ありふれた錬成師と空の少女で世界最強【完結】   作:傘ンドラ

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グラブルのメインストーリーに関わるキャラを、ここでようやく登場させることが出来ました。




Rose Queen

光輝たちとゴーレムが一進一退の攻防を繰り広げる中、

遠藤は脱出口を探して、戦場を奔走していた。

隠形の効果もあったが、剣を構えたゴーレムの前をかなり大胆に突っ切っても、

その刃が自身へと向けられることはなく、

その事実に半ば傷つきつつも、彼は広間の中央で周囲を見渡していく、

 

まずは階段を昇った奥に大扉がある、この部屋のゴーレムの数からいって、

普通に考えればそこがゴールだ、

しかし、ここライセン大迷宮は普通のダンジョンではない。

あの扉は恐らく……いや、間違いなく罠だ。

 

開けばまたスタートに戻される、いや、スタートに戻されればまだマシだ。

吊り天井、濃硫酸……鉄球相手の追いかけっこ……、

ここ数日で体験した致死性に満ちたトラップの数々を、寒気を覚えながら遠藤は思い起こす。

 

(と、見せかけておいてというパターンもあるけどな)

 

ドーム状の天井を見上げると、そこには見事なまでのステンドグラスが描かれている。

 

(太陽?ここは地下深くの筈……それに今は)

 

大広間を照らす光が、これまでの人工的な迷宮内での証明とは違い、

太陽光であることと、そして現時刻が真夜中であることに気が付く遠藤。

相手が空間を操作出来るというのならば、位置はあてにならない、

実際、真のオルクス大迷宮には密林や砂漠があったと聞いている。

 

「上だ!みんな上へ逃げるぞ!」

 

確証は無かったがそれでも直感的に叫ぶ遠藤、

それに呼応し、カリオストロがウロボロスを召喚する。

 

「乗れっ!」

「遠藤はっ?」

「探すにゃ手間だ」

 

光輝らがウロボロスの背に跨ったのを確認すると、

カリオストロは握ったロープを手繰り寄せ、強引にその身体を引き寄せる。

 

「ちょ!俺荷物じゃ……」

「非常時だ、それくらいは我慢しやがれ!」

 

遠藤をぶら下げたままで、上昇するウロボロス、

ゆらゆらと中空に揺れる、遠藤のその姿は、何だか夜店のヨーヨーみたいだと、

光輝は不謹慎ながら思った。

 

カリオストロが剣を飛ばしてステンドグラスを叩き割り、

出来た穴を潜ると、やはり遠藤の予想通り、

遮る物なき青空が彼らの眼前へと広がる。

 

「空?」

「ここって地面の中っすよね?」

 

抜けるような蒼穹に囲まれた中、眼下にはポツンと、

先ほどまで自分たちが戦っていたであろうドーム状の建物が見える。

 

(別空間か……いや)

 

この地特有の魔力分解作用はまだ生きていることを、カリオストロは確かに認識していた。

完全に見知らぬ何処かへと転移させたわけではなく、ここもまた大迷宮の一部なのだろう。

 

「カリオストロさん……」

 

さて……と、思案するカリオストロへと光輝が声を掛ける、

その声には確かな決意と、そして少しの迷いが籠っている。

光輝らとて、自分たちの力で大迷宮を攻略したかった、

だが、ここまで来たらカリオストロにもはや頼るしかない、

しかし真に力を借りるに相応しいだけの自分を示せているのかという、

不安がまだ残っているのは否めなかった。

 

「面倒な奴だな、この期に及んでも」

「それが俺です……どうやったって器用には生きられない」

 

何でも率なくこなせるのが自分だと思っていた、

だからここでもきっと上手くやれると思っていた、

だが実際は、自分の範疇からはみ出してしまうと、ご覧の有様である。

 

だからこそもう彼は言葉で自分を飾るようなことはしない、

ただその背中で、生き様で示すのみ、そんな決意を確かに秘めた光輝の言葉に、

カリオストロは苦笑せざるを得ない。

 

