バカと歪んだ世界と変革者   作:キムキム

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遅れてしまって申し訳ございませんでした。
いろいろなアクシデントに見舞われてこんなにも遅くなってしまって、誠に申し訳ございません。

それでは本編どうぞ!


第一話空からの革命者

ーアフリカ赤道部AEU軌道エレベーター・軍事演習場ー

 

SIDEグラハム

 

「今日は、人類革新連盟の10周年記念式典の日だというのにAEUはなんでまたこんなことをしたのか」

 

私、グラハム・エーカーは、友人のビリー・カタギリが、AEUの新型モビルスーツの発表が見に行くと言っていたので、MSWADに所属しているこの私も気になったので来てしまった。

 

「しょうがないでしょう。AEUはまだ、軌道エレベーターが建設中だと聞きました。焦るのも無理はないと思うのじゃ」

 

「じゃ?」

 

「っ!も、申し訳ございません!ついつい、昔からの口癖が出てしまいました!」

 

「問題ないさ。そういう、口癖も悪くはない。私の前では気にしなくても良い」

 

「了解です。中尉」

 

彼は、ヒデヨシ・キノシタ曹長。日本の文月駐屯基地から派遣されてきたうちの一人だ。彼自身は男と主張しているようだが、申し訳ないが女性にしか見えない。

 

「今、また一つ砦を壊された気がするのじゃが」

 

「そんなことはないだろう」

 

感が鋭いのもそのせいかもしれない。

 

「…………」(ペラペラスッ)

 

「ムッツリーニ。お主はここでもそれか。いい加減態度はわきまえんといけんじゃろ」

 

そして、私の左側にいるのがヒデヨシと同じく派遣されてきたコウタ・ツチヤ軍曹だ。私の護衛だけのはずだが、その大きなカバンとてに持っているファイルがとても気になる。

 

「…………今日は納品日」

 

「お主、まさかここでもやっておったのか」

 

「…………要望があるなら、それに応じるのが俺の役目だ」

 

いったい私の護衛以外に何をするつもりなんだ?それと…

 

「ヒデヨシ。彼はコウタという名前のはずだが、私の聞き間違えでなければ、『ムッツリーニ』と聞こえたのだが?」

 

「それはですね、彼が……その…ムッツリスケベなものなのでそのよう異名が付いてしまいまして。気分を害されたのならばここで謝ります」

 

「いや、謝る必要はない。なるほど。……あまり嬉しくないあだ名だな」

 

よほど性への執着心が高いと見た。

 

「…………俺はそこまでエロくない」

 

「では、その中身はなんだ?さっきの説明通りだとそのようなものに関すると思うのだが?」

 

「…………否定はしない。だが、そうであるとも言い切れるものではない。これは客の大事な商品だとしか言いようがない」

 

なるほど。やはり、中身については教えてくれないか。

 

「…………中尉は何か欲しいものがありますか?」

 

「いや私は特に何も無いのだが」

 

「…………わかっています。エロにはあまり興味が無いのでしょう。でも、問題ないです。きちんと…」

 

「いや、だから私には何も…」

 

さらに食い下がるムッツ……もといコウタ軍曹。困った。彼のその商売根性に火がついたみたいだ。どう断ればよいか……

 

「きちんと…………フラッグも揃えています」

 

「商品リストを今すぐ見してくれ」

 

これは、買わなければならない!まさかこんな所でこのような少年に出会えるとは!乙女座である私の今日の運勢が一位だったのは本当だったようだ!

