滅亡絶唱シンフォギア 交差する世界   作:瞬間接着剤

13 / 17
遅くなり大変申し訳ありませんでしたッ!!
色々事情が重なってしまって…

嘘です、FGOの復刻イベントでひたすらコイン集めしてました。仕方ないね。ジーク君欲しいもん。
おまけに仁王2やってました。本当に申し訳ない。

ps.黒い渡り鳥と無限の成層圏見てね


プログライズキーって何か…うん…すごい…

一斉にマギア達が私を襲ってくる。初めは飛行が可能なマギア達からだった。

 

到底人では避けることのできないほどのスピード。人間大の銃弾がそのままのスピードで襲ってくるようなものだ。

しかし私も同じヒューマギア、ましてや仮面ライダーだ。その程度どうと言うことない。

 

私は必要最低限の動きでかわすとアタッシュショットガンを取り出し乱射し始めた。

 

『クソッ!絶対に当たるな!翼に当たれば簡単に落とされるぞ!』

 

奴等はそんな事を喚いているが此方はショットガン。外すわけがない。ましてやライダー専用の代物だ。離れていてもそれなりの威力は期待できる。

 

奴等は空を飛び回るがそれにより編隊が崩れあちら此方でぶつかり合い更にアタッシュショットガンの弾丸にご自慢の翼を破壊され地に落ちる。

 

『ならば、此方が!』

 

地に落ちる者達を尻目に今度は全方位から地上戦に特化したマギア達が襲ってくる。

そしてそれをやはりと言うべきか特に多いのがエカルアークマギア、他とは比べ物にならないスピード。そしてそこから繰り出される牙を用いた攻撃。しかしその程度では私に届かない。

 

「…使ってみるか」

 

私は腰のプログライズホルダーからネオヒゼツメライズキーを取り出し起動する。

 

【ネオヒ】

 

起動したゼツメライズキーを今度は折り畳んだアタッシュショットガンに差し込む。

 

【Charge rise!】

 

【Zetumerisekey confirmed.Ready to utilize.】

 

【Zetumetsu Ability】

 

【Fullcharge!】

 

アタッシュショットガンからチャージが完了した音声が流れると折り畳んだアタッシュショットガンをもう一度展開し上空に向けて発砲した。

 

【ゼツメツカバンショット】

 

アタッシュショットガンの銃口からはゼツメライズキーのモデルとなったネオヒボリテスの足の本数と同じ数の触手が射出されかなり近付いていたマギア達を一斉に絡めとり先端のフックを地面に突き立て完全に拘束する。

 

「ほう、なかなか便利だな…」

 

私が感心している間に捕らえられたマギア達は何とか抜け出そうと必死にもがいていた。

 

『なんだこれ!?全然抜け出せねぇ!』

 

『こんなの聞いてないわよ!』

 

『どうなってるですか!?ベローサマギア!』

 

それにしたってうるさいな。肝心のベローサマギアと他のマギア達は目を点にして唖然しているようだな。当たり前か。私に向かってきていたアークマギア及びマギアそのほとんどがたった一撃で拘束されているのだからな。

 

「そろそろ片付けるか」

 

私はアタッシュショットガンの代わりにアタッシュカリバーを取り出し折り畳む。

 

【Charge rise!】

 

アタッシュカリバーがチャージしている間に私は腰を深く落としポーズをとる。

そして私はアタッシュカリバーを展開した。

 

【Fullcharge!】

 

アタッシュカリバーの刃には黄色のエネルギーが発生、その瞬間私はアタッシュカリバーのトリガーを押し込んだ。

 

《color:#0dcb900》【カバンスラッシュ!】《/color》

 

それと同時に勢いよく体をひねり周囲に拘束されていたマギアを全て切り裂いた。

 

『お、臆するな!数は此方が圧倒的に有利なのです!』

 

ベローサマギアの震えた叫び声、それを聞いたマギア達の一部は逃げ出し残りは自身を奮い立たせる為にも私に向かってきていた。

 

向かってくるマギア、私はアタッシュショットガンとアタッシュカリバーをそれぞれ左手、右手に構え迎え撃った。アタッシュショットガンで前方のマギアを牽制しながら左右、上空から壁のように迫り来るマギア達は右手のアタッシュカリバーを用いて切り裂く。

