キッテル回想記『空の王冠』   作:c.m.

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※2020/2/25誤字修正。
 佐藤東沙さま、水上 風月さま、ご報告ありがとうございます!


40 無罪判決-ターニャの記録10

 一週間と経たず、私は憲兵司令部からの拘留を解かれ、軍衣と勲章も返却された。軍事裁判所への出頭が待っているのだろうとばかり考えていたのだが、どうにも様子がおかしい。

 乗せられた車は護送車でなく、官吏や高級将校が乗る物であったし、着いた先も裁判所でなく統帥府であった。

 

“内々に処理するのだろうか?”

 

 表向きは病気除隊後の病死か、それとも戦死か事故死か。何れにせよ、キッテル家に迷惑のかからない死に方を用意してくれるのであれば、私としても言う事はない。

 

「ニコラウス・アウグスト・フォン・キッテル参謀大佐。貴官にかけられた罪状は『命令系統の逸脱』『上官への不服従』『停戦命令への抗命』であった。

 統帥府は被告人に対し、略式の軍事裁判を行う事を認められた。否、認められていた」

 

 どういう事か? と私は内心首を傾げたが、居並ぶ面々は事務作業を続けるように、私が口を挟む事を許さないまま淡々と口上を続けた。

 

「これらの罪状は、全て軍内での指揮系統に、一時的な混乱が見られたものと認む」

 

 彼らの言い分はこうである。私は命令系統を逸脱していないし、上官の命令に忠実に従っていた。停戦命令に関しても前線将兵のみの通達であり、後方においてはその限りではなかったと言うのだ。

 私は彼らが何を言っているのか、まるで理解できなかった。頭の上に疑問符を浮かばせながら、何故こんな話になるのかと問いたい気持ちで一杯だった。

 

「中央参謀本部によるブレスト軍港攻撃計画は、最高統帥府と陸相の裁可を得ていたものと、各記録と照らし合わせても矛盾のないものと判断する。

 但し、帝国空軍による打診と調整には、()()()不備が見られたようである。空軍総司令部に勤務中の被告人が、小モルトーケ参謀総長から直接指示を受けた以上、この命令は正当なものであり、疑義を挟む余地などないと判断しても、致し方ない事であろう。

 しかし、前線視察に赴いていたエップ空軍総司令官以下の幕僚らには、危急の案件により処理された計画が周知されていなかったのだ」

 

 ことは一刻を争う事態である以上、かつてない速度で受理された攻撃命令に、伝達速度が追いつかなかったと言いたいらしい。そんな間抜けを帝国軍がするかと言いたくなったが、彼らの中でこれは決定事項なのである。

 

「当裁判を担う統帥府は、貴官が忠実に義務を果たした事をここに認め、罪状は全て棄却された事を通達する。もう下がって宜しい」

 

 

     ◇

 

 

 事実上の無罪を言い渡された私は、無言のまま統帥府を去った。小モルトーケ参謀総長は、本当に私の命と、軍人としての名誉を守って下さったのだ。

 一生をかけても、返せない大恩であることは間違いない。勿論、その影にはエルマーをはじめ、多くの者達が私の為に尽力してくれたのだろうという事も弁えているつもりだ。

 私は真っ先に空軍総司令部へと足を運び、指導部の面々とフォン・エップ大将に謝罪しようとしたが、私の顔を見るや、フォン・エップ大将は鉄拳を見舞ってきた。

 

「貴様は、貴様というやつは……!」

 

 加減や躊躇など全くない。周囲では顔を(しか)めながら、どうしてくれようかと考えていたに違いない高級将校らも、フォン・エップ大将の怒号と制裁に顔を青くし、「本当に死んでしまいます」と大将を羽交い締めにされたほどだ。

 

「大佐! 貴様は軍の命令系統を何と心得ておる!? この私の許可なく軍を動かしたばかりか、空軍全体にどれほどの混乱を招いたか、その鈍い頭でも叩けば分かろう!」

 

 私の顔は青痣まみれであり、馬鈴薯のように歪であったというのは鏡を見るまで分からなかったが、それでもフォン・エップ大将は怒り冷めやらぬ様子であった。

 

「何故、私に電報の一つも発しなかった! 届かぬとしても、それさえあれば内々に処理出来たのだ! 貴様の為にどれだけの人間が動いたと思う!? 空軍は全員だ! 上から下まで、この私から一兵卒まで貴様の助命を嘆願した!

 中央参謀本部からも、小モルトーケ参謀総長が直々に統帥府に電話を入れられたのだぞ! 『白銀』などは直接中央参謀本部に乗り込んでまで、寛大な裁可を願い出てきたと美談まで付けてな!

 挙句に貴様の弟が、軍を退役すると脅してきおったばかりか、ご尊父のエドヴァルド歩兵大将まで統帥府に寛大な処置を願い出たほどだ!

