闇の中の光 光の中の闇   作:yatenyue

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第零章   第二話 真実

第二話 真実

 

 

 

 

学園が嘘みたいなくらい平穏な場所。

 

 

もっといたいそう思って帰るのを遅らせ続けてもう3ヶ月。

 

 

信じたいと

 

..

また思わせた。

 

 

..

あの時のように…

…  君っ

 

ゴメンね棗君

 

ちょっと限界だったんだ

 

 

 

 

 

「オッハヨー

みなと~

 

どうだった貸した漫画っ」

 

元気な小柄な少女が言う

 

「おっはよー

絵衣っ

 

すっごいよかったよぉー

 

もう最高っ

 

 

冬獅郎が桃ちゃんを護るとことか

『雛森に血ィ流させたら俺がお前を殺す』とか言われたいって思ったし

 

砕蜂さんと夜一さんの回遁もせつなかった~

 

 

後マユリ対雨竜には勝ってほしかったなぁ

 

 

借りた25まで全部読んじゃった土日に

 

他に良いのってある?

 

BLEACHみたいにいいの紹介してよ」

 

 

 

「じゃあ私のもう一つのお気に入りでこのクラスの女子ほとんどが気に入ってる

 

少女漫画紹介しちゃう

 

主人公の蜜柑ちゃんが、親友を追って天才学校に入ったその後の話がメインなんだー

 

 

題名は『学園アリス』って言うのっ」

 

 

アリス

 

 

忘れたかった言葉

 

 

 

ただ似ているだけだと思った。

 

 

一気に置かれた16冊の漫画

 

まさかねって思った

 

 

自宅に帰って

読んだんだ

 

 

本来私が知り得るはずのない

 

未来

 

 

 

………私が全く存在しない

 

 

流架君

委員長

スミレちゃん

 

棗君

鳴海せんせー

翼先輩

 

ゆか姉ちゃん

しきさん

 

 

 

 

 

 

私がいないそこ

 

 

 

「嘘だ

 

私は偽物で造り物な世界のモノなの?

 

 

ここにいちゃいけない存在なの?

 

 

(………闇は光にはなれないの)

 

 

それも偽物すら存在しない私は

 

何?」

 

 

私はどこからも必要とされていない

 

 

……………黒猫いや棗は光を見出だすのに

 

 

 

世界からも

みんなからも

 

 

私は必要とされていない

 

 

 

 

 

 

 

 

そう思うとまた世界を拒絶したくなった。

 

 

.

彼 に拒絶されたあの時のように

 

 

 

 

 

 

 

 

 

###

<ヒロイン視点>

 

ガッシャーン

 

平穏を壊す音が響いた。

それは突然起こった。

 

 

 

 

 

「お前らぁおとなしくしろ。

少しでも動くと殺すぞ」

 

 

 

 

 

教室に、ナイフを持ち首に爆弾を巻き付けた男1人と、

その後ろに銃を持った3人。

 

テロリスト…?

 

いやでもたった4人で?

 

まさか切り捨て?

 

目的は確実にこのクラス皆殺しするため…?

 

 

私は冷静に考えていた

 

 

だって嫌でもなれちゃったから

 

でもその冷静を壊す一言が放たれた。

 

 

 

「おい、そこの一番小さい女

そうそこのしっぽ頭だ

 

こっちに来い」

 

 

一番小さい 女

 

しっぽ…ポニーテールか

 

 

絵衣ちゃん?

 

 

「そいつは人質だ」

 

 

あー

 

忘れてたここ名門校で

政府の要人の子供とか

財閥の坊ちゃん嬢ちゃんとか沢山いるし

 

とくにこの特別クラスは

 

 

 

護身術なんて期待できないしな

 

 

 

 

あの時みたいになったとしても

 

 

 

護りたいって

 

 

 

確かに思ったんだ

 

 

 

でも

 

 

一瞬 体が強張ったんだ。

 

 

頭に過ぎったあの時の言葉

 

 

 

 

 

 

 

でも護らなきゃ

 

たとえ

 

 

化け物と

 

言われようと

 

 

 

私の目は冷たく無に近くなった。

 

 

 

 

私は 男の元に向かう絵衣の前に立ち男の腕を掴んだ。

 

「ああん

お前なんのつもりだぁ

「五月蝿いです。

汚い手で友達に触らないで下さい。」

 

いい度胸だな」

 

 

 

ナイフを私に突き刺そうとする。

 

 

みなとちゃんっ

 

 

香宮

 

 

みなとっ

 

 

 

 

放たれた銃丸が向かうのは心の臓。

 

 

でも普通の鏡で防ぐ。

 

でもその鏡は2度は使えない

 

壊れたから……

 

 

「偶然がいつまで続くと思うなよっ」

 

 

一気に注がれる銃丸の雨

 

 

慣れたくなんてないけどなれちゃったから…

 

 

動体視力とちょっと予知のアリスを使い

全てを見切り避ける。

 

 

 

体に染み付いた動きは忘れられるものではないから。

 

 

それと同時に反射的に香りのアリスを使う。

 

セーフ

 

いつもの癖で毒にするとこだった……………

 

 

 

とっさに私が切り替えた香りそれは、息がしにくくなる香り。

 

この香りも濃度をあげれば窒息死に到る。

 

 

後ろの3人がそれを吸い、喉をヒューヒュー言わせ

そこを押さえながら倒れた。

 

