ありふれた錬成師と空の少女で世界最強【完結】   作:傘ンドラ

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ギスブルっ、はっじまるよ~~、ということで勇者の答えはいかに。


ギスギス学級会

「もう、こんな時間……」

 

破壊された外壁から覗く夕日に向かい、雫は軽く頬の汗を拭う。

魔人族の襲撃、そして裏切りの一夜から数日が経過し、

様々な事実が判明し始めていた。

 

恵里に傀儡兵化されていた騎士や兵士、従者らの合計は仮定ではあるが、

恐らく五百人程だろうという結論となった。

うち三百人程はハジメにミンチにされてしまっているので、

残りの二百人はおそらく、フリードの対軍用ゲートで、

魔人族の領土に行ったのであろうという結論に達した。

 

その対軍用ゲートについてなのだが、

王都の近郊に幾つかの巨大な魔石を起点とした魔法陣が、

地中の浅いところに作られていたということが先頃の調査で判明した。

 

「こんなお膝元に造らせといて、防衛も結界もヘッタクレもねぇな……

要は中の人間がタルんでたってことだ、猛省しやがれ」

 

恐縮するメルドらへと、そう吐き捨てるカリオストロの姿を雫は思い出す。

ちなみに大結界は、すでにそのカリオストロの手により修復済みである。

 

そして王都の被害ではあるが、こちらについてはそうおいそれと修復は出来ない。

爆撃とそれに伴う火災により、その三割が灰燼と化しており、

物的・人的被害は数字が判明するに従い、関係者の心を暗澹たる物へとさせ、

特にここ王都は、人間族の抵抗のシンボルであると同時に、難攻不落を信じられており

それがあわやという所まで追い詰められたことによる、

人心の不安もまた高まりつつあった。

 

それを抑えたのは光輝である、この数日休む間もなく、

勇者としての立場をフル回転させ、慰問に駆け回る日々を過ごしている。

 

そう、今も……雫の視線の先には老若男女に囲まれ、

その一人一人の手を握る光輝の姿がある。

 

「確かに今は苦しい時かもしれません、ですが顔を上げて下さい、

この国はあなたたちの国、この世界はあなたたちの世界です、だからこそ~~」

 

そう人々へと語り掛ける光輝を眺めつつ、雫は傍らのジータへと話し掛ける。

 

「やっぱり……変わったよね」

「うん」

 

確かにこれは認識を改めないといけない。

事前にメルドや龍太郎から、光輝は必死で学び、変わろうとしている、

だから認めてやって欲しい、許してやって欲しいと聞かされた時には、

半信半疑のジータではあったが、ただ静かに人々の言葉に、訴えに耳を傾け続け、

あくまでも控えめにその背中を押して行く、そんな彼の姿は、

確かにこれまでの頑ななまでに、俺が俺がの主義主張をゴリ押ししていた、

かつてのそれとは大きく異なって見えた。

 

「……んっ、あいつ、前とは違って来ている」

「ユエちゃんもそう思う?」

 

ユエに取って、ホルアドでの光輝には幼子じみた浅薄さしか感じなかったが、

成長の階段を急ピッチで昇らんとしている、

今の彼については、とりあえずではあるが認めざるを得ないといった所であろうか。

 

「でも……あまり入れ込んで欲しくないんだよね……正直」

 

そう言うジータとて、ここ数日奔走しっぱなしではあるのだが、

自分たちはあくまでも戻るべき場所が、世界がある存在、

この世界に於いては、稀人にして客人に過ぎない。

その分を越えて介入することが果たして……と、思った所で、

ユエたちの、いや、それだけではなく、ブルック……フューレン、アンカジ、エリセン、

帰還の方法を探る中で巡り合った、様々な人々の顔が浮かび上がる。

 

(今更だな……私も)

 

そこで日没を、昼と夜との境界を告げる鐘が鳴り響く、

非常時ということもあり、一般市民の夜間の外出は一切禁止されている、

人々は名残惜し気に光輝に手を振り、家路に就いて行く。

 

