それではどうぞ
(昼休み 屋上)
一夏の頼みで全員が集められた
箒は腕を組んで椅子に座り、鈴とセシリアはシートの上に座り、シャルとラウラも箒の隣で座っていた
「何だ話とは?」
「おもんない話だったら許さないよ」
「鈴さんは言葉使いを治してください」
「何?一夏話って?」
「全員連れてきたぞ、一夏」
「ありがとう、ラウラ。みんなに話しておきたいことがあるんだ。今日入れて四日間、放課後特訓の話なんだがお休みさせてくれないか?」
「なんだと!?」
「ちゃんと説明しなさい!!」
鈴は立ち上がり一夏の胸ぐらを掴んで一夏を振り回した
「辞めなさい鈴さん」
それをセシリアが止めた
「何でか教えてくれる?」
「ちゃんと説明するから」
鈴に掴まれた胸ぐらの制服部分を直して話し始める
「大方、大事なことなのだろ」
「そうなんだ、今日と明日の放課後は織斑先生の所に行かなくてはならないんだ。用事で織斑先生に頼み事をしに行かなきゃならないんだ」
「今日と明日の事情は分かったけど、あとの二日間は?」
鈴はあとの二日間の事を聞いてきて、さらに箒も便乗して話し出した
「ただ休みたいだけなら斬るぞ」
箒は刀を展開して一夏を脅した。その一夏も箒の威圧に圧倒されて後ろに下がりたかったが、それをシャルが止めた
「それ締まってよ箒、一夏が喋れない」
シャルに停められて箒はしぶしぶしまった
「あとの二日間は用事なんだ、あまり皆に話したくない。それに言ったらお前ら着いてきそうなんだよ」
理由を説明した一夏に鈴と箒が眉をしかめる
「「説明になってないし、ついて行ったらダメなの」」
2人揃って話出した、それをシャルが止めてラウラが理由聞いた。
「大事な用事か?」
「あ・・・ああ、男の俺としては一番大事なんだ」
一夏は返事と大事な事を分かるようにラウラに言った
「それはしょうがない事ですわね、話したくないのであれば」
「さっさと話をしろ、一夏」
「そうよ!!」
箒は一夏の胸ぐらを掴んで白状させるようにした、それに便乗して鈴もISを部分展開して白状させる
「だから、話せないって言ってるだろ」
「やりすぎですわ」
箒と鈴の事をシャルとラウラが止めた。セシリアも2人に注意をする
「そういう事だからよろしく頼む、みんな」
そう言って、一夏は頭を下げた。それを見た鈴はしょうがないと思ったが箒は食い下がらなかった
「頭を下げるとは何だ、さっさと白状しろ」
「箒、しつこいよ」
「そうだ、誰だって話したくない事情があるのだ」
「そうだよ箒」
「クソ」
そう言って皆に言いくるめられてしまい、何も出来なくなってしまった箒は先に屋上を後にした。それを見たシャルや鈴が
「なんか、前より一夏に執着してるよね箒」
「自分のものだ思ってるんじゃないの」
「ふむ」
「話とはそれだけですの?」
「そうだ、ゴメンな時間を割いてしまって済まない。ご飯にしよう」
一夏そう言って、箒抜きのお昼になった
それからは昼休みが終わり、自分達の教室、机に戻り授業が進んでいき放課後になった。一夏は織斑先生の後を追って一緒に出ていった
(織斑先生の自室(仮住居))
「で、話とは何だ」
自室に戻るなり、座って一夏を見た
「話なんだけど、白式を作った倉持ってどこにある会社なんだ?」
「何!?、なぜ倉持だ?」
千冬はなぜ一夏が倉持の場所を聞きたがるので質問し返してしまった
「ただ白式が俺の反応速度について行かなくなったんだ、セカンドシフトしてから」
「何!?それは本当か?」
「練習量を増やしたせいかもしれないけど、反応速度が遅い気がするし、零落白夜のエネルギーを使う率も下げたい」
そうなのだ、林間学校後から練習量を増やしてからは昨日みたいな戦い方を編み出したりダミーISと戦ったり頭の中でシュミレーションしたりしている内に白式が俺の動きに少しずつ付いてこれなくなっているのだ。だからこそ、今からでも遅くない。新たな白式が欲しかったのだ
「なるほどな、分かった教える。後はなんだ?」
