夕焼けが照らす黄昏   作:C・ルサンチマン

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初めまして!今回が初投稿です!…すごく心配っす。テストとかであれこれペース遅れるし。
まぁ、その、週一で投稿できたらいいなぁくらいですので生暖かい目で見てください。

では、前書きで一切触れなかった本編どうぞ!


春。それは出会いの季節のはず…?

春。それは出会いの季節であり、別れの季節でもある。ある人は新たな友人と出会い、またある人は友との別れに涙する。

 

そんな季節に俺は一人、誰と出会うわけでも別れるわけでもなく一人で学校への道を歩いていた。

 

〜矢瀬恭弥15歳、現在ぼっち〜

 

さて、なぜこんなことになったのか。そんな事は分かりきっている。あの親父のせいだ。

 

 

 

〜二週間前〜

「恭弥、ちょっといいか。」

 

さる3月のある日、普段あまり会話しない親父から呼ばれた。わざわざ呼び止めてまで一体何のようだと振り向いてみれば、小さく手招きしている。控えめに言ってキモい。そして正直、父の部屋には入りたくないのだが、仕方なく親父に従う。

 

部屋の中に入り、父の前に座って部屋を見回す。何故俺がここに来たくないか。それは、そう、なんか妙にアニメグッズがあ多いからである。フィギュアやらなんやらあちこち置いてあり、40歳の部屋だとは思えない。

 

「で、何の用?」

 

「お前、公立受けてないだろ?」

 

「うん。」

 

「羽丘って知ってるか?」

 

「うん、まぁ一応。」

 

「…そうか。なら問題ないな。ちょっと待ってろ。」

 

親父がクローゼットを開けて何かを取り出そうとしている。なんだか嫌な予感はする。確かに公立は受けてないが何か問題あったのだろうか。福岡の名門私立に受かったんだしいいと思うけど

 

「はい、これ。」

 

そう言って親父が渡して来たのは見た事ない服だった。デザインからしておそらく制服。だが、俺の行くところの服ではない。

 

「お前、羽丘に通うことになったから。」

 

「は?」

 

いや待て。今なんとおっしゃいましたマイファーザー?俺はもう私立受かってるんですよ?まさか蹴った?蹴ったの?…うそぉ。おそらくこの感じはすでに話がついてる感じだ。

 

今更どうこう言っても仕方がないだろう。が、一つだけ言わなければいけないことがある。

 

「…羽丘って、女子校じゃん?」

 

ということである。俺もそこまで詳しく知らないが、なんかロゼリアとかいうガールズバンドが最近頑張ってるらしい。俺ァてっきりポケモンのことかと思ってたよ。

 

「お前世の中のことにもう少し興味持ったらどうだ?羽丘は一昨年から共学だ。しかも書類送ってみたらさ、学費タダでいいってさ。これは行くしかないよな!」

 

いや、「行くしかないよな!」じゃねえよ。行くの俺だよ。大方学費無料に引っ張られたんだろうなこの守銭奴。いつかこの部屋のコレクション全部BOOKONに売ってやる。もちろんびた一文渡さん。

 

「はぁ、どうせ選択肢ないんでしょ?で、いつからいけばいいの?」

 

「ん?再来週。」

 

…スマホでカレンダーを確認。再来週は…うん、入学式前日だな。

 

「親父。流石に前日着は厳しくない?せめて3日は欲しいんだけど。」

 

「なーに、なるようになるさ。頑張れ!」

 

軽く言いやがるぜ、まったく。

 

 

 

そんなこんなで到着したのが昨日。当然、街の地理なんざ分かんねぇぜ。手元にあるのは学校までの地図のみだ。

 

普通さ、二週間前くらいに来てさ、地理に慣れてからじゃん?俺、二週間前にこっちに来ること知ったんだけど。と内心で思う事はできても、残念なことにそんな方を話せる相手なんざいないのでございます。なぜかって?2日目だからだよ。

 