(そういえば変わったといえば……)

 

ジータらが自分を見ていることを知ってか知らずか、

光輝は視界を遮るというもっともらしい理由をつけ、今まで使うことを避けていた、

本来聖鎧とセットである兜を脱ぐ。

 

そこには彼のトレードマークの一つであるサラサラかつ豊かな栗色の髪は無く、

その代わりに昔の中学生の如き坊主頭があった。

そう、彼は反省の意を自ら示すべく、頭を丸めたのであった。

 

「考え方としてはありなんだけどね……」

「どこかズレてしまってるのよね、ホント」

 

そんなことを話し合いながらも、光輝の元へと向かうジータたち。

 

「お疲れ様、光輝」

「ああ、ありがとう……」

 

雫から手渡されたお茶を口にしつつも、光輝は鐘の音の方向をじっと凝視する。

 

「それにしても、教会の人たちは一体何をしているんだ」

「さ……さぁ」

 

目を泳がせるジータ、事情を知る当事者としては言葉を濁すしかない。

 

そう、人々の不安に拍車を掛けているのは、聖教教会からの音沙汰がないことだ。

聖職者というものは、人々の不安を鎮める存在であることは、

どこの世界であっても概ね変わりはない、

それが、この非常時に全く姿を見せないのだから無理もない。

 

かと言って、実は教会関係者は全員、総本山ごと跡形もなく爆殺され、

塩の柱に成り果てました、などと公表するわけにもいかず、

リリアーナを始めとする、難を逃れた王宮の人々が頭を痛めている姿を、

ジータは思い出す。

 

一応、イシュタルに代わる新教皇については、

かのシモン司祭が就任することが、ほぼ確実視されている。

経歴、年功序列から見ても適任者は他にはおらず、

また相手の策略にしてやられ、閑職に追いやられたとはいえど、

かつてのその声望は、むしろイシュタルよりも上だったということもあり、

あとは本人次第とのことだった。

 

それから幸いにして国防の軸たる騎士団については、団長であるメルドが健在であり、

多くの人材を失ったとはいえど、その再建はスムーズに進むであろうとの話だ。

 

「ところで南雲は?」

「カリオストロさんと一緒」

 

早くオスカーとやらのアジトに案内しろ、

錬成の真髄の一つ、人体精製法を一から教えてやるぜ、と、

カリオストロに引っ張られていくハジメの姿を思い出し、クスリと笑うジータ。

 

「そうか、早く謝りたいんだけどな、ホルアドの時のこととかもだけど……ホラ」

 

光輝は薄暮の空を見上げる。

 

「手柄をさ……横取りしてしまった件にもついても…さ」

 

魔人族の大軍を退散せしめた光の柱は、勝利を願う勇者の祈りに、

エヒト様が力をお与え下さったのだという話になっている。

ハジメ自身はいちいち説明するのも面倒ということで、

それはそれで構わないというスタンスを取ってはいるが、

この話のそもそもの発端である光輝としては、どうにも申し訳が立たなくて仕方ないのだ。

 

「まぁ、面倒……じゃない、華のある部分は任せるってハジメちゃん言ってたし」

「……んっ、お前がしっかり役目を果たせば、ハジメも私たちも楽が出来る」

「役目か……」

 

また考え込むような仕草を見せる光輝だったが、息を呑むような仕草を見せた後、

意を決したかのように、今度はジータへと話しかける。

 

「実は……さ、謝らなきゃならないことは……それだけじゃないんだ」

「何かな?」

「君の兄さんの……グランの……ことさ」

 

たどたどしく、時折視線を地に落としつつも光輝は言葉を続けていく。

 

「俺はあいつに嫉妬してた、けれど自分の中のそういう気持ちをさ……

認めたくなくって、それで、裏切ったんだって思い込むしかなかったんだ

……でも、決してそれだけじゃない!俺はっ……本当にあいつのことをっ」

「……もういいよ」

 

