一夏ちゃんに狙われた俺は、どうしたらいい? 作:銭湯妖精 島風
新学期始業式を終えて俺達は再び教室に戻りHRを受ける、内容は軽く今年度の行事の説明とか色々だ
とりあえず11月には修学旅行があるから今から少し楽しみだな、とか考えている内にHRは終わり、先生はいなくなっていて俺をクラスの男子が囲んで担ぎ上げられて教室の後ろに連行され審問会が開始される
「これより審問会を始める、お前 なんであんな美少女と知り合いなんだ?」
「たまたまだ、たまたま」
なんか血涙を流しそうな勢いで尋ねてくるクラスメイト・・・梶田の質問に馬鹿正直に答える義理もないので適当に答えると
「たまたまにしては仲いいじゃなーか! 正直に白状しろよ、陸!!」
梶田は俺の返答が気に入らなかったのか掴み掛ってきそうな勢いで問い詰めてくる、これは面倒だな・・・馬鹿正直に答えるのもアレだしな、どうするかな
「だったらなんだ? あの娘は俺の彼女なんだ、とか言ったらお前は納得するのか?」
正直面倒すぎるので、少しブッ込んでみると、梶田は見るからに動揺し壊れた玩具みたいな動きをして
「おぉ・・・そ、そうだったら納得するしかないな、なぁ?」
梶田はキャパが超えたのか周りにいるクラスメイト(男子)を一瞥して同意を求める、なんだこれ
誤解させたままだと後々面倒臭い事になりそうだけど、今誤解を解いても面倒臭い事になるのが目に見えているからどうしたもんかな? と思って、ふと人垣の隙間から一夏の姿が見えたが、一夏はなんでか微振動をしていた、なぜだ?
「はぁ・・・一夏は彼女じゃねーよ、親の繋がりで昔から知り合いだっただけだ。なぁ・・・もういいか?いい加減ダルイんだけど」
「・・・仕方ねー、今回はそれで納得しておいてやるよ」
俺の説明に梶田は何故か上から目線で言う、なんだコイツ・・・まぁ悪い奴ではないし気のいい奴だ、うん
ただ少し煩悩に忠実な奴なんだ、うん
そんな訳で俺を囲んでいた男子の輪から抜け出し
「帰るか、束さんが待ってるだろうし」
「そう、だね。帰ろうか」
若干顔の赤い一夏に疑問を抱きつつ荷物を持って教室を出ると
「お疲れさん、リク」
なんかニヤニヤしている数馬が合流し肩を組んできて言う
「なんでニヤニヤしてんだよ、気持ち悪いな」
「酷い言い草だなぁおい、まぁいい・・・順調みたいで俺は嬉しいぞ?」
と数馬はよく分からない事を言い笑う、マジで意味が分からない と疑問に思っていると
「あっリク、束さんが用事で外に出なきゃならなくなったから昼は何処かで済ませてきて? だってさ」
「おー了解、よし五反田食堂に行くか、丁度すぐそこだし」
とりあえずニヤニヤしている数馬を無視して一夏へ返事をし五反田食堂へと足を向ける、本当は鈴ん家も近くにあるんだけど何となく中華の気分ではなかったんだ、うん
そんな訳で軽くウザ絡みしてくる数馬を引きずる様に歩を進めて五反田食堂に着き中に入ると
「おう、いらっしゃい。久しぶりだなリク、数馬」
と厳さんの威勢のいい声が聞こえてなんか安心しつつ適当な席に座りメニューを見る
「ん? 一夏はどうした? 一緒じゃないのか?」
「あー・・・他言無用なんですけど、細かい事は省きます、コイツが一夏です」
お冷を出してくれる厳さんに説明すると、怪訝そうな表情をする。まぁ当たり前か普通冗談としか思わない
「何がどうしたら男が女になんだ? 弾と違って化粧で化けてる訳でもないんだろ? 」
「なんかヤバい薬を使われたらしくって俺も詳しくは分からないんです」
俺の言葉に厳さんは頷き神妙な面持ちで一夏を見て
「・・・分かった、信じよう。おう一夏、困ったことが有れば相談に乗るからな、あんま抱え込むなよ?」
と年長者の貫禄たっぷりで一夏に言う、やっぱ厳さんは頼りになる、安心感がすごい
俺もいつかこんな頼れる大人になりたいな
お待たせいたしました
リハビリ&PC執筆慣らしを兼ねての執筆なので今回は短めでしたお許しください