剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ   作:炎の剣製

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お久しぶりでございます。
半年近く更新しないですみませんでした。
書けない時は本気で書けないという感じでしたね。


078話 記憶巡り編 とある視点で見る記憶 その5

 

 

 

 

悲鳴の聞こえた方へと向かっていく士郎さんと凛さん。

そして辿り着いた先には一人の女子生徒がおそらく非常口あたりで気を失って倒れていた。

見た感じ、ただの気絶の様に見えるけどそこで凛さんが語った。

 

『ただの気絶じゃないわ。魔力の源……生命力を抜かれているわ。このまま放っておくと死ぬわよ?』

 

うわぁ……いきなりやばめな展開になってきたじゃん?

さっきまでのまるで夫婦漫才かのような争いよりもこっちの方が現実感あるね。

それで凜さんはしょうがないと言わんばかりに宝石を出して治療を始めているんだけど、空いているドアが気が散るというので士郎さんがドアを閉めようとした瞬間だった。

 

『ッ!?』

 

一瞬にして表情が強張る士郎さん。

目線の先にはドアの隙間へと向かってくる釘のようなもの。

狙いは意識を集中している凛さん。

 

「あ、危ないッ!!」

 

ネギ君が叫ぶのが分かるんだから士郎さんも気づいているはずだ。

だけど対抗手段がない士郎さんが取れる手は限られている。

それは……。

 

『ぐあああッ!!』

 

士郎さんは迷わず自分の腕を犠牲にして代わりに腕に釘が突き刺さっていた。

凜さんが士郎さんの事をいたわる言葉を掛けるも、士郎さんは痛みに耐えつつ釘が向かってきた方へと向かっていった。

 

「危険です……魔術もまだ碌に使えない士郎さんがわざわざ敵の懐に向かうだなんて……」

「って、言っても過去の士郎さんにもし言葉が伝えられても「それでも!」って感じで行っちゃうだろうねぇー」

 

夕映っちがそう言って朝倉もそう言う。

だけど、凛さんが治療を続けている以上、いまはサーヴァントがいないので士郎さんが対処しないと事は始まらないしなぁ。

追っていった士郎さんは弓道場の奥の森の中へと入っていく。

まさか、バーサーカークラスみたいなのがまた出てくるとも限らないけど、それでも危険な行為だよねー。

セイバーさん呼んだ方が得策だけど、令呪も三つまでしか使えないし乱発できないのが欠点だよね。

さて、蛇が出か邪が出るか。マジモンの蛇が出てきたらウケるけど。

 

森の中を進んでいく最中で、どこからか一瞬男の含み笑いが聞こえてきたけど……今の、聞き違いでなければ……。

 

『慎二……?』

 

士郎さんは慎二さんがいるであろう方へと歩こうとして、先ほど釘が刺さった腕が思いっきり引っ張られる感覚とともに首を薄くなにかに斬られてしまっていた。

咳き込む士郎さんをよそに士郎さんの前には際どいボディスーツを着て眼帯をしている紫髪の女性の姿があった。

あれもサーヴァントなんだろうね?

でも、士郎さん?首、血が出てますけど大丈夫なのこれ……?

そして、士郎さんも士郎さんで素直にセイバーさんを呼べばいいのに意地を張って令呪は使わないでサーヴァントに立ち向かおうとしてるし。

それを勘ぐられたのか綺麗な女性の声で、

 

『驚いた……。令呪を使わないのですか、あなた?』

 

そう言われて、士郎さんはまだ使い時じゃないという。

しかし、実際に後悔しますよ?と言われたらわたしだったら迷わず使っちゃう自信あるなぁ……。

サーヴァントも相手がいないのなら本気を出せないと言って、

 

『趣向を変えましょう。あなたは優しく殺してあげます』

 

ところどころにジャラジャラと鎖の音を靡かせながら、サーヴァントは士郎さんの前に現れてその鎖付きの釘を士郎さんに目掛けて放ってきた。

士郎さんはそれをなんとか弾いていなす事に成功する。

だけど、それがいけなかった。

戦えると勘違いしてしまい、

 

『大した事ないんだな? 他のサーヴァントにくらべれば迫力不足だ!』

 

と言ってしまっていた。

 

「あかんなぁ……。士郎の兄ちゃん、敵を侮っとるな」

「そうでござるな。まず今まで目にした他のサーヴァントが規格外なだけであって、それでもサーヴァントであるのには変わらないのであるから人間が敵う道理はないでござるからな」