 誰も彼も、貴様の軽挙妄動のせいで動く羽目になったのだ!」

 

 フォン・エップ大将は肩で息をしながら、「一生をかけて皆に借りを返せ」と漏らした。

 

「……だが。貴様の選択が正しかったことも事実だ」

 

 抵抗の種は、南方大陸という土壌に撒かれる前に摘み取られた。パリースィイは占領され、凱旋門を帝国軍がガチョウ足(グースステップ)で行進し、行進曲が共和国首都に満ちている。

 歴史に残る大勝利。プロシャ・フランソワ戦争の時と同じく、我々は再び勝利した。

 一度として『終戦』を口にしようとしなかった共和国政府は、帝国に対して無条件に近い講和条約を結ばざるを得ず、連合王国もまた、敗北という現実を受け入れる他に道はない。

 全ての分水嶺は過ぎた。帝国の勝利は一時のものでなく、長く続いた戦争の道は、ようやく終わりを迎えようとしている。我々の、傷を癒す時が来ていた。

 

「貴様がもたらしたのは『勝利』ではない。それ以上に価値ある『終戦』と『平和』だ。だが、私も他の誰も、それには報いてやらん」

 

 戦勝の進級も、名誉章の授与もない。だが、私は生きている。皆の温情と厚意で、今もこうして軍衣を纏う事を許されている。それ以上を望む事など、一体どうして出来るだろう?

 

「閣下。小官は既にして、身に余る多くを頂いております」

「当然だ。私も与えた一人なのだからな。だからこそ、今後は私の命令には絶対服従して貰う。早速だが命令だ、大佐。溜め込んだ休暇を今日から消費しろ。二週間は総司令部に顔を出すな」

 

 その間に、皆に感謝を述べておけという事だろう。私は敬礼と共に踵を返し、素直に休暇を受け入れた。

 

 

     ◇

 

 

 穏やかな平和が、戦争という血で血を洗う日常を置換する。この日を、この時を、私はずっと願っていた。傷ついたターニャ・デグレチャフ少尉を、この腕に抱いた時から。死にたくないと彼女が漏らしたあの日から。私はずっと、ずっとこの日の為に進んできた。

 一九二六年、四月一日。窓を開ければ、温かな春の陽気と穏やかな風が優しく出迎えるであろう季節に、帝国は戦争を終えるのだ。

 共和国・連合王国は、共に降伏文書に調印した。侵略国である両国には、過去の和平交渉の時とは異なり、相応の金額での賠償金の支払請求に加えて、レランデルを帝国一州と正式に認め、レツェブエシ大公を国王とする事にも同意させた。

 この上で共和国と連合王国には、幾つかの植民地割譲も要求し、更には共和国に対して本土工業地たるカレスまで接収するという苛烈な要求*1を課したが、共和国はそれを呑む以外にはなかった。

 

 共和国という陸軍も、連合王国という海軍も既にして崩壊していたが、『方舟作戦*2』の教訓から、最後の一瞬まで気を抜けない事を学んだ帝国は、両国政府が正式な『終戦』を告げるまで、各軍港と基地にフィーゼル・セカンドを発射し、絶え間ない空爆でもって既に背骨の粉砕された国家の継戦能力を削ぎ尽くしたのだ。

 

 日の沈まぬ国(アルビオン)は、斜陽から落日に至った。

 かつては中央大陸全土を、フランソワ大陸軍(グランダルメ)という影で覆い尽くした共和国は、今や列強という地位さえ保持する事が困難となった。

 

 多くの人は、帝国の所業に思う所があるかも知れない。本当にここまでする必要はあったのか? 何処かで、終わらせることは出来なかったのか? と。だが、本著を手に取って頂いた読者諸氏ならば、我々の戦いを知る諸君ならば、ご理解頂けている事だろう。

 我々は侵略者ではない。我々は幾度となく平和への道を模索し、常に講和を提示し続けてきた。幾度も、本当に幾度も、平和と安寧を求めた結果、戦う道以外になかったのだと。

 

 平和とは黙っていれば。武器を手放せば。声高に訴えれば手に出来るものではない。抗い、立ち向かいながら、自分達が相手より優位に立つことでようやく模索できるものだ。途方もなく困難で、連綿と国民の血を流して手に出来る得難いものなのだ。

 だからこそ、我々はここまで来た。ここまで来なければ、勝ち取らねば手に出来ない物だったからこそ、私達の成果は進み続けたことで結実したのだ。

 

 この平和が、いつまで続くかは分からない。一〇年か、二〇年か。せめて侵略された祖国の傷が癒えるまでは、フォン・デグレチャフ参謀中佐が、穏やかな日々の中で自分の人生に選択肢を設けられるぐらいは、続いて欲しいと思う。

 

 だが、今は未来に思いを馳せるより、現実を見直すべきだろう。

 私は多くに迷惑をかけた。勿論、ひとかたならぬ世話を焼いてくれた戦友一人一人に誠実に謝罪し、感謝も述べた。父上は馬鈴薯のようになった私の顔を更に腫れ上げさせて、フォン・エップ大将と同じように叱責した後に抱きしめてくれた。

