一夏ちゃんに狙われた俺は、どうしたらいい?   作:銭湯妖精 島風

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var強襲百合 ハーデンベルギア

 

 

キーンコーンカーンコーンと澄んだ鐘の音が遠くでする、恐らくは終業を知らせる鐘の音だろうけど、今日に限っては入学式の終わりを知らせているのかも知れない

 

 

夕陽の差し込む部屋の大きな窓越しに夕陽に照らされながら、私はリクを待つ

 

 

時間にして約1週間もの長い時間、私はリクに会う事が出来なかった。それ程までに彼の傷は深く重かった

 

 

私が あの時もっと周囲に気を配っていれば・・・なんて、ありきたりな自己嫌悪に襲われもしたが、そんな事をした所でリクの傷が治る訳でも無い事に5日目ぐらいで気付いて、その後は装置の中で眠るリクが無事に回復する事を祈る事に気を回す様にした

 

 

約7ヶ月前も1週間程 リクと会えない期間があったが、あれは私の都合だったし何より電話をすれば声が聞ける状態で、私はまだ(おとこ)であった・・・思えば今の私は俺だった頃に自制出来ていた感情を自制出来なくなっている気がする

 

これは最早偽る事も出来ない程に恋する乙女そのものじゃないか と夕陽を眺めて1人苦笑していると、キィっと小さく扉の開閉する音が聞こえ

 

 

「・・・一夏?」

 

「おかえり、リク」

 

 

振り返り凄く驚いた表情をして私の名前を呼ぶリクと目を合わせ微笑み言うと、リクは少し乱暴にケースに入ったチャームを床に置き、私に寄ってきて力強く抱きしめてくる

 

「本当に一夏なんだな、会いたかった」

 

 

「私もだよリク、だから束さんに無理言って来ちゃった」

 

私もリクを抱きしめ返し、そう告げる。本当に束さんには無理を通して貰った、本来なら束さんが使う予定だった電脳ダイブ用の端末を急遽 私が借りて使用しているのだから

 

「束さんには悪いけど、俺は一夏に会えて嬉しい。此処はリアル過ぎる」

 

 

「そうだね、私も此処が電子で構成されているなんて信じられないよ」

 

 

少し真面目に話してる風を装いつつ約1週間ぶりのリクの匂いを堪能しながらリクの言葉に同意する、今堪能しているリクの匂いも本物にしか感じないし、五感の全てで感じる感覚が偽物とは思えない

 

まぁ私にとっては、どうでもいい事だ。今 此処にリクが居て触れ合えている、それだけで私は充分だ

 

 

「リク、私を助けてくれて ありがとう」

 

「お前を助けるのなんて当たり前だろ? まぁ結局は俺は轢かれてこのザマだけどな」

 

暫く味覚以外の五感をフルに使いリクを堪能した後、リクから離れ彼へお礼を言うと、リクは少し気まずそうに苦笑して言う

 

 

「それでも ありがとう、復帰したら鈴は説教するって息巻いていたけど弾と数馬が宥めてるから、きっと大丈夫だよ」

 

 

「・・・マジか、鈴は一夏ガチ勢だからなぁ」

 

私の報告にリクは勘弁してくれ、と言う表情をして苦笑する

 

 

「束さんに無理を言ったついでに、私も暫くはサイバースペースで過ごす事にしたから」

 

 

「え? いや俺としては、お前と一緒にいれるのは嬉しいけど、学校はどうするんだよ」

 

 

私の言葉にリクは困惑した様子で言う、まぁそれが普通の反応と言えば普通の反応だろう、うん

 

 

「自分で言うのもアレだけど、私は優等生だから多少嘘をついて学校を休んでも内申点は問題無いんだ」

 

 

「・・・ま、まぁお前が、それで良いなら良いけど」

 

イマイチ私の言葉を納得出来ていない様な表情をしてリクは言うが、事実なので納得して貰うしか無い

 

「とはいえ、四六時中ログインしっぱなしは出来ないんだけどね?」

 

 

「あー俺は治療機器に入ってるけど、一夏は何か違う端末を使ってるかってことか?」

 

 

「そうそう、リクは点滴とかで栄養補給してる状態だけど、私は端末でログインしてるだけだから、食事他色々の都合があるんだよね」

 

 

私の言葉にリクはなるほど、と言い頷き

 

「まぁ俺はお前が時間限定でも居てくれるだけで嬉しいから良い」

 

そう言いニカッと笑むリクを見てなんか色々と刺激されてしまう

 

あぁ神様、此処は電脳空間ですので、リクを押し倒して美味しく頂いてはダメでしょうか?

 

ダメでしょうね、無念

 

 






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