「地道に違和感を探っていたんじゃ何日かかるかわかりゃしねぇ、けどな……」

 

大迷宮の大まかな構造と、その延べ面積はすでにカリオストロの頭の中に入っている。

そこから導き出されるルートは……。

 

カリオストロがウロボロスに何かを命じると、

そのままウロボロスは、光輝らを乗せたまま空の一点目掛け急加速して行く。

カリオストロの背中に、怯えるようなファラの小さな叫びが届く、だが。

 

「構わねぇ!そのまま突き進むぞ!」

 

カリオストロの目は、青空のその一点だけが、巧妙に偽装された、

いわゆる"書き割り"であることを見抜いていた。

 

ベリベリと建材が破れる音を耳にしつつ、

書き割りの中へと突っ込むウロボロス、一瞬の闇が視界を包んだ後、

彼らの前に現れたのは、うず高く積み重ねられた、

あるいは宙に浮かんだ幾多のブロックが、くまなく植物の蔦によって覆われた、

幻想的にして荘厳さを見る者に感じさせ、光輝ら日本人にとっては、

ある名作アニメのそれを思い起こさせずにはいられない、そんな光景だった。

 

「ラピュタみたいだな」

「愛子や優花たちもだが、前にもラピュタラピュタって言ってたような気がするぞ?

そもそも一体なんだそりゃ?」

「カリオストロさんにも、いつか俺たちの世界のアニメやマンガを見せてあげますよ」

「マンガというのがいわゆる絵草子ってのはわかるが、アニメってのは何だ?」

 

遠藤とカリオストロのやり取りを聞きながら、

ああ、そういう文化はそこまで進んでないんだと、心のどこかで安心する光輝、

ちなみに遠藤は未だに吊り下げられたままである。

 

(余談ではあるが、空の世界では同人誌即売会も普通に開催されていたりもする)

 

「バラっすねぇ、この蔦」

「……バラだな」

 

一方、ファラとユーリはブロックに絡まり付いた蔦を眺めながら、

ポツリとそんな呟きを漏らす。

その声音からして、何か思い当たる節があるようだ。

 

「ああ…これは思わぬ奴が紛れ込んで来てるようだな」

 

ちょっと悪い気もしたけど、留守番を引き受けてくれた人がいたから、こっちにやってきたと、

オスカーの工房でミレディが口にしていたのを、思い出すカリオストロ。

確かに留守番を任せるには、過ぎた人材……いや人じゃねぇかと思ったところで、

 

「しかし、自分で帰り方を探そうとは思わねぇのか、あのババァは」

 

そんなボヤキが不意に口を衝いて出る。

 

「失礼よ、私よりあなたのほうが余程年上じゃないの」

「わっ!」

 

彼らの眼前に突如として大輪の薔薇の花が咲くと、そこから女性の声が聞こえ、

その声に、ああやっぱりと顔を見合わせるファラとユーリ。

 

「やっぱりお前かロゼッタ、しかし少々ものぐさが過ぎるぞ」

「あら?迷子になったらその場を動くな、鉄則でしょ?

それにあなたがここに来てるなら尚の事ね」

「まぁ、頼りにされてるって風に受け取ってやるぜ」

 

花弁の向こうから聞こえる、何処か悪戯っぽくも落ち着いた雰囲気を醸し出す女性の声に、

カリオストロはやれやれとばかりに応じてやる。

 

「知り合いですか?」

「ああ、腐れ縁みたいなもんだ」

「やほ~~君が付いていながら、随分と時間かかったじゃない、

天才美少女っても、所詮は噂先行ってとこかなぁ~~」

 

ロゼッタの後からミレディの声が聞こえる。

例え他愛ない一言だと解っていても、そのツボを心得た煽り口調を耳にすると、

人を苛つかせることに関しては、やはり天才的だなと思わざるを得ない。

 

