キッテル回想記『空の王冠』   作:c.m.

3 / 80
00 注意事項と註釈

前書きと注意事項

 

 本作品は『幼女戦記』の二次創作になります。

 物語の都合上、原作と設定・時系列等が乖離している部分がある事を予めご留意ください。

 

【以下、注意事項】

 

※クロスオーバータグは物語後半に、幼女戦記以外の版権作品から、三名キャラクターを出演させた為、付けさせて頂きましたが、物語に大きく関わる事はなく、殆ど名前だけの出演となります。

 

※主人公の苗字はキッテルですが、ドイツ空軍軍人のオットー・キッテル空軍中尉殿とは無関係です。(主人公の名前と姓は不完全なアナグラムですので、元ネタとかはありません)

 

本作は以下の内容を含みます。

 ・オリジナル主人公による自伝風の物語。

 ・主人公を含む一部登場人物の、実在人物をモチーフとした経歴や思想、エピソード。

 (有名な部分ではルーデル大佐殿やリヒトホーフェン大尉殿など)

 ・原作登場人物の独自設定・性格改変。

 (主にタネーチカ政治委員さん。あの人11巻時点で詳細設定明かされていなかったので)

 ・多数のオリジナル設定。

 ・オリジナルの登場人物(複数)。

 ・幼女戦記(書籍・web版)では登場しない勲章・記章類。

 ・政治思想的発言。

 ・書籍版とは異なる組織名(例:参謀本部→中央参謀本部[漫画版])

 

 また、本作品を執筆するにあたって原作から改変している部分は多くありますが、大きなものは以下の二点です。

 ・他国と帝国との条約締結時期の変更。

 ・史実ドイツ寄りの登場人物の独自呼称。

  ※原作幼女戦記では一代限りの貴族称号にフォンのみを記載していますが、バイエルンをはじめドイツの一代貴族にはフォンの前にリッター(勲爵士)と入れますので、本作品ではそのように表記させて頂きました。

   (実在人物を例に挙げますと、ドイツ陸軍大将フランツ・リッター・フォン・エップ閣下がこれに該当します)

   また、軍大学などで参謀課程を修了した将校(佐官まで)は、参謀として勤務していない場合でも階級の前に参謀と付されますので、本作品でもその様にさせて頂きました。

   (ただ、混乱を避けるため「○○参謀中佐殿」という風に口頭では余り言わなかったそうなので、本作品でも地文での記載のみですが)

   ですので、軍大学卒業後のデグ様のお名前と呼称は、

   ターニャ・リッター・フォン・デグレチャフ参謀○○(○部分には階級を付す)

   とし、これを軍大学卒以降の正式な呼称に致しました。

 

以上が問題ない方は、本作をお楽しみ頂ければ幸いです。

 

 なお、以下の内容は回想録風の物語を作るに当たって用意した、秋津島の訳者さんによる註釈(という設定)です。

 物語そのものは次話からですので、こちらは斜め読みして頂いても大丈夫です。

 

 


 

 

訳者註釈

 

 本書は一九六七年にWorld Today's News通信社、アンドリュー氏が連合王国ならび合州国向けに翻訳した『N.v.Kittel memories “Sky Crown”(原題:Die Krone des Himmels)』を邦訳したものである。

 

 原著からの完訳を望まれる声は多かったが、アンドリュー氏とフォン・キッテル夫妻の対談など、連合王国公用語(クイーンズ)訳のあとがきは、原著者を知る上で意義あるものと信じたため、当出版社はこちらから訳させて頂いた。

 

凡例

 

 一、連合王国公用語(クイーンズ)訳が出版された後に問題とされた誤記・誤植・誤訳については可能な限り原著と照らし合わせ、修正した。これらに関しては註記する必要はないと当出版社と訳者は判断した。

 

 二、コールサイン等、一部カナ表記はライヒ語でなく、連合王国公用語(クイーンズ)の訳を採用しているが、こちらは現在の秋津島人に定着しているため、そちらをそのまま採用させて頂く。

 

 三、ことわざ等、註訳が膨大となるものに関しては、一部を秋津島のそれに置換させて頂いた。

 

 四、国際基準においては五機撃墜をエースとし、秋津島では一般にこれを撃墜王と訳すが、帝国(ライヒ)の論功行賞においては五〇機撃墜した魔導師ないしパイロットをエース・オブ・ザ・エースと定め、数多くの特典を設けていたのに対し、五機撃墜した者をエースとして登録するに止めていたことから──撃墜数に値する叙勲は有──本書ではエースをカナ表記で記すか、秋津島語で記載する際は一流と訳し、エース・オブ・ザ・エースに撃墜王の訳を当てる。

 

 五、連合王国公用語(クイーンズ)訳では火砲・機銃を問わずミリ単位に置換しているが、帝国(ライヒ)では弾丸ないし砲弾直径が二〇ミリ以上の物は火砲に分類される。本書では原著に従い、センチ表記に再度修正した。

 

 六、原文内の原註に関しては文中に*1・2・3……と記載し、各話の末に掲載する。

 

 七、原文内の訳者と出版社の補註に関しては、各文に◆1・2・3……とルビを振り、原註の手前に分けて記載させて頂いた。

 

 八、連合王国公用語(クイーンズ)訳者・邦訳あとがきの補註に関しては原註と同様に*1・2・3……と記載し、各話の末に掲載する。

 

 

 本書の邦訳を担当させて頂いた幸運と出版社に感謝を。

 

 統一歴二〇〇一年 八月一日

岩本三郎

 




 出来るだけ回想録風の物語らしくしようと描写に拘ったけど、需要なさそう……。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。