一夏ちゃんに狙われた俺は、どうしたらいい? 作:銭湯妖精 島風
ひとまず『ありがとう』とお礼言ってから差し出された楕円形の茶色いケースを受け取り少し観察する
まぁ観察するまでも無く既視感と言うか、このケースの形状は見慣れているのでケースを開いて中身を見ると、そこには予想通りの物・・・メガネが入っていた
メガネを手に取りケースをコタツへ置いて、次はメガネを観察する
細縁の薄い青色のスクエア型で、レンズ自体も薄い軽量タイプで度は入っていない様だ
一通り観察してから一度付属のクリーニングクロスでレンズを拭いてからメガネを装着し
「どうかな?」
「似合う似合う」
「お似合いですよ、リクさん」
「ありがとう」
もう一度お礼を言うと、急に視界に色々と表示され始め、『フォーマット及びパーソナライズを開始します』とか音声が聞こえ困惑していると
「ふっふっふー、驚いた? それはメガネ型万能デバイスなんだよ〜」
「束様傘下の企業で販売されている商品のハイエンドカスタムタイプとなっています」
「ハイエンドカスタムって・・・」
悪戯が成功して喜ぶ子供の様な表情で俺へ与えられたプレゼントの正体を説明してくれる2人の言葉に戦慄する
少し金銭感覚が狂ってる時がある束さんがウン万円はする誕生日プレゼントを寄越して来たのは、まぁ過去何回かあるから良いとしてもだ
ただでさえウン万円する高価なデバイスのハイエンドカスタム、下手しなくても2桁万円になってそうで怖い
しかもパーソナライズって生体認証機能とか超高性能なロック機能のアレじゃないのか?
「折れず曲がらず堅くて傷付かないのに軽量かつ高性能、いやぁ自分で作っておいてアレだけど才能が怖いねぇ」
「お、おぉぅ・・・そうだね、うん」
なんでか分からないけど、なんか凄いご満悦の束さんの言葉に何とか相槌を打つ
いや、ホントなんでこんなにご満悦なのかが分からないぞ?
そんなこんな ご満悦の束さんに困惑していると『フォーマット及びパーソナライズが完了しまいた』と音声が聞こえ、目の前に『ようこそ』と文字が表示され数秒で消える
そういえば この音声、聞き覚えがある気がするな・・・どこで聞いたんだろう? 割と最近だと思うんだけど
まぁどっかのCMとか何かで聞いたのかも知れないな と自己完結する事にした、答えで無さそうだし?
「と言う訳で、これがその他諸々の備品だよ〜 充電はケースに入れたら出来て、ケースの充電はコレをコンセントに挿して乗せればOK」
何処から出したか分からないが、なんか備品を取り出して充電の仕方を説明してくれる束さん
何かコースターみたいなヤツにコードを接続してコンセントに挿せば良い様だ、これがいわゆる接触充電と言うヤツなのだろう、多分
「待機状態で約170時間、アクティブで約60時間連続使用が出来るよ」
「・・・とりあえず凄い事だけは分かった」
束さんの本気が凄すぎて何となく理解出来た、うん凄いと言うのは理解出来た
「あぁあと君になら言う必要は無いかもだけど一応、ペアレントコントロールの設定されてるからね?」
「まぁそりゃ当たり前っちゃ当たり前か、参考までに聞くけどソレに抵触する物を検索したりとかは出来ない感じ?」
「Googleとかで検索したら結果は出るけど閲覧は出来ないね、あと保護者の端末へ何を検索したか通知が届く仕様だったりする」
「・・・なんと恐ろしい」
悪用するつもりは無いが、興味本位で聞いたら かなりヤベー対策されていて絶対にペアレントコントロール設定に抵触しない様にしようと心に誓う
「ま、一度警告文が表示されるから、分かりやすいと思うよ? 表示されなければセーフな訳だし」
「なるほど? それは分かりやすいかも?」
要は普通に使えば良いんだ、普通に使えば
これを機に何か始めても良いかも知れない、プログラミングとか
うん、悪くないかも知れない
束さんの本気はヤバい(語彙力)