 

「グラハム殿。買収されてますぞ」

 

「…………このタイプはどうですか?」

 

「3年前のGSモデルか。悪くない。AAタイプは?」

 

「…………もちろん」

 

「おーい。始まっておるのじゃが行かないのですか?」

 

はっ!つい見惚れていた。なかなかの商品があったのでじっくり見てしまった。

 

「とりあえず、まずは新型を拝見させてもらうとしよう。その後でムッツリーニ君。じっくり話し合おう」

 

「…………了解しました」

 

「完全に買収されてしまったの。ちと残念じゃ」

 

ヒデヨシの声は聞こえなかったことにしよう。

 

 

ー軍事演習場観客席ー

 

SIDEビリー

 

『オラオラオラー‼︎』

 

「AEUの新型モビルスーツ『イナクト』か…」

 

目の前で、次々と標的を倒してゆく。淡い緑色と白のデモカラーに塗られたその機体は、空中だけでなく、地上も疾走して行く。まあまあだね。

 

「AEU初の太陽エネルギー対応型か」

 

「我が軍のフラッグの猿まね!マシなのはデザインだけだな」

 

1人で新型のことについて考えていると、後ろから急に馴染みのある声が聞こえたので、そこには予想通りグラハムがいた。

 

「グラハム!MSWADのお見立てかい?」

 

「正確な評論だろ?」

 

そう言いながら、彼は笑っていた。

 

「中尉。お待ちを!」

 

後ろから声がしたので見てみると、そこには茶髪の可愛らしい女の子がいた。

 

「グラハム。彼女は?」

 

「日本から来たヒデヨシ・キノシタ曹長だ。私の護衛をしてくれている」

 

「へぇー。随分と可愛らしい人が来たね」

 

こんな子が護衛だなんて。ちょっと羨ましい。

 

「ちなみに男の子だ」

 

前言撤回。やはり、僕には彼女しかいないようだ。

 

「中尉。勝手に色々な所に行かないでください」

 

「何を言っている。私は別に何もしていないではないか」

 

グラハムはそう言いながら、苦笑いをしていた。あれは何かをやらかした時の顔だな。

 

「変なところに迷いまくって、おまけに関係者以外立ち入り禁止区域にまで侵入して警報鳴らして警備員を集めてくれたおかげで、当初の到着予定より一時間半もかかってしまったではないですか」

 

「うっ」

 

昔からの方向音痴癖は、今だに治ってにいみたいだ。

 

「ごほん……それより、コウタはどこだ?商ひ……じゃなくて、新型を見ると行っていたのに」

 

「コウタ?」

 

「…………二人とも速い」

 

そう言いながら、小柄な男の子が出てきた。

 

「紹介しよう。コウタ・ツチヤ軍曹だ。またの名を『ムッツリーニ』だ」

 

「‼︎」

 

なんだって!彼があの⁈

 

「知り合いなのか?」

 

「いや、べっ別に知り合いじゃないさ。ただ、そのあだ名がきになったのでね」

 

「そういえば、ムッツリーニは『今日は納品日』とか言っていたが」

 

「っつ‼︎なっ何を言っているんだい?僕は彼とは別に……」

 

パラッ

 

あっしまった……

 

 

SIDE秀吉

 

グラハム殿と話しておられるビリー殿が、懐から何かを落とされたな。あの慌てようからだと、趣味の物ですかな。

 

「どれどれ。これは……ブロマイドですな」

 

 

そこに写っていたのは、ビキニの水着を着た長い髪の綺麗な女の人だった。

 

「ビリー。まさか……」

 

「いや、別にそういう趣味があるわけではなく、ただ、普通の人より惹かれたというか……」

 

ビリー殿に焦りが見えている。これはもう彼女のことが好きなのは確定ですな。

 

「君も、彼と取り引きしていたのだな!」

 

今そこが重要なのじゃろうか?

 

「まさか、君もかい?」

 

「いや、今日からさ。やはり君は……」

 

「グラハム!君って奴は……」

 

「「最高の親友だっ‼︎」」

 

と、言いながら二人は抱き合った。ああ、素晴らしきかなムッツリ商会。それぞれの趣味を持ちし人々を繋げていく架け橋のような存在…………なんてことは1ミリも思いませんがの。

 

「おい、お前ら!さっきから俺の素晴らしいパフォーマンスを見てないってどういうことだ‼︎」

 

みんなでワイワイしておるとと、新型からパイロットが出てきた。なるほど。集音声も高いのじゃな。

 

「君は確か、AEUのパイロットの……」

 

「そうとも。この俺こそ、AEUのエースパイロット。パトリック……」

 

「パ○リック・チャンだね」

 