「抜かしやがれ、で、ここで一先ずゴールってことでいいのか?」

「うん、ラストは若干力技だったけど、いいよ認めてあげる」

「そりゃどうも、それとな一言言っておく、オレ様は最後を手伝っただけだ、

この大迷宮の深部に辿り着いたのはな」

 

カリオストロは自身の背後で恐縮している光輝らを指し示し、

笑みを浮かべて、はっきりと口にする。

 

「間違いなく、こいつら天之河光輝と愉快な仲間たちの力だ、

そこんトコは誤解して貰っちゃ困るぜ」

 

そしてそんなカリオストロの言葉に納得したかのように、

ブロックが彼らの前へと、音もなく降りてくる。

 

「やほ~~久しぶりだね、そこの二人は初めましてかな」

 

薔薇をモチーフにしたドレスと数々の小物を身に着けた、

黒髪の美女、ロゼッタの足下で、私だってホントはこれっくらい美人だったんだよと、

言わんばかりに、どこか自慢げなミレディを乗せて。

 

 

「で、わざわざここに挑んでくれたってことは、やっぱ欲しいの?重力魔法」

「それは……けれど決してそれだけが目的で、それさえあれば強くなれるとか

そういう理由じゃありません!」

 

一瞬言葉を濁しつつも、それでも最後ははっきりと語尾を強くし、

ミレディの言葉を光輝は否定する。

 

「ただ、俺は話を聞いて……欲しかった、そのためにはちゃんと……」

 

認めてもらう必要があった、言葉だけではない誠を示す必要があった。

それがかつて神に立ち向かった解放者たちへの、礼儀だと思ったからだ。

ミレディのニコちゃん顔が少しばかり穏やかになったように見える、

そんな光輝の心中を察したのだろう。

 

「ありがとう、この世界に縁も所縁もない君にそう思って貰えるのは素直に嬉しいよ

……たく、君のその言葉、あの二人にも聞かせてあげたいよ」

 

その二人が誰なのかは、今更説明するまでもないだろう。

 

「けれど俺は、正直迷ってました……俺はこの旅で……いえ、ここに来てから、

様々な物を見て来ました」

 

様々な物……それは神も魔もなく、ただひたすらに日々のありふれた暮らしに、

生きてそして死んで行くであろう人々の姿。

 

「俺のやろうとしていることは、もしかすると、そんな人々のありふれた幸せを、

奪う事に繋がるんじゃないかって」

 

きっと神は自分たちではなく、その日々を生きる平凡な人々へと魔手を伸ばすだろう、

己の強大さを、そして人間の無力を思い知らせる為に。

光輝の言葉に頷く遠藤やファラたち、

きっと心の奥底では光輝と同様の思いを抱いているのだろう。

それは奇しくも、かつてハジメやジータが同じく、ここトータスの市井に生きる人々を見、

そして抱いた思いとも同じであった。

 

「迷ってましたってことは、もう今は迷ってないのね?」

 

柔らかな微笑を湛えたロゼッタの問いに、やや間を置いて頷く光輝。

 

「迷っていても時間は止まってくれませんから……それに」

 

もうすでにリリアーナとシモンが中心となって、

亜人解放宣言が為されている、それはこの世界の人々が、

自分たち自身の意思で神の馘からの、支配者からの脱却を目指そうとしている証。

 

「俺たちの存在がそうさせてしまったんです……だから」

「今更ケツまくって逃げるわけにはいかない、と、そう言いたいんだね」

 

ミレディの口から出たケツという言葉に少し笑みを見せつつも、

光輝はさらに言葉を、別れの日に雫に言おうとしたことを……

誰にも吐き出すことが叶わなかった思いを重ねて話していく。

 

「この世界の真実を聞いた時……俺は怒りを感じつつも、

心の何処かで安心してしまったんです、エヒトと言う、神と言う、

全ての不都合を押し付けることが出来る、悪が現れたことに」

 

かつて、あのホルアドでハジメらに向かって吐いた言葉が甦る。

 

