一夏ちゃんに狙われた俺は、どうしたらいい?   作:銭湯妖精 島風

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日常へ

 

 

体感入院生活約2週間を経て冬休みも見えて来た今日この頃、束さんのおかげで生活に困る後遺症も無く生活出来ている

 

 

それにしても束さんの治療は凄いな、見える範囲でだけど傷跡らしい傷跡も見当たらない、素晴らしい治療だ

 

 

俺もつい先日知ったのだけど、そんな若干ヤベー治療機器を楽音さんも使用しているらしい

 

超絶大怪我の俺とは違い、楽音さんは癌と言う病気の為、俺の様にただ修復すれば良い訳では無いらしく、癌が再発しない様に修正も同時にしている様で膨大な時間がかかるらしい

 

 

よく知らないが癌は細胞分裂の異常が原因とか何とかだから、面倒なのは何となく分かる

 

 

「・・・やっぱり少し鬱陶しいな」

 

肩甲骨辺りまで伸びてしまった髪に少し鬱陶しさを感じ少しため息を吐く

 

 

鬱陶しいなら切れば良いだろう、と思うだろうが何故か一夏が俺の髪を弄るのに楽しみを見出したらしく、暇な時とか俺の髪を弄り出すので一夏から散髪するなと言われてしまっている

 

一夏のお願いを基本的には俺は断れないので、甘んじて我慢する事にした

 

そういや梶田先輩も入院生活中に暇だとか言って俺の髪を弄りにきてたな、まぁ俺も暇で話相手が出来て良かったけど

 

・・・あれ?普通に平日で学校有った筈なんだけど、なんで先輩は俺の病室に来てたんだ?

 

いや、気付かなかった事にしよう、先輩は謎が多い人だし、解明しても碌な事にならない気がする、うん

 

 

「ダメだ、集中力が切れた」

 

入院で欠席した分を取り戻す為の課題をしていたのだが、集中力が切れて課題と全く関係ない雑念が頭を駆け巡ってしまったので、一息入れるか と伸びをしてから椅子から立ち自室から出てキッチンへ向かい、コーヒーを淹れる

 

 

「・・・1人の家は静かだな」

 

ソファーに座りコーヒーを飲みながら呟く

 

こんな静かな自宅は、いつ以来だろう? 寧ろ有ったかな? ぐらい珍しい状況だ

 

 

一夏は、蓮さんが風邪をひいてしまったと言う事で五反田食堂のヘルプへ行っている

 

本当は俺もヘルプへ行くつもりだったのだが、課題が終わっていないのと一応病み上がりという事で、自宅待機を一夏と弾に命じられ仕方なく自室で課題を消化していた訳だ

 

「なんというか、広い家が更に広く感じるな・・・」

 

普段1人になる事が少ないからか、少し寂しさを感じている気がする

 

やっぱり俺には一夏や悪友達が居ないとダメだな とか思い温くなってしまったコーヒーを一気に飲み気合いを入れて立ち上がりシンクの方を向くと

 

「やぁリッくん、体調は良さそうだね?」

 

「・・・ビックリするわ、いつの間に」

 

俺から1m程離れた位置に音も気配も無く立っている束さんに驚き、碌なリアクションが取れず、少し微妙な言葉を束さんへ言ってしまう

 

 

「え? 普通に玄関から入って来たよ? なんか考え事に没入してたみたいだし、気付かなかっただけじゃない?」

 

 

「そう? そっか、それはごめん」

 

 

「ふふ、構わないよ」

 

束さんは相変わらず年齢不相応の笑みを浮かべる

 

「最近忙しそうだけど、大丈夫?」

 

「ん〜? 大丈夫だよ、それこそ嬉しい悲鳴って類のヤツだし」

 

「それは大丈夫の根拠にならないんじゃ?」

 

俺としては幾ら束さんが超人とはいえ、疲労はする筈だから睡眠時間とか休息が確保出来てるか心配してるんだけど、束さんは分かってないみたいだ

 

 

「束さん、参考までに平均睡眠時間は?」

 

「ん〜どれぐらいだろう? 私は元々ショートスリーパーなんだけど、ここ数年は3〜4時間じゃないかな?」

 

「・・・束さん、もう少しゆっくりしても良いと思うよ?」

 

「え? うーん私的には ゆっくりしてるつもりなんだけどなぁ」

 

俺の言葉に束さんは珍しく困った様な表情をする、本当に珍しい

 

 

「ま、それはそれとして、仕事関係の知り合いからお菓子貰ったから食べようよ」

 

 

「それじゃ、コーヒーを淹れるよ」

 

 

何か高そうな雰囲気を醸し出している紙袋を俺に見せて来た束さんに、そう告げて俺はキッチンへ入る

 

 

課題は もう終盤だし夜にでもやれば終わるだろう、多分

 

 






忘れてた楽音さんの治療を入れましたw

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