本当にもういいと思う、確かにその件で散々迷惑を掛けられたという思いはあるし、

自分自身の蟠りはそう早く雪解けというわけにはいかない、

それでも兄は、グランはそう言って、きっと笑顔で応じるに違いないのだから。

 

「だからそう俺が言ってたって……日本に帰ったら伝えておいてくれないか」

 

それは自分で言ったら?と、口にしようとしたジータだったが。

 

「天之河君、八重樫さん、蒼野さん、ユエさん、お疲れ様です」

 

今度はこちらへと駆け寄る愛子の声によって、その言葉は頭の中で掻き消えてしまった。

それに単に照れ臭いだけだと思っていたのだ……そうこの時はまだ。

 

「先生こそお疲れ様です」

 

本当にお疲れと、見る人全てが言いたくなるような顔色だなぁと、

愛子を一瞥し、そういうことを思うジータ。

 

その疲弊は肉体的な物よりも精神的な物が大きいように思えた。

無理もない、愛子もまた、王国サイドと生徒たちとの橋渡し役として奔走しており、

また先の戦いで心身ともに傷ついた生徒らのケアも受け持っている。

それらの事に加えて、秘密裏に行われている檜山の裁判に関しても、

彼女は出来うる限り立ち合い、いくつかの証言を行っているのだから。

 

ちなみにジータも一度だけ法廷へと足を運んだことがあったのだが、

地下室の扉から漏れ聞こえる。

 

"俺が人殺しなら南雲は死神だ!俺はアイツほど殺しちゃいねぇ!"

"俺をこんな風にしたのはアイツだ!そんなこともわからねぇのか!"

 

などという檜山の叫びが耳に届くにつれ、怒りに支配されていく自身に気が付き、

どうしても扉の先へは進むことは出来なかった。

だからこそ……と、ジータは改めて愛子の心中を思いやらずにはいられない。

そんな剥き出しの憎悪を受け止めざるを得ない、

いや敢えて受け止めるその苦衷はいかばかりであろうかと。

 

 

参考までに近藤の死亡、及び檜山の捕縛・生存は、

現在のところ、ハジメとジータ以外の生徒らには伏せられている。

オープンにしていい事と悪い事がある、致し方ない事だとはジータも思う。

ましてや近藤に関しては、遺体すら見つかっていない状況なのだ。

 

「ところで、今夜皆さんを大食堂に集めては頂けませんか」

「正確にはあそこは食堂じゃないんですけどね……」

 

雫の言う通り、王宮には本来別に会食場があるのだが、

生徒らの全員を収容でき、かつ多目的に使用出来る部屋は限られており、

結果、王宮ではあの大部屋が彼らの拠点となっていた。

 

「と、いうことは……」

 

いよいよ、この世界の真実を皆に公表しなければならない時が来たのかと、

緊張に身を引き締めるジータ、しかし……。

 

「こういうことはいつまでも間を空けてはズルズルと先延ばしになるだけですから……

それに姫……いえ摂政様も今夜なら都合がつくそうです」

 

自身を慮るジータの視線に気が付き、やんわりとだがはっきりと自身の意思を、

愛子はジータへと伝える、それに摂政お出ましとなればこれはもう国事である。

 

「わかりました、ハジメちゃんたちにもそう伝えておきます」

 

 

午後八時、食事や入浴が終り生徒たちが大部屋へと再び集合する、一人を除いて。

 

「龍太郎は?」

「龍太郎君はもう少し時間がかかるって」

「肉体と魂に紐付けられた呪いを軽減しないことにはな、あともう少し時間をくれ」

 

光輝と雫の疑問にはハジメに代わり、香織とカリオストロが答え、

香織がそう言うのならと一旦は引き下がる光輝、

それに、もとより瀕死の重傷と聞かされている。

 

しかし雫は、それらを差し引いても香織の表情がどうも気にかかった……、

こういう顔の時の香織は、大方、ロクでもないことを企んでいるに違いないのだ。

それに雰囲気がホルアドで別れた時と明らかに違っている。

そのことについても後で説明して貰う必要があるだろう。

 