『それに……そもそもこんなに長い間戦争が続くこと自体おかしい、いや、きっと、

この戦争を影で操る黒幕がどこかにいるんだ!』

 

それが苦し紛れの、確固たる考えなど微塵も無い単なる妄言に過ぎなかったことは、

今の自分には十分すぎるくらい理解出来る。

もう、自分にとって都合のいい綺麗な物に縋って生きるのは止めにする。

ようやくそう誓う事が出来た矢先に、余りにも自分にとって都合のいい綺麗な真実が、

目の前に現れてしまった。

 

その時の形容し難い、まるで全ての絵の具が入り混じったような、

ドロドロとした何かを無理やり見せつけられているような気分は、

きっと一生忘れることが叶わないだろう。

 

「そんなことを思ってしまった俺に……勇者である資格はあるのかなって」

「それでも賽は投げられてしまったのよね」

 

ロゼッタへと頷く光輝、もうすでに世を変えようという流れはうねりを上げ、

巨大な物へとなりつつある。

その流れを造り出した一端が、自分たちの存在にあるというのならば。

 

「正解なんて何処にもない事なんてわかっています、

だからせめて人々に寄り添い、俺は最後のその時まで戦い抜きたい」

 

例え資格があろうとなかろうと……、

それは鮮烈ではあるが、悲しみを帯びた意思表明だった。

 

(最後のその時かぁ……問題だなぁ……これは)

 

ニコちゃん顔の奥底で溜息を吐くミレディ、

やはり今の光輝の姿はミレディに取っても、あまりに危うげに思えてならなかった。

 

「コイツはな、ここまでさしたる悩みも挫折も抱えることなく、

生きて来れた天然記念物野郎だ、だから」

 

カリオストロはポンと光輝の胸を軽く拳で叩く。

 

「その分悩みに悩んでこそ、今までの釣り合いが取れるってもんだぜ、な」

 

口調こそ冗談めかしているか、やはりカリオストロのその言葉の裏には、

ミレディ同様の不安が籠っていた。

 

(全く、こんな子を連れてきちゃって……)

 

それでも、例え異世界の住人であったとしても、

自分たちの思いを明確に継いでくれようと、言葉で表してくれる誰かが現れたことは、

やはりミレディに取っては嬉しくてならなかった。

 

(手ぶらで返すわけには……いかないよね)

 

何よりハジメとジータには授けておいて、光輝たちには授けないのは不公平である。

 

「いいよ、重力魔法、欲しかったらあげるよ……但し」

 

そこまで口にして肝心な事を思い出す。

 

「……あのゴーレム壊されちゃったんだよね、ジータちゃんたちに」

 

実はリモートコントロールその他諸々の特別製のため、あのゴーレムだけは替えが効かない。

かと言って代わりを寄越せというのも、みみっちく思えたので、

ハジメたちには黙っていたのだが……さて、と、ミレディが思ったところで。

 

「要はこの子たちの力を試せばいいのね?」

 

ロゼッタが身体慣らしをするかのように、軽やかにステップを踏む。

 

「いいのかい?」

「どの道、長逗留のお礼はしなきゃって思ってたもの……それにね」

 

ロゼッタの目が品定めをするように光輝らを捉える。

 

「たまには若い子を可愛がってあげるのも面白いって思って」

 

ロゼッタの視線に気が付いたか、光輝とユーリが頬を染めつつ顔を逸らし、

その仕草がツボに入ったのか、楽し気に頷くロゼッタ。

その一方で、遠藤はそっとファラへと耳打ちする。

 

「強いんですか?あの人」

「そりゃもう強いっすよ」

「だよな…やっぱり」

 

正直生身の人間と戦うことに関しては、遠藤も未だ覚悟を決め切れてはいない、

だが、それでもここ数日間繰り広げられた神経戦よりは、

相手が見えているだけ、ずっと与しやすいと気分を切り替える。

 

「そこの坊やもそれでいいわね?」

「ぼ……俺は坊やではありませんっ!天之河光輝ですっ!」

 