 

こた君に楓さんの戦闘のスペシャリストがこう言うのだからこの時の士郎さんは少し慢心していたのだろう。

その証拠に少しして士郎さんは腕に衝撃を受けて倒れ込んでしまう。

 

サーヴァントは言った。

 

『あなたは最初から私に捕らわれているのですよ』

 

サーヴァントが持っている鎖の握りを引っ張ると士郎さんの腕が勝手に上がって先ほどまでただの傷痕だと思っていたのは、まさしく釘……もとい杭が士郎さんの腕に最初から刺さり続けていただけだったのだ。

そしてそのまま木に鎖がかかって吊るされてしまっていた。

士郎さんはなんとか逃れようとするが、それでも杭は抜けない。

そのままサーヴァントは士郎さんにトドメを刺そうとしたが、どこからともなく飛んできた魔弾によって士郎さんの腕に刺さっている杭の鎖が切られてなんとか解放される士郎さん。

その魔弾の持ち主はもちろん凛さん。

女性のサーヴァントは舌打ちをしながらもどこかへと行ってしまった。

 

そのままなし崩しに戦闘は終了して、士郎さんは凜さんに手当てをしてもらいながらも状況報告とともに、この学園に張ってある結界に話が変わる。

それと女子生徒はなんとか持ち直したらしい。

 

「よかった……」

 

ネギ君が心底安堵の声を出していた。

そうだよね。わたし達という生徒を受け持っているんだから赤の他人とは言え生徒の命が危険なままだったら安心できないしね。

 

そのまま士郎さんと凜さんとの戦闘も有耶無耶になって、本格的な治療のために士郎さんは凜さんの家に招かれていた。

そして包帯を解いてみたら、まぁバーサーカーの時もだったけど士郎さんの腕の傷はほとんどすでに塞がっていた。

 

「本当にすごいですね。これもセイバーさんとの契約のおかげなんですか?」

「いえ。シロウのはちょっと特殊ね。セイバーが関係しているけど、それよりすごいものね」

「「「へー……」」」

 

まだネタバレは無し、か。

逆にありがたいけどね。

それから学園の結界の話になって先ほどの女性のサーヴァントを使役している人はかなり悪質だという感じであった。

結界が作動した暁には学園の人達は全員衰弱死するくらいだと凜さんが言う。

魔術師のプロがそう判断するんだから間違いないだろう。

 

それから一段落して突然でもないけど凜さんから休戦の話が出てきた。

 

 

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 

 

士郎さんの弟子入りフラグだ!

なんでもお互いに謎のマスターに素性を知られてしまって、しかも悪質だから協力して対処に当たろうという話であった。

敵の敵は味方というわけではないけど当分は敵ではないという感じだね。

 

それから士郎さんは凜さんに今までどうしていたのかという感じで、過去の話をしていく。

凜さんは休戦協定中だけどそこまで話さなくていいというが、話を聞いていくうちに切嗣さんの士郎さんに対しての扱いがおかしいという。

そして魔術師の義務の話になって、許せないとまで言い切っていた。

 

最後に、

 

『あなたのお父さんは魔術師である以前に親を選んだのよ』

 

と言ってからバツが悪そうに士郎さんに謝っていた。

そして今後の話し合いは明日の屋上でしましょうという話になって、凜さんは信用でもしてもらいたいのだろう自身のサーヴァント・アーチャーを士郎さんの護衛に付けた。

凜さんとしてはいい選択だと思うけど、けどこの二人を一緒にさせてしまう方が少し心配でもあった。

 

 

 

 

帰り道に士郎さんはここまででいいと言うが、少しばかり敵意を感じ、

 

『ほう……虫も殺さない平和主義者だと思ったが、敵意は感じられるらしいな』

『やるって言うならやるぞ?俺は早くこのバカげた戦争を終わらせたいだけだ』

 

アーチャーはそれで肩を竦めながらも、

 

『誰も殺さず、犠牲にもせずにか……?』

『なにがおかしい?』

『いや、貴様の甘ったるさに意見なぞせんよ。だが、一つ聞きたい』

『なんだ?』

『ライダーとの戦いで令呪を使わなかったそうだな』

 

それから戦えるなどと血迷ったわけでもなかろうと言って、士郎さんはお前には関係ないというが、

 