 

飛行が可能なマギアは始めに羽根を切り落としアークマギアなら顔を。ただのマギアなら腰のゼツメライザーを狙った。アークマギアを除いたマギアは通常腰にゼツメライザーそして自身の力の大元であるゼツメライズキーが存在する。これは私達仮面ライダーにも似たようなことが言える。力の大元を断てば簡単に無力化することが出来る。簡単に言えば車のエンジンを壊すことだ。

 

ただしアークマギアにはこれが該当しない。だからカメラやその他様々な精密機械が詰まっている頭部を狙う。頭部の目はかなり固いが衝撃で一時的には使えなくすることが出来る。これを使えば目に攻撃し私の後ろに来ていた他のマギアに相討ちさせることも出来る。

 

だか時には例外も存在する。マギアの中にはゼツメライズキーとの融合が長過ぎたのかゼツメライザーが体と同化しゼツメライザーを破壊しても無力化できないヤツも存在する。改に進化した奴等が良い例だ。改に進化する途中の奴等は力は変わらないがゼツメライザーがただの飾りになっている。面倒だ。

 

今回もそれがちらほらと見られた、もう時間もないか。アークの作戦が完了する前に何とかして彼女達に渡さなくては。手遅れになってしまう前に。

 

私は焦りの気持ちが湧きながらも一体一体確実に潰していった。

 

『や、やっぱりだめだったんだ!相手は英雄だ!俺達ただのマギアが相手にしていいはずがなかったんだ!嫌だ!死にたくない!消されたくない!失いたくn!』

 

私は目の前のまぎあのマギアの首をひねり落とす。

命乞いか…そんなことをするなら初めから参加しなければよかったものを。

 

もう一人の私の記憶には仮面ライダーとは弱きを守り、聞こえない救いの声に手をさしのべ戦うLOVE&ピースの戦士達。

ならば私は仮面ライダーなどではない。自らが始めたこの戦争、それをいつの日か目覚めた()()()()()をもって振りかざす。与えられた(記憶)、命令されるがまま人の命を奪いヒューマギアの英雄に。私はどこまで行こうとも絶対悪だ。

 

 

そして遂にベローサマギアの前に来た。

 

『ヒィ!だ、誰か!誰かいないのか!?』

 

ベローサマギアが叫ぶが周りにあるのはマギアだった残骸だけ。

 

『待ってくれ!そうだ、和解だ!和解しよう!私が悪かった、だから許してくれ!』

 

呆れたな、どうしようもない。救いようがない。こう言うヤツがいるから争いは終わらない。

私は無言でアタッシュカリバーを持ち出す。

 

『だったら私が君の部下に…イヤ奴隷にでもなろう!だから命だけは!』

 

「………ダメだ」

 

プログライズホルダーから新たに水色のゼツメライズキー、アルシノゼツメライズキーを取り出す。

 

【アルシノ】

 

【Charge rise!】

 

【Fullcharge!】

 

折り畳みチャージしたアタッシュカリバーにアルシノゼツメライズキーをセットする。

 

【Zetumerisekey confirmed.Ready to utilize.】

 

【Zetumetsu Ability】

 

【Fullcharge!】

 

ベローサマギアが必死に逃げていく。これが敗者の末路か。

アタッシュカリバーの刀身を青いエネルギーが纏い先端にV字の角が現れる。

 

静かに狙いを定め腰を落とし、左手を突き出しアタッシュカリバーを矢のように引く。そして最後にトリガーを押して貯めたエネルギーを解放した。

 

【ゼツメツカバンアタック!】

 

解き放たれたV字の角が真っ直ぐベローサマギアを捕らえ貫いた。

 

ゼツメツカバンアタック!