「昨日みたいに誰にもバレない場所で特訓したいんだ」
「お前ならばあの小娘たちの特訓で十分だろ?」
「あれだけじゃあ、差が出るし男と女だぜ、みんなを守るんだったら、更に強くなりたいからです」
「ならば、二年前は使って居たが今は使われていないトレーニングルームがある」
「あるのかそんな所」
「ある、ISの訓練は出来ないがスポーツジムにある物は全部揃ってる」
「行ってみたいがどこにあるんだ、千冬姉?」
「今から行って見るか?」
「うん、お願いします」
「分かった行くとするか」
そう言って支度をして2人でトレーニングルームへ向かった
(トレーニングルーム)
「ここがトレーニングルーム」
「そうだ、トレーニングできるようにしていたのだが、小娘たちは体を鍛えるのが嫌で一昨年までは使われていたが去年無くなったのだ」
「そうなのか、っていうことは全部まだ使えるってことだよな」
「そうだな」
「ありがとう、千冬姉」
「今日からするなよ」
「分かってるって、よし今日はここでのトレーニングメニューを作るかな」
「あまり鍛えすぎるなよ」
「分かってる、ありがとう」
そう言って千冬姉は先にトレーニングルームを後にした、一夏は周りにあるスポーツ器具を見て触って確認した時に千冬姉が戻ってきた
「あと倉持の場所の紙だ、明後日行くのだろ?」
「そのつもりだった、ありがとう」
そう言って紙を千冬から貰い、その紙に書いてある住所を確認したのだった
(ありがとう千冬姉、これでもっと強くなれる)
二日すぎて一夏は学園に外出届を出してモノレールの駅前にいた。
「○○市○○町2-30-70-300」
一夏は書いてある住所をスマホに写して検索をかけた
「よし、出てきた。なるほどな」
一度家に戻ってからあれを取りにいって行くか
倉持には千冬姉が話をつけていると言っていたから大丈夫だろう。そう思ってモノレールに乗った
(シャル、ラウラ、鈴、セシリアside)
一夏の後ろを4人組が覗きながら見ていたのだった
「やっぱり、みんなも気になった」
「そうでしょうね、女に会っていたら殴るけど」
「嫁にそんなことがある訳なかろう」
「一夏さんが動き出しましたわ」
みんな、それなりの変装をしていた。
シャルは金髪の髪を隠すため、黒いロングのカツラをしてサングラスを掛けて服装もカツラにあったものをチョイスした
ラウラはシャルが見繕ってきたものを、ラウラの銀髪も茶色のショートカットカツラで隠して服も大人っぽくした
鈴は眼鏡をかけてツインテールを辞めてロングにして、ダボダボの服を着て変装した
セシリアは金髪の髪をそのままに帽子で隠して淑女ぽくない服装で変装した
「あれ、そう言えば箒は呼んでないの?」
「箒がいたらややこしくなると思って」
「いい判断だと思いますわ」
「うむ!?一夏が動いたぞ」
4人が一夏を尾行してモノレールを乗り継いで数メートル下がったところから尾行していた。その時、一夏が鍵を開けて家の中に入っていった。それを見た鈴が見た事あると思ったら一夏の家だと気づいた
「あれここ、一夏と千冬さんの家じゃない」
「そうですの?」
「そうよ」
鈴が中を覗こうとした時に扉が開いた、それに驚いた4人は茂みや電柱に身を隠した
「よし、久しぶりに乗るか」
4人の目の前で鍵とライダースーツを着た一夏がバイクに手をかけた。そして鍵を開けてヘルメットと手袋を出した。バイクに乗り、ヘルメットと手袋を着用して、エンジンをかけた。
そのままスピードを出して走り去っていったのだった。
4人は焦って一夏がバイクで向かった方向を見る。一夏がバイクを持っていた事に驚きと戸惑いがあったがすぐに行動した。
「どうする」
「うむ、よしISで尾行」
「ラウラダメだよ」
「ならば、私におまかせよ」
そう言ってセシリアがスマホを動かして数秒後、車が一台止まった
「三人とも乗ってください」
そう言って、4人は一夏を追いかけたのだった
やっぱり、文字数減らしただけでやる事が減るので楽ですねぇ
それでは次回よろしくお願いします