それではどうぞ
第9話
夏休みに入った前日に一夏は学校が午前授業までだったので外出届けを出して家にバイクを取りに帰った。そして翌日、朝の五時に登山用リュックを担いでバイクを駐車していた場所に向かうと、そこに千冬姉がいた
「千冬姉」
そう言って一夏はバイクの用意をしていく
「あまり無理はするな」
「分かってる」
「それと今から向かう場所は、神聖な場所であり、強さを追求するものにのみ入れる場所だ」
「・・・・・」
「今のお前なら入れるが粗相の無いようにな」
「誰かいるのか?」
「その場所を守るもの達だ」
「なるほどな、分かった」
そう言ってバイクに跨り、エンジンを掛けてヘルメットを被った。
「千冬姉、俺見つけてくるわ」
「程々にな」
「じゃあ一ヶ月後に帰ってくるわ」
一夏は拳を千冬姉の方に出して、それに応えるように千冬も微笑んで合わせた
「頑張ってこい」
バイクを走らせて4時間、休憩を挟みながら目的地まで着いた。バイクを止めてリュックからブルーシートをバイクにかけて、そして山を登った。
目的地は山の中心部、一夏は重いリュックを担ぎながら走って登った。そして目的地と思しき場所に着いた
「此処が千冬姉が言ってた場所」
そこは神社に似た境内とその横に滝があり、薄い黄緑色の水が流れていた。一夏は境内の扉を叩いた
「ごめんください」
だか、うんともすんとも声がない。一夏は(廃墟か?)と思った瞬間
「何用じゃ」
一夏は気配を感じ後ろを向いた所に70位のお婆ちゃんがそこに居た
「あなたは?」
「ここを守る者じゃ」
「貴方が千冬姉が言ってた守る者ですか?」
「千冬、聞いた事ある名だねぇ」
「俺の姉です。織斑一夏と言います」
「なるほど ・・・で、何しに来たんだい」
「千冬姉からここで強さを知る事が出来ると聞いてきました」
「ふむ・・・一夏と言ったか、何歳になる」
「16です」
歳を聞いた後、俺の周りを1周して顔を近づけて来て俺を見る。その後、数歩後ろにさがり俺の方をもう一度見た
「あの小娘も強くなったようだね、分かった。」
そう言ってお婆ちゃんは滝の方に歩いていく
「ついてきなさい」
訳も分からず、一夏はお婆ちゃんの後を着いて行く、そして滝と境内の間を越えた所で止まった。
「ここじゃ」
そこには大きな塀で囲われた大きな森だった
「ここで2週間、飲まず食わずで生きてもらうよ」
「え!?」
「強さを知るんだろう、2週間はあっという間だよ」
目の前の塀に扉があり、鍵を出して開けた
「リュックは貰うよ・・・それとこれをアンタにあげるよ」
リュックを渡した後、渡されたのが小太刀と照明弾だった
「これを持って2週間頑張りな」
「え・・・・」
一夏が呆けているとお婆ちゃんに背中を蹴られて、塀の向こう側に飛ばされ扉を閉められたのだった
「マジかよ、生きてやるよ」
そう言って一夏の2週間のサバイバル生活が始まった。扉を閉めたお婆ちゃんは扉を見て
「それじゃあ頼んだよ、あんたたち」
それを聞いた何か達はお婆ちゃんのすぐ側から離れて行った
(何百年ぶりかねぇ、あんな目をした小僧に出会えるのは)
夏休み編に突入ですが、修行シーンは無しです。
理由は他の子達の話も入れたいからです。
その代わりバトル中に修行の回想シーンを入れるので大丈夫です。
そして、次の話はシャルとセシリアの夏休み話です。
それでは次回