(あー、説明しなきゃならないことが増えるなぁ……ホント)

 

そういうわけで、やはりジータの悩みは尽きない。

この際、香織の身体のことについては、香織自身から雫に説明して貰って、

雫から皆へと言う形を取るのが一番角が立たずに済むやり方かもしれない。

……少しズルい気もするが、こちらとしても色々と山積みなのである。

 

(坂上君の件はどう説明すればいいか……そういえばあの身体になった以上

……君で呼ぶのはちょっと変かな)

 

『頼む!このまま手ぶらでアイツの元には戻れねぇ!

これだけ心配かけちまったんだからよぉ!』

 

そう訴える龍太郎の顔と、その言葉を聞いてクククと笑うカリオストロの顔を思い出し、

ジータはまた頭を抱える、いや、もちろん止めたのだ、しかし……。

 

ジータが恨めし気に香織の顔を見たところで、そこに愛子が、

今や王国摂政であるリリアーナを伴って部屋へと入って来る。

 

「では……南雲君、それから蒼野さんも前へ」

 

愛子の言葉に従い、ハジメとジータは手に数々の資料を持って、

壇上へと上がるのであった。

 

全てを聞き終わり、真っ先に声を張り上げたのはやはり光輝……ではなかった。

 

「なんだよ、それ……」

 

永山重吾が巨体と声を震わせる。

 

「……俺たちは神様の掌の上で踊っていただけだっていうのか?

なら、なんでもっと早く教えてくれなかったんだ!」

 

テーブルへと拳を叩きつける永山、その手には例のメイドのヘッドドレスが握られたままだ。

 

「お前が……もっと早くっ、教えていてくれたなら……あの子をっ…あの子をっ、

助けられたかもしれないんだぞ!」

「そうだそうだ、ふざけんじゃねぇぞコラ!」

「もっと早く教えろや!」

 

さらに小悪党カルテットの残り二人、中野と斎藤もそれに同意の声を上げる。

只でさえ檜山と近藤の件で居心地の悪い思いをしていた上に、

彼らは王都での戦いの際、兵舎に居残り戦いに参加してなかったことも手伝い、

早いとこ、誰かにその責任を転嫁したいという思いがあるのだろう。

 

そして彼らに呼応し、元々ハジメとジータへの反感を燻らせていた一部の生徒らも

また非難の声を上げる、不思議なことにその殆どが、

先の戦いに参加していなかった者たちだったが。

 

「相手の正体も分からないとか、約束を守って貰える確証もないのにとかさ

言っといて、結局、易々と戦いを挑んでんのそっちじゃん!」

「そもそもこんなことになったのは、お前らが神様に逆らったからなんじゃねぇのか!」

「そうよ、とっととミサイルでも撃ち込んで戦争を終わらせれば良かったのよ!

中村さんの言った通りあんたたちは半端者よ!」

 

もしも南雲ハジメが魔王と称されるに相応しい気を纏っていれば、

そんな文句など立ちどころに、それこそ瞬き一つでシャットアウト出来たに違いない。

しかし、この世界の南雲ハジメは魔王ではない、あの教室での柔和な雰囲気を多分に残す、

あくまでも人間としてのメンタリティを未だ保った存在である。

だからそれ故に……彼は格好の怒りのぶつけ処となってしまったし、

そうなることも半ば覚悟していた。

 

「お前は……神と戦えるくらい強いんだろ!だったらあの子を……返してくれよ!」

 

物静かで冷静沈着を地で行く、そんな男の嘆きが食堂に木霊する。

 

(……重吾、まさかお前がハニトラに引っ掛かるとは思わなかったよ)

 

親友の姿を見て居られないとばかりに俯き、遠藤はテーブルの下で拳を握りしめる。

傷つけないようにそれとなく忠告はしていたのだ、しかし。

永山自身が慎重居士を自認するが故に、一度信じてしまえば後はまっしぐらだった。

自分で自分を慎重だと注意深いと思っている人間ほど、一度騙されると泥沼に陥り易いのだ。

 