 

そしてリーダー格の人間に回し蹴りを食らわせた。

 

 

「大丈夫…?みんな」

 

 

分かってる

 

・・

あの時もそうだったから

 

まだ彼等が脅えているのは私が恐いからだということも

 

 

当然だ

 

意味不明に手も出さず3人は倒れ、

 

銃丸をいとも簡単に避け、

爆弾を壊した蹴り

 

 

あ、もちろん爆発しても良いよう

 

アリスを応用してモノに作用する鎮火の香りに

 

(スッゴいね~~)

 

 

そうでなくても坊ちゃん嬢ちゃんだしね~

 

 

らしくないけど

 

 

後悔しないよ

 

だって助けたかったんだから

 

 

皆の方を向いた私は気付かなかった。

 

 

 

気を失っていなかった男が下から

ナイフを私の背中に突き立てようとしたことを…………

 

 

「危ねぇっ!!」

 

 

流の声と一緒に

 

グサリ

 

 

と聞き慣れてしまったナイフが肉を切り裂く音がした。

 

私を護るように横たわったのは

 

 

血を流す流………

 

 

 

 

 

 

 

 

「り、流「だ・…いじょうぶか みなと」

 

馬鹿っ

なんでなんで私なんか庇ったのよ」

 

「泣くなよ

みなと」

 

そして流は気を失った。

 

 

これから救急車を呼んでもこの出血の量じゃ

 

間に合わない…

 

心とは裏腹に理性はそう判断を下していた。

 

ナイフの男が今度こそと私に向けて

 

ナイフを振り上げた。

 

 

 

「死んじゃえば」

 

 

 

昏い

 

暗い

 

感情が私を浸蝕した。

 

 

周りに誰もいなかったら殺してた。

 

 

ぐっと自分を堪え

 

私はこの人にも呼吸困難になる程度

 

3人にした香りを浴びせた。

 

 

 

 

 

助けられる方法は1つ

 

 

あのアリスを使う

 

 

ただそれだけ

 

 

 

 

でもこれは他のごまかせるアリスを露見させてしまう

ありえないモノ

 

 

それでも…………………

 

 

 

 

 

 

 

私はアリス制御装置の指輪と腕輪を外した。

 

自分の中でアリスが荒れ狂い暴れるのがよく分かる。

自分で制御できないのはただの暴走でしかない。

 

 

力は使えなきゃ

 

無駄なだけだ。

 

 

手に力を集中する。

 

「《空間指定》」

 

 どこか無機質な声を口ずさむ。

 

 

怪我した周りに立方体の結界ができる。

 

 

 

 

「《時間よ。戻れこんなことは起こらなかった。破壊も何も。訪れるのはいつもと同じ時。》」

 

 

まるで逆回しのビデオを見てるかのように

 

傷は塞がりはじめ、流れ出た血が体内に戻る。

 

 

これが私の最後の3つ目のアリス

 

時空のアリス

 

 

のだっちの時間移動とは違い、

様々な時や世界に干渉できる力

 

 

といってもこういう使い方は始めてだ

 

元々大きすぎていつもアリス制御装置を外さなくても

時々暴走してしまう

 

ので使わない。いや使えない

 

 

この使い方はブリーチを参考にした。

 

 

成功するかは分からないでも

 

 

何もしないよりマシだ

 

 

 

 

 

  あーあ

 

 

 

楽しかったのにな

 

この世界

 

そして

 

流は目を覚ました

 

何もなかったかのように

 

傷も

 

下に流れ出た血液も

 

無くなった。

 

 

 

「ん?

 

俺は刺されたハズなのに痛くない。

 

っ…傷もないっ

 

いったい何がどうなっているんだ。」

 

絵依ちゃんが動揺している流に言う。

 

 

「あ… ・・みなとちゃんがやったの…・・」

 

その声に にじみ出ていたのは・・・

 

薄いけどあの恐怖・・

 

    「みなとが?」

 

 

はっきり言って 体が強張った。

 

   二度と親しい人から聞きたくない言葉が脳裏を過ぎる。

 

 

 

 

 

いつまでも逃げてちゃダメなのに

 

 

 

 

それと同時に体内を荒れ狂うのは過ぎた力…

 

 

躰が  筋肉が  内腑が  骨が

 

軋む。

 

 

それは激痛だ。

 

 

 

痛い

 

イタイ

 

イタイ

 

 

 

ガクンと私は 床に崩れ落ちた。

 

 

流「なっ  みなと

  大丈夫か 

  どうしたんだ」

 

  せ、制御器

 

 

「ゆ…び…わ…と…う…で…わ

「これかっ」…っ」

 

うんと応えたかったが、痛みは応える余裕すら奪い取った。

 

 

流が指輪と腕輪をみなとにはめると、その痛みの発作は収まった。

 

 

私のアリスは、3つともタイプが違う。

 

私のこのアリスは

 

私だけがもつ第5の形。

 

アリスの量には制限がない。

 

それはいいが、制御が完全ではないと激しい痛みや長く続けば傷が作られる。

しかも発動中は聴覚が使用不可能だ。

 

 

 

まぁタイプ4よりマシだし・・・

 

任務では絶対使えないな

 

 

 

もう秘密のときは終わったんだ。

 

 

 

「なにをしたんだ」

 

 

言わなくてはならない

 

この人たちに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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