一夏ちゃんに狙われた俺は、どうしたらいい? 作:銭湯妖精 島風
束さんから中学生が貰って良いのか分からない程の高額な誕生日プレゼントを貰い、有効活用する方法を束さんと雑談をしながら考えていると、用事で出掛けていた筈の一夏が帰宅して、凄いニコニコしたまま有無を言わさず織斑邸に連行され悪友一同が揃い踏みしていて誕生日を祝われ
鈴に『一夏もだけど、アンタも自分の誕生日ぐらい覚えておきなさいよ』と軽くディスられてしまった、解せぬ
まぁそんなこんなでデバイスが便利なので、テストや体育など運動する時以外には常用する事にして、起きている間は着用している
ちなみに束さんは一夏に俺の色違い?のシルバーフレームのデバイスを俺の誕生日の日に渡していて、次の日から一夏も常用している
どうせ渡すなら一夏の誕生日の時に渡せば良かったのに〜と思ったが、なんでもオプションの施工の枠の都合で遅れたらしい、つまり あのデカいブツの大半は千冬さんからのプレゼントだったとの事・・・千冬さん張り切りすぎ
それはそれとして、メガネ美少女の一夏は俺得でしかない
うん俺の彼女ってば本当に美少女
本当、このデバイスは便利で特別構える必要も無く写真とか動画が撮れる、勿論ガチガチにペアレントコントロール設定がされているから、痴漢的な盗撮とか法律に引っかかる事は出来ない、それでも何気ない一夏とか風景とか撮影するのには十分ってかオーバースペックだ
まぁデバイスの何処にカメラが付いてるのかはサッパリ分からないんだけど
そんなこんな充実した日々を送りつつ寒さに震えながら生活をしている事、数週間
あっという間に2学期が終わり冬休みに突入した今日この頃、聖なる日がやってきて、雪が降りおった
「・・・さっむいな」
「あはは、リクは寒いの好きじゃないもんね」
「暑いのは割と平気なんだけどな」
コタツに入り暖を取る俺の背後に座り俺の髪を弄る一夏がクスッと笑い言い、相槌を打つ
冬生まれが寒いのが平気とか、そんな事ない。俺は普通に寒いの好きじゃない
「雪、降ってるけど、積もる程ではなさそうだね」
「積もったら困る、雪道用の靴は靴箱の奥の奥に眠ってるからな」
「それもそうだね」
せっかく一夏とデートへ行くと言うのに、面倒な作業を増やしたくないってのが正直な気持ちだ
今日に限っては、弾と数馬と行き先が被らない様に作戦会議をしたから、出会わない筈だ、まぁ雪が積もったら公共交通機関に影響が出てしまうから願わくば積もらないで欲しい、いやマジで
「よし、出来た」
「んじゃ行くか」
「そうだね」
一夏が満足したらしく今日はハーフアップに決まり、コタツの電源をオフにして一夏と手分けして戸締りを確認し家を出るとクレアさんが空を見上げていた
ので
「おはようございます、クレアさん」
「ん? あぁおはようございます、リクさん一夏さん。お出掛けですか?」
「はい、今から水族館へ」
「ふふ、良いですね、青春してますね。この分なら交通機関に影響は無いと思いますが、お気をつけて」
「ありがとうございます」
クレアさんと軽く言葉を交わし、一夏と共に駅へ向かい歩き出す
それはそうとクレアさん、なんで空を見上げてたんだろう? クレアさんも出掛ける用事でもあったのか?
まぁ気にしても仕方ないか、気にしないでおこう、うん
「・・・去年とは大違いだな」
「急にどうしたの?」
クリスマス仕様に飾り付けられた商店街を歩きながら唐突に思い呟くと、一夏が首を傾げて尋ねてくる
「去年は父さんも母さんもソラやウミも居て、家の中で騒がしいクリスマスだったなぁって思ってさ? 」
「あぁ、そうだね? 陽太さんも月さんも忙しくて出掛ける事も出来なくて日中はソラとウミと遊んであげてたっけ? それはそれで楽しかったけどね」
俺の言葉に同意しながら、ニコニコしながら一夏は言う
「それに今年は俺には勿体ないぐらい超絶美少女の彼女だって出来たし? 去年はそんな事起こるとは、これっぽちも考えてなかった」
「っっっ!?」
ついでに不意打ちで本音を一夏へぶつけると、照れたのか顔を赤くし手で顔を覆い微振動し始める
おっと、俺の彼女は やはり可愛いんじゃないだろうか?
お待たせしました
リクは一夏へ向ける言葉に羞恥心なんて持っておらんのですw
*2/11 加筆修正を行いました