「ちげーよ!しかもその人何世紀も前のスケート選手だろ!それに、名前隠してるところ違うだろ!そっち隠してどうすんだよ!それだと俺と繋がりねーじゃねーか!」

 

頭の良いビリー殿がまさかのトンデモ発言。彼に個人的な恨みでもあるのじゃろうか。

 

「ビリー。間違えては失礼だろ」

 

「そうだぞ。俺の名前は……」

 

「彼の名前はアグ○ス・チャンだろ」

 

「それもちげーよ!それに、チャンの方に繋がりを持たせろって意味じゃねーんだよ!どうやったって俺の名前に繋がらねーよ!」

 

グラハム殿も暴走中。わし一人ではどうにもできぬ事態になってしまった。

 

「………二人とも違う」

 

「何が違うのだ?」

 

「やっばり、パ○リック・ザラだっけ?」

 

「…………惜しい」

 

「いや、惜しくねーよ!しかもその人ガンダムSピーのズキューンの父親っておい!これだと説明できねーじゃねーか!」

 

※パ○リック・ザラについては『ガンダムSEED』で検索を!

 

「…………正解はパトリック」

 

「そうだ。パトリック・コーラ」

 

「…………パ○リックと見せかけて、チャン・カ○イ」

 

 

「あんたら、俺のことをどう思ってるんだよ!」

 

「スケート選手」

 

「て○神の人」

 

「…………お笑い芸人」

 

「おめえらなんて大嫌いだー‼︎」

 

誰一人、彼をモビルスーツ乗りと言いませんでしたな。ムッツリーニも暴走した今、彼の寿命はあとわずかになりましたな。かわいそうに。そろそろ止めてあげますかの。

 

「みなさん、もう少し優しく接してあげましょうぞ。あまりにもかわいそうですぞ」

 

「ありがとう、そこの嬢ちゃん!そうだ!後で一緒にお茶でも……」

 

「前言撤回。とどめを刺してあげるのじゃ」

 

「なんでー!」

 

嬢ちゃんじゃと?わしは男なのにどういうつもりじゃ!

 

「ヒデヨシ。君は案外ひどいな」

 

「中尉には言われたくないです」

 

「お前らぶっ殺す‼︎」

 

「うわっ!こっち来たー!」

 

「お前らなんて、お前らなんて大嫌いだぁぁあ‼︎」

 

 

〜しばらくお待ち下さい〜

 

 

SIDEグラハム

 

『グスッ……オラオラオラぁぁあ‼︎』

 

あれから30分。彼がモビルスーツを降りて、観客席に突っ込んできたのでなだめつかせるのが大変だった。

 

「それにしても、AEUが人革連や僕らのユニオンに敵意を持っているのは明白だな」

 

「人類の歴史から戦争が無くなる日は来るかな?」

 

「多分無理でしょうな。」

 

「…………何世紀も前から紛争は続いている」

 

「神の力でもない限り止まらないだろうな」

 

晴れた空に輝く太陽を見ながら、そんなことをつぶやく。太陽光発電を獲得しても、人類は争いを止めようとしない。闘争本能には抗えないのだろうな。

 

「ん?」

 

空を見ていると、軌道エレベーターの近くに光るものが見えた。

 

「あれは……なんだ?」

 

 

 

SIDE刹那

 

「目的対象確認。ガンダムエクシア。予定通り、ファーストフェイズを……

 

 

 

 

 

…………開始する」

 




〜到着30分前〜

SIDE刹那

「GN粒子最大散布。これより大気圏に突入する」

後、30分ぐらいで着く。それまでどうするか……

「下の軍事演習の状況でも見よう」

ピッ

『ヒデヨシ。君は案外ひどいね』

『中尉には言われたくないです』

『お前らぶっ殺す‼︎』

『うわっ!こっち来たー!』

『お前らなんて、お前らなんて大嫌いだぁぁあ‼︎』

ザーッ

〜しばらくお待ちください〜

「…………何があったんだ?」





いかがでしたか?誤字脱字、感想などがありましたらよろしくお願いします。
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