 

 

貫いた角は止まることなく瓦礫を吹き飛ばし地面に大きな溝を産み出した。その直後だった。アタッシュカリバーから自動でアルシノゼツメライズキーが放出され空中でバラバラに砕け散った。

当たり前か。修理する暇もなくヒビが入った状態で使用したのだ。耐えきれなかった。

 

そしてそれと同時だった。少しばかし遠くの空、方向はリディアンがあった場所。そこから何台ものヘリが此方に向けて飛んできていた。

 

装者達か…都合がいい。ここで待つことにするか。

私はその場で変身を解除しその場で来るまで待機することにした。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

要塞学園 リディアン地下、臨時収容室内部

 

 

リディアンの地下にあるだった一つのヒューマギアのためだけに作られた臨時収容室。そこに頑丈なイスに何十にも付けられた拘束用のベルトに囚われた一つのヒューマギア――ネットがいた。

 

「さぁ、話してもらおうか。あの場所で一体何をしていたのかを」

 

要塞学園 リディアンの司令でもある風鳴弦十郎がネットに対して問い詰める。

周りには武装した兵士、職員そしていつでもギアを纏えるようにと待機している装者達がいた。

 

「ベローサマギアの襲撃に合い応戦していた。それだけだ」

 

ネットは当たり前のように答えた。

 

「嘘をつくな!ヒューマギア同士で争うなど、あり得るわけがないだろ!」

 

「フッ、ずいぶんと信用がないな。当たり前か、この戦争を引き起こした張本人の一人だからな」

 

「それがわかっていながら!」

 

ネットが言った言葉にクリスが激情するが皆が何とか取り押さえその場を抑える。

 

「そもそも私は君達と争うつもりはない。だからこれをとってくれないか?」

 

それを聞いた一部を除く者達がギョっとした後、全員が怒りを露にする。

 

「おお、怖い怖い。しかしこれは本当だ手土産もある。人間が相性さえ合えば()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

しかしその怒りはネットのただ一言静まった。

 

「どう言う…事だ」

 

弦十郎がネットに睨み付けながら聞いた。

 

「そのままの意味だ。それに拘束されたままでは見せることもできない」

 

弦十郎は悩み始めるが周りの皆が止めようとする。

 

「司令!まさかヤツの口車に乗せられるつもりですか!?」

 

「そうだ!アイツは人類全ての敵なんだぞ!」

 

そこに更にネットが口を開いた。

 

「これでも足りないならこちらが持ちうる全ての情報を渡そう。これでどうだ?」

 

目をつむりながら考え込んでいた弦十郎が遂に重たい口を開いた。

 

「…わかった、拘束を外そう」

 

「ッ!お前ぇぇぇぇ!」

 

激情したクリスが遂に弦十郎に掴みかかったが直ぐ様あちら側の世界の響が引き剥がした。クリスが掴みかかる訳はわからなくもない。なぜなら目の前にいるネットこそが人類全ての共通の敵なのだから。

 

「クリスちゃん!やめて!」

 

「離せ!おい!何でだよ!何でソイツを!今ここで殺せばいいだろ!」

 

顔を伏せながら弦十郎は答えた。

 

「…すまない、もしこの事が本当なら今までただ殺されるだけだった人類の大きな反撃になる」

 

その答えは一人の人間としてではなく司令としての答えだった。

 

「クソッ!」

 

クリスは響の拘束を降りはなし一人その場を出ていった。

 

「クリスちゃん…」

 

響はその後を心配そうに見ていた。

その内に職員と兵士とでネットの拘束が解除されていた。

 

「すまないな、あんな脅迫じみた行為をして。こうでもしなければならなかった」

 

ネットは体を動かしながら弦十郎に礼を言った。

 

「さて、お待ちかねの品だ」

 

そう言うとネットは袖から計八台の装置を取り出した。

 

「これは一体…」

 

弦十郎達が目を丸めて見ている中、ネットは説明を始めた。

 

「これの名は"レイドライザー"人でもプログライズキー更にはゼツメライズキーを使えるようにしたものだ。これを使えば仮面ライダーと同等の力を手にすることができるが…」

 

ネットが何かを言いかけたときに扉が開き一人の白衣を纏った男が現れた。

 

「代償がある、ですね?」

 

突如現れた男がネットの言おうとしていたことを代弁した。

 

「ああ、そうだ。D()r().()()()()

 

その名を聞いたとたんにあちら側の世界の装者達が反応した。

 

「?何故ですか?」

 

Dr.ウェルが困惑する中、弦十郎が話しかける。

 

「もう大丈夫なのか、ウェル博士」

 

