一夏ちゃんに狙われた俺は、どうしたらいい? 作:銭湯妖精 島風
ハジメに束さんに相談したい事が有るから時間が有る時にログインして欲しいと言伝を頼みリザルトが終わり、通常区間へ戻り一夏と合流する為に歩いていると、気づくけば俺は何故か知らない教室で席に座っていた
「・・・あれ?」
サイバースペース内を歩いていたので、強制的に何かしらのゲームへログインさせられているのだろうと推測し、今置かれている状況を把握する方へ意識をシフトし、ひとまず自分の状態を確認する
右手を見れば白を基調とし赤と黒のラインが入っている独特なデザイン制服で、当たり前の様にスカートを装備
前回から引き続き肩口ぐらいの見慣れた色の髪、制服越しで分かり辛いが僅かに確認出来る胸部装甲の膨らみ、うん・・・色々とナニカされている様だ
やれやれと思い頭に手をやると、縁無しのメガネを掛けていた・・・母さんのと同じデザインだ
「と言う事は十中八九 束さんの仕業か、なるほど?」
とりあえずメガネを外して見るが視力に変化が無いので伊達メガネか、と思いもう一度掛けて周りを見渡す
そこには俺と同じ制服を着た生徒が多数居て各々が思い思いに雑談をしている訳だが、恐らくクラスメイトなのだろうけど名前とか分からないと不便だな とか思った瞬間、生徒の頭の上に名前が表示され、驚いて二度見をしてメガネを外して目を擦り裸眼で見ると表示が見えず、メガネを掛けてから見てみると、表示されている
「・・・このメガネ便利だな」
このメガネ、ただの伊達メガネじゃなくてメガネ型のデバイスだった様だ、そういやテレビとかのCMとかで、たまに見た記憶がある気がする
それなりに高価だった様な気もするが、まぁサイバースペース内だし気にしないでおこう、そうしよう
そう自己完結し、このメガネ型デバイスなら この世の理 を発現させる方法がありそうだな と思う、まぁ束さん頼りだけども
そんなこんな状況把握をしていると
「なんか挙動不審だぞ?リク、大丈夫か?」
「・・・あ、あぁ、問題ない。
「そうか? それなら言いけど、お前は直ぐ無理するからなぁ」
俺と同じデザインの
なんだ?何が起こっている?目の前の男は一夏だ、約半年前の一夏だ。姿形声に至る全てが一夏だと認識している
だが、中身は一夏か? サイバースペース内ならば一夏の形をした電子の塊の可能性の方が高いのでは無いか?
「やっぱり、調子が悪いんじゃないか?リク」
「いや、本当に大丈夫だ。少し風に当たってくる」
「お、おう。やばそうなら保健室に行けよ?」
一旦 頭を冷やす為に そう言うと一夏が心配して来たので頷くだけの返事を返して教室を後にする
やめてくれ一夏、今の俺には良く突き刺さる。俺はお前の性別関係なくお前が好きになっているのだから・・・ついでに恐らく俺は今 性別が女子になってるしな
と、そんな事を考えつつ教室から逃げる様に早歩きで屋上へ移動し手すりに身体を預け空を見上げて溜息を吐く
「悪ふざけにしてはタチが悪いな・・・」
「おやおや? 栗田ちゃんじゃないか、こんな所に君が1人なんて珍しい」
「・・・梶田・・・先輩?」
「そうとも、僕は梶田ユウキだよ? なんだい?一晩会わない程度で先輩の顔を忘れてしまったのかな?」
不意に声を掛けて声の主に目をやると、茜色で長めの髪 特に前髪が長くて右目が隠れてる
なんだ、何が起こっている? なんで先輩まで?
これが束さんの仕業なら悪ふざけがすぎるし、束さんの仕業じゃなかったら、何なんだコレは・・・
お待たせしました
皆様はメガネの娘、好きですか?
私は好きです