき事態だね」
速度を維持したまま戦闘区域に突入し崖下を見下ろすと、ヒュージの残骸とヒュージの体液と瓦礫に塗れたリリィが2人、穴の中に避難して埋まってるリリィが1人居るのが視えた
「なるほど、白井ちゃんが討伐者か。ボクは今から救助隊を要請するから、智和と君は埋まってる娘を掘り起こしてあげて」
「了解です」
「了解です姉様」
俺達に指示を出して優姫さんは何処かへ電話をし始めたので彼女の指示通り、生き埋めになっているリリィを救出する為に瓦礫を退かし始める
あんまり時間も掛けられないし、そこそこ急いで瓦礫の撤去をしつつ声を掛けて生存確認をすると声が聞こえるので意識はある様だ
あとは負傷者でない事を祈ろう、負傷者だと更に急がないといけなくなるし
お待たせしました