『察しはつく。誰かが痛みを追うのなら自分だけで背負い込めばいいと言ったところか?虫唾が走る』

 

そして士郎さんの一方的な言い争いになる。

にしても、セイバーさんの代わりに俺が戦えばいいって……こんときの士郎さん、かなり命知らずだね。いや、マジで。

負担かけまくってるじゃん。

 

『お前は戦わずに聖杯戦争を終わらせるつもりか?』

『言ったはずだ!戦うときは戦う』

『だが、誰も殺さない。自分が背負う事で万物全てが救えると考えている。おめでたい話だ。理想論を抱き続ける限り現実との摩擦、無情は増え続ける』

 

アーチャーさんはそれで飛び去りながらも、

 

『お前が取ろうとしている道はそういうものだ。無意味な理想はいずれ現実の前に破れるだろう。それでも振り返らずに、その理想を追っていけるか? 衛宮士郎……』

 

そう言い残して姿を消したアーチャーさん。

士郎さんはアーチャーさんが何を言いたいのか分からずに悩みだしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だけど、なんとなくだけどこの二人の関係性が理解できたかもしれない。

おそらく、アーチャーさんは行くところまで行ってしまった士郎さんの未来の姿で過去の士郎さんに己のすでに通り過ぎてしまった道がいかに無意味で醜悪なものであったかを説いてるんだと。

おそらく協力関係になるんだからこんな光景はこれからも何度かあると思う。

助言ともなるし、でも士郎さんはおそらく同族嫌悪してしまい素直にアーチャーさんの言葉を受け入れないと思う。

 

 

そしてアーチャーさん自身も振り返らずに理想を追い続けてた先になにかがあって理想が擦り切れて果ててしまって正義の味方をもしかして憎むようになっていったって感じかな?

憎んでるのかはまだわからないけどわたしの予想は大体当たっていると思う。

 

そして浮かんでしまうのはやっぱり『自分殺し』。

サーヴァントは願いによって呼ばれるという。

そんなアーチャーさんが適当にこの世界に呼ばれるのも意味があったんだって。

この士郎さんの記憶で今後自分殺しをアーチャーさんがしてくるのかはまだ分からないけど、もししないのであればここで出てくるのがわたしの創作脳!!

 

 

おそらくだけどこの士郎さんの記憶は仮にセイバーさんルートと名付けよう!!

 

だからまずは基本に忠実な感じ!!

 

言うならばチュートリアル!!

 

プレイヤーにまずはこの聖杯戦争がどういうものかわからせるもの!!

 

誰が敵で、誰が味方なのか、隠しキャラはまだ出てこない感じ!!

 

本気で正当な聖杯戦争をやる感じ!!

 

人間がサーヴァントに抗う道理はないと分からせるというもの!!

 

そしてからの第二部!!仮に凜さんルート!!

 

アーチャーさんの恨み節が炸裂ししっちゃかめっちゃかに聖杯戦争のルールが破られていく感じ!?

 

士郎さんとアーチャーさんの因縁が衝突して、そこでそれとは別として芽生える凜さんとの恋心!!

 

からの主人公覚醒イベント!!

 

今の士郎さんの戦闘力ならラスボスでも通用するかもしんないしね!?知らんけど。

 

士郎さんが理想の先を知ってしまい苦悩する、そして殺し合いへの発展!!

 

過去の自分が未来の自分に勝つとかロマン過ぎない!?

 

そして思い残すことが無くなったアーチャーさんを士郎さんと凜さんが手を繋ぎながら見送るエンド(誇大妄想)!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだまだセイバーさんルート(仮)を最後まで見ていないんだからどういう感じか分からんけど、もうわたしのパッシブな妄想が捗りまくってるんだけど。

士郎さん、はよ続き見せてよー!!

 

 

思わず盛大ににやけそうになっているのをみんなに悟られない様に内心で口角を上げまくっていたわたしなのであった。




6話の内容でした。

最後はパルの妄想が爆発していました。


こんな調子で最後まで大丈夫か? 大丈夫だ、問題ない(多分)



吸血鬼になったエミヤの方は本気でシホとアルがどんなバトルをするのかいまだに想像できてない感じです。
誰か助けてー…。


FGOはバレンタインイベでエミヤが幸せのチョコを食べてしまい、しかし幸せに浸れずに自傷行為をするところまで妄想しました。
カレン、引けました。
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