遠藤はいつぞやの夜の話を思い出す。

永山からもしも日本に帰れることになっても、自分はここに残ろうと思うと、

打ち明けられた時のことを、はにかみながらも決意に満ちた親友の顔を。

お前は騙されている、純情を弄ばれて利用されているだけなんだ、

種馬程度にしか思われていないんだと、その肩を掴み、大声で叫びたかった、しかし。

 

(何も言えなかった……だってあんな顔であんな話をされたんじゃ……)

 

それ以来、自身に課していた情報収集を、いわば人々の闇を覗くことを、

彼は躊躇うようになってしまった、そしてその間隙を……。

 

(中村にまんまと突かれたってことか……)

 

「「「「むっーのーうっー!むっーのーうっー!むっーのーうっー!むっーのーうっー!」」」」

 

中野と斎藤を中心とする、あくまでも一部の生徒たちからではあるが、

それでも強烈なシュプレヒコールが巻き起こり、

ジータもまたわなわなと身体を震わせながらも必死で耐える。

この逃げ場なき状況で誰かの、何かのせいにしたいのは致し方なきこと、

だから事前に何を言われても、納得するまで止めないと示し合わせていたとはいえど、

流石にこれは行き過ぎだ、いや、自分やハジメは構わない……しかし。

 

「……こいつら全員殺したい」

 

ユエの物騒な呟きにギョッとした目を思わずジータは向けてしまう。

 

「けど……ハジメが我慢するなら、ジータが我慢するなら……私も我慢する」

「ごめんね……」

 

そういえば、我らが勇者は一体何を……。

ジータの視線の先には、青い顔でテーブルの下で拳を震わせる光輝の姿があり、

香織と雫がその顔を心配げに見つめている。

 

そしてそんな彼を挟んで、いわゆる居残り組を睨みつけるのは、優花たち護衛隊組の面々だ。

しかし居残り組とて、本気でハジメたちを責めているわけではない、

ただ煽り煽られ、その結果、収めどころが無くなってしまっているだけなのだ。

 

そう、誰もが待っているのだ、この事態を収拾せしめねばならぬ存在の言葉を、勇者の言葉を、

そしてその勇者は、天之河光輝はといえば、

歯を喰いしばりつつも、未だ沈黙を保ったままだ。

 

決して迷いを抱えているわけではない。

いや、もう彼に取って、自分のやるべきことは定まっている、むしろ真実を知り、

その思いはより強固な物となっている、だが……。

 

(怖いな……やっぱり)

 

やはり光輝は、明らかにこの状況に恐怖を覚えていた。

自分の言葉が仲間たちの生命を、運命を明白に左右するであろうということに。

これこそが背負う重みだということに。

 

(これから俺がやろうとしている事は卑怯な事なのかもしれない、

けれど……俺はもうこれ以上誰にも……)

 

意を決し、光輝は立ち上がる、その途端に狂騒は一気に収まり。

その一挙手一投足に、生徒らの注目が集まる。

 

「先生、これを」

 

光輝は懐から紙を取り出し、ただ静かにリリアーナと共に状況を見守っていた愛子へと手渡す。

 

「天之河君……これはっ!」

「見ての通りです……」

 

明らかに狼狽する愛子へと、光輝はさらに念を押すかのように言葉を重ねる。

 

「受け取ってください、これで俺はもう……俺自身の存念の為だけに、

もう誰も巻き添えにせずに……この世界の為に戦う事が、責任を取る事が出来ます」

 

その紙が何なのかを知った生徒らの間に一気に緊張が走る。

そこには―――退学届と書かれていた。

 

「先生、南雲、ジータ……皆を頼む、俺に代わって皆を無事に日本に帰してやってくれ」




そんなに急には変われませんよね、人間って。
だから覚悟と自覚に目覚めたのはいいのですが、
やっぱり突っ走っちゃうんですね。

ということで、一人で戦う事を決意した光輝くんでした。
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