一夏ちゃんに狙われた俺は、どうしたらいい? 作:銭湯妖精 島風
閃光の正体がいたと思わしき場所のアタリを付けて移動をする事、十数分で現場に到着し俺は早速レアスキルを使いながら辺りを見渡す
「・・・ん〜」
「どう?何か分かる?」
「いや、全く」
レアスキルで一通り辺りを見渡してみるが、左手の山に何かの痕がある事以外は何も分からず一夏の問いに素直に答え
「少しマギの痕跡が有るぐらいか? まぁここはヒュージ迎撃の最前線だし痕跡が有って然りだろうな」
「まぁ、確かに」
一夏の同意の相槌を聞きつつ考える
ヒュージ出現で無いのなら、リリィが実地で何かしたのかも知れない
例えば模擬弾を使用した模擬戦とか、射撃練習とか? 移動しながらの射撃練習の可能性もゼロではない
「・・・やっぱリリィか?」
「流石にこんな場所に侵入する人は居ないと思うよ?」
「だな、リリィが訓練か何かしてたんだろう、多分」
ケースから手を抜いてレアスキルの使用を止め一夏へ言い、眼下の海を眺める
至る所に以前は人が生活していた痕跡の朽ちた車やら自販機やら家やらが見え雑草も茂っている、ほんと芸が細かい
「治療が終わったら、何処かデート行こうか一夏」
「え? うん、行こう?」
何気なしに誘うと一夏は嬉しそうに笑んで俺の隣に立ち腕を組んでくる
一夏さん胸部装甲当たってますよ、思春期の男子中学生には刺激が強いですよ
とか煩悩と戦っていると、何かピリッとした気配を感じ辺りを見渡してみる
「・・・気のせい、か?」
「リク、どうかした?」
「今なんか敵意というか殺気を感じた気がしたんだけど・・・気のせいだったみたいだ」
「そう?」
俺の言葉を聞き一夏の目付きが少し鋭くなり俺と同じ様に辺りを見渡していると、10m程先に黒い点が現れみるみる大きくなり空間に大穴が開いて中からラージ級のヒュージが溢れ落ち穴が消える
「さっきの殺気はコイツか?」
「かもね」
俺達はケースからチャームを取り出してマギを全身に浸透させ、遠くで響く鐘の音を聞きつつ目の前のヒュージを見据える
「学園のリリィが到着するまで約15分と言った所か」
「ヒュージに増援がなければ倒せるんじゃない?」
「おいおい、俺達はこれが初陣だぞ? ま、やれるか俺とお前なら」
ケースを地面に置き、一夏の笑みを見て肩をすくめつつ俺も笑い頷き、建物から跳びヒュージへと向かう
「俺が銃撃でタゲ取るから、隙を見て一撃よろしく」
「オッケー、任せて」
一夏の了承を聞き、一夏と逆方向へ移動しながらエゼルリングで射撃しヒュージの注意を引くと、予想通りヒュージは俺の方へ攻撃をしてきたのでレアスキルを使い交わしつつ攻撃を継続する
「はぁぁああ!!」
「すげぇな一夏」
鉄甲型チャーム ヤーレングレイブルを装備した一夏の一撃は巨体のヒュージを揺るがす程の威力があり、それを見て俺は驚愕する
アレ?やっぱ俺の彼女って強い? とか思ってる
と言うか、この巨大なヒュージ相手にブン殴りに行くスタイルのヤーレングレイブルを選択するとか一夏の度胸が凄いと思う
鉄甲型って事は拳打による攻撃になる、もちろん脚には未装備だから足技は無い、俺には選択出来ないチョイスだ
刀剣類なら多少なり遠心力も加味して攻撃できるしな、うん
まぁ一夏も俺と同じく当たらなければ問題ないタイプの戦闘スタイルだから問題無いのかも知れない?
そんな感じで一夏の凄さを噛み締めつつ、タゲを取る事を意識しながら戦闘を続ける
「敵弾は俺で処理する」
「了解、任せるね」
ヒュージが吐き出した榴弾みたいな物を俺は撃ち落とし、一夏はヒュージに張り付いてガンガン殴って行く
ヒュージは、その巨体故にインファイトが意外と効果的な様だ、これは勉強になったな
あと案外 俺には射撃の才能があるみたいで榴弾を撃ち落とせてる
さて、リリィの増援が到着するまでに削り切れるかな?これ
お待たせしました