まぁ、福岡から離れたここなら、俺のこと知ってるやつはいないだろうし、その点だけは安心かもな。

 

ふと、手元の地図を見てみる。どうやら近くのパン屋があるらしい。山吹ベーカリー、か。大方山吹さんが経営してるのであろう。こちらとしてもお腹がすいて来たので、吸い寄せられるように俺の足はパン屋へ向かった。

 

メロンパンはあるだろうか。

 

カランカラン

 

「イラッシャイマセー」

 

中に入ると俺と同じくらいに見える女性がレジにいた。おそらくこの人が山吹さん(娘)なのだろう。学校初日も働かなくてはならないとは、嘆かわしい世の中だ。

 

さて、どれを食べ……

 

「………。」

 

おかしいな。今は07時25分。開店してからそうたってないはずだ。なのに何故、何故

 

「パンがないんだ…」

 

店のパンの八割ほどが消えて無くなっている。開店している以上、まだ焼いてない、なんて事はなかろう。朝からパン爆買いして行く奇人でもいたのだろうか

 

奇跡的に、お目当のメロンパン(あるの知らなかったけど)は残っていたのでこれは僥倖とトングを伸ばす。が、同時に横からもう一本、トングが伸びて来た。

 

「ん?」

 

「んー?」

 

横を見てみれば、いた。何がかって?奇人だよ。白に近いグレーの髪をした少女がそこにいた。服装を見る限りこの人も羽丘の人らしい。それも俺と同じ新入生。

 

だが、今はそんな事はいい。問題なのは彼女の持っているトレーの上にあるものだ。パン、パン、パン。パンの山である。流石に、昼食も兼ねて買っているのだろうが、それにしても買いすぎだろ、それ。

 

「このメロンパン欲しいのー?」

 

「え、まぁ、はい。」

 

「んー…。いいよ。モカちゃんは優しいから譲ってしんぜよー」

 

「あ、ありがとうございます。」

 

彼女が俺のトレーにメロンパンを乗せて来る。いや、優しいも何もそんだけあったらいらんだろうとは思うが、一応礼は言っておく。

 

これ以上絡まれるのも面倒だ。さっさと買って退散しよう。

 

うん、だからさ、俺の肩掴むのやめようや。

 

「その代わりー」

 

…ん?代わり?何か要求すんのか?優しさはどこ行った。なるほど、善行は見返りを求めた時点で堕落するんだな。

 

「私の分のパンも奢ってー。」

 

…冗談じゃねえ。何が優しいだよ、悪魔だろ。というか俺よ、なんでこいつに譲ってもらったんだよ。そうか、メロンパンが悪い。

 

取り敢えずお財布とお話し合い。

 

『全額は無理っす』←財布

 

『いくらまでなら?』←俺

 

『半額までならギリ』←財布

 

「…半額なら払えます。」

 

「ん。じゃあ半額で許して差し上げようー」

 

俺と財布の真剣な話し合いもどこ吹く風。千円程度じゃあ済まない量のパンを乗せたままレジへ少女は向かって行った。

 

「三千六百円でーす」

 

「だってさー。」

 

「……はいはい。」

 

何が『だってさー』だよ。半額でも千六百円すんじゃねえか。なんなの?バカなの?そもそもたべれるの?その量。

 

なんて思ってもどうにもしょうがないし、払うか。というか俺この後自分のメロンパン買わなきゃじゃん。マジで初日からついてねぇな。

 

春。それは確かに出会いの季節だ。そう確かに言ったな。言ったけれども。

 

「ふんふーん。今日は半額で済んでラッキ〜。」

 

こんな厄介な出会いは望んでねぇんだけどなぁ……。

 

 

 

 




如何でしたでしょうか。次回でafterglowの人達をチラ見せするくらいはできたらいいなと思ってます(無理と思う)
また見ていただけたら幸いです。
P.S.ついでにバンドリのフレンドになってくれたら嬉しいです。
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