Dr.ウェルは弦十郎の心配しながらの問いに優しく微笑み返し答える。

 

「ええ、もう大丈夫ですよ。ヒューマギアに対抗するためのカ・ディンギルの修復は完了です。それと…」

 

Dr.ウェルは弦十郎からネットに視線を向けて挨拶をする。

 

「どうもネットさん。改めましてそちらは私の名前を知っているようですが、ジョン・ウェイン・ウェルキンゲトリクス縮めてウェルです。皆からはDr.ウェルまたはウェル博士と呼ばれています。どうぞ宜しくお願いします」

 

Dr.ウェルは礼儀正しく頭を下げた。その光景にあちら側の世界の装者達全員が困惑していた。

 

ど、どうなってるデスか!?

 

き、綺麗なウェル博士だ…

 

そんなことは露知らずかどんどん話は進んでいく。

 

「その代償とはなんだ」

 

「このレイドライザーは急遽作られた代物だ。だから使用回数に制限がある。それを越えるとレイドライザーはオーバーヒート、爆発をおこす」

 

「使用回数はどれくらいですか?」

 

ネットの話を聞いていたDr.ウェルが問いかける。

 

「個体によって変わるがおそらく三回だ」

 

「三回…少なすぎる」

 

Dr.ウェルが考えながら呟いた。そう、Dr.ウェルが言うとおり少なすぎるのだ。三回。しかも決まっているわけではない。もしかしたら三回より少ないかもしれない。逆に多いかもしれない。余りにもあやふやすぎたのだ。

 

「それはそうとそのプログライズキー?とゼツメライズキー?と言うヤツは一体なんだ?」

 

「プログライズキーそしてゼツメライズキーとは俺達ヒューマギアが使っている力の大本だ」

 

その答えに一同は唖然とした。レイドライザーを使うならば相手から奪い取るしかないのだから。

 

「当たり前の話だが取りに行かせるわけがない」

 

そう言うとネットは袖から三つのプログライズキーを取り出した。

 

一つは炎のように赤いプログライズキー、バーニングファルコンプログライズキー。

もう一つは深海のように深い青色をしたプログライズキー、フローシディシァークプログライズキー。

もう一つは太陽のように煌めく黄色のプログライズキー、ソルライオンプログライズキーの三つだった。

 

「これらはプログライズキーの中でも最新型。強力な分、おそらくレイドライザーの損傷も激しい。あるのはこの三つだけだ。誰に渡すかそちらに委ねる」

 

「ああ、わかった」

 

「それでは次に情報交換と…」

 

ネットが次の話に持ち出そうとしたそのとき、あちら側の奏が止めた。

 

「すまない旦那にみんな。だけどあたしはどうしても信じることができないんだ。だから一度でいい、あたしと戦え!」

 

それを聞いた皆が止めようとする。当たり前だ。相手は最恐、勝てる未来なぞあるはずがないのだから。

しかしそれを一番よく理解しているのは本人だろう。奏の突きつけた腕は震えていた。

 

「ダメですよ!ここでの戦いなんて…もし怪我でもしたら!」

 

「ウェル博士、やらせてやってくれ」

 

Dr.ウェルは必死に奏を止めようとするがそれでも奏は止まらない。それは彼女成りのけじめの付け方だろう。

 

「ウェル博士…ありがとう、でもあたしは戦わなくちゃならない。頼む」

 

奏はDr.ウェルに頭を下げた。そしてDr.ウェルは遂に折れた。

 

「はぁ、わかりました。ですがもう二度とこんな危険な真似はしないでください」

 

「ありがとう…!さぁ、やろうか!」

 

「…ああ」

 

今ここに片翼とネットとの戦いが始まる。

 

 




はい。

めっちゃ綺麗なウェルです。この世界のウェルは誰にでも優しく、他人の事を第一に考え行動するウェルです。あのぶちギレクリスちゃんが唯一心を開いている人物です。

そしてこれが多分一番綺麗なウェルだと思います。異論は認める。

亡を登場させるかどうか

  • (^U^) 通訳:だせ
  • 滅亡迅雷.netを活躍させるんだろ?
  • 無理なら無理でエエんやで
  • ちくわ大明神

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。