やや顔を赤く染めつつ反駁する光輝、その赤面の理由は、

単にあしらわれた事による怒りだけではないように、周りの者たちには見えた。

そう、後に判明することでもあるが、彼、天之河光輝はこと女性については、

年上好みの傾向があった。

だとすれば、結局、中村に目はなかったんだなと、

遠藤は納得と空しさが入り混じったような思いを抱えてしまう。

 

音もなくブロックを蹴り、光輝の前へとふわりと降り立つロゼッタ、

その身のこなしは、まさしく風に舞う花弁の様だと光輝には思えた。

 

(この人……強い、多分ジャンヌさんよりも)

 

それに恐らく"人"ではないのだろう、光輝の鋭敏な感覚は、

ロゼッタの正体を如実に掴んでいた。

それでも、例え演武・模擬戦と銘打たれるものであったとしても、

自分より遙かに格上の相手と、幾度となく戦いを交えたという自負が今の光輝にはあった。

 

(ここで退いたら……南雲たちに合わせる顔がないな)

 

何より倒さねばならぬというのならば、

敵を選ぶ勇者がいていい筈がない。

 

「あら?私のような美少女JKとは戦えない?もしかして?」

 

そんな光輝の思いを知ってか知らずか、艶然と微笑むロゼッタ、

その笑顔は美少女とは、ましてJKとはかけ離れた、

酸いも甘いも知り抜いた妙齢の美女のそれである。

 

「それは……」

 

JK?誰が?そんな思いを抱きつつも、光輝は言葉を詰まらせる。

男子たる者、誰だって美女には弱い、まして光輝のようなタイプならばなおの事、

そんなことはお見通しとばかりに、ロゼッタは痛いところを衝いていく。

 

「ならエヒトってのが可愛らしい女の子だったりしたら、この世界は終わっちゃうわね」

「ぶ、侮辱ですっ!それは」

 

ロゼッタのその言葉は、狙い通り強烈なまでに光輝の心を抉った、

もしかすると恵里のことも頭に過ったのかもしれない。

 

「いいわ!その顔よ、坊や」

 

だが抜き打ちで放たれた聖剣は、突如床から生えた薔薇の茎によって遮られ、

さらにあろうことか、茎にびっしりと生えたその棘には毒があった。

 

「ぐっ!」

 

掌に棘が刺さった瞬間、自身の身体を貫く痺れに、思わず剣を取り落とす光輝、

ファラとユーリが、その身体を受け止めてやる。

 

「見ての通り一筋縄ではいかない相手です、光輝殿」

「けれど望むところってここは思わないといけないっす、先輩」

「そうだな……」

「お、俺だって少しは頼りにしてくれ」

 

そんな風に口々に叫ぶ子供たちの姿に促されるかのように、

やれやれといった風体で、カリオストロもまた戦列へと加わって行く。

 

「いいんですか?」

「流石にお前らだけで勝てる相手じゃねぇ」

 

その様子に、ようやく役者が揃ったわねと、ロゼッタが指を宙に翳すと、

それだけで大迷宮は見渡す限りの薔薇の園へと変貌を遂げる。

それは美少女JKを自称する、気のいいお姉さんではなく、

幾百の時を生きる星晶獣、ローズクイーンとして受けて立つという証であった。

 

「この薔薇の女王を超えて行くこと、それがこの大迷宮の最終試練よ、

ルーキー勇者さん♪ミレディもそれでいいわね?」

 

やれやれといった風に軽く頷くと、次いでミレディは光輝を見る。

 

「君はとかく言い訳が多いって聞いてるから……」

 

ロゼッタに続き、ミレディもまた片腕を軽く上げると、

床がぼうっと薄く輝きを放ち出し、

光輝と遠藤が大峡谷で常に感じていた、魔力が充填されては身体から抜けていく、

特有の感覚が薄まって行くのを実感する、確かにこれでもう言い訳は出来ない。

 

「さ、全力出してみな」

 




次回 勇者vs薔薇の女王。
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