 エルマーは私の顔を見て笑いながらも、手当をしますと言って離さなかったし、皆の怒りが冷めた後で、魔導軍医に治して貰って下さいと紹介状まで書いてくれた。

 

 小モルトーケ参謀総長は、ガーゼと包帯で顔面傷痍軍人のような有様となった私の面貌に驚きつつも、当然の報いだと漏らしてから、「平和をありがとう」と抱擁してくれた。

 そして、「これぐらいは良いだろう」と、私に戦勝記念メダルを渡してくれたのだ。

『内に団結、外に果敢』というモットーが刻印された青銅製の戦勝メダルは、本来なら戦勝によって得られる一切を剥奪された私には、相応しからぬ物であったが、これぐらいの感謝はさせてくれと、小モルトーケ参謀総長は譲らなかった。

 

 戦勝に伴って進級したダールゲ中佐──ダールゲは最後まで進級に抵抗したが、結局人事局に押し切られた──や戦友達には直接会えなかったので、各基地に電報や電話で感謝と謝罪を述べたが、皆快く許してくれた。

 

 そして今。私は帝都の高級ホテル(カイザーホーフ)で、フォン・デグレチャフ参謀中佐と──膨れ上がった顔を、魔導軍医に治して貰った上で──優雅なランチに繰り出している。

 中佐は貴族の私でも洗練されていると感じる程のマナーでコース料理に舌鼓を打った後、最高級アラビカ豆を丁寧に挽いた珈琲を楽しみながら、私への文句を延々と、棘のある声音で垂れ流してくれた。

 

「参謀総長閣下に直訴した日には、心臓が止まるかと思いました」

 

 私は小モルトーケ参謀総長から、フォン・デグレチャフ参謀中佐がどれだけ私の為に尽くしてくれたか。その言の葉や猛りを、こと細かに説明されていたので、彼女の語る多くが事実とは異なる事を内心理解しつつも、時に相槌を打ち、時に謝罪しながら、出来る限り彼女の機嫌を取ろうと努めた。

 私はエルマーにあれだけ言われて尚、自分の気持ちに気付けない朴念仁だったから、もしもフォン・デグレチャフ参謀中佐が恋をするようになったら、きっと相手が困った時には、口では文句を言いつつも手を差し伸べてくれる、愛にひたむきな女性になるのだろうな。

 などと考えていたが、今にして思えば、私はもっと早く自分の気持ちに素直になるべきだったと思う。

 

 本当は、誰かをそのように愛するのだろうと思うのでなく、自分がそのように愛して欲しいと心の何処かで思っていたし、フォン・デグレチャフ参謀中佐が我が身を挺してまで私の為に動いてくれたことが、これ以上なく嬉しかったのだから。

 

 

     ◇ターニャの記録10

 

 

 ベルンでも特に新しく、そして最高級のホテルに連れられた私は、招かれるままに上品なランチを摂りつつ、無礼講であるのを良い事に、延々愚痴と嫌味と苦労話を語り続けた。

 当時の私にしてみれば、いざ事が終わって振り返ると、なんでこんな一文の得にもならない事を、身の危険も顧みずしてしまったのかと馬鹿馬鹿しくなり、謝罪と感謝を兼ねた食事に誘われた段になると、その鬱憤を吐き出すように何処までも無遠慮になっていた。

 

 フォン・キッテル参謀大佐は、表向きにこそ『手違いで拘留された』ことになっていたが、それが嘘八百だという事は帝国軍内では上から下まで誰もが知るところで、更には終戦で帰郷した兵士から国民に伝わってしまったが為に、こうして本著に記される程知れ渡ってしまった。

 小モルトーケ参謀総長なども、ここまでくれば時効だろうと、結婚式から間を置かず当時の『美談』とやらを赤裸々に語り、私が辛辣な罵言を放って勲章を叩きつけたという話まで伝わってしまったが、今日でも未だに誤解というか、兎に角事実と異なる脚色が溢れているので、読者諸君にはこの場を借りて言わせて貰う。

 

 フォン・キッテル参謀大佐が銃殺されそうになったと聞いて、私が直接憲兵司令部に乗り込んで、今生の別れとなるだろう大佐に告白しただの。小モルトーケ参謀総長に対して、涙ながらに愛する人の為に縋ったなどというのは嘘っぱちだ。

 全部宣伝局や、後年の出版社連中が面白おかしく書き立てただけだ。

 

 実に呆れ返る話だが、この時の私はまだ自分の心を自覚できておらず、フォン・キッテル参謀大佐に向ける思いは、利用と打算が七割か八割といったところだろうと本気で思っていたのである。

 勿論これは当時の私がそう思い込んでいただけで、既に利用や打算から接するような間柄では決してなかった。

 でなければ、こうも軍の英雄を困らせるような、可愛げのない餓鬼として接する筈も無し。傍目には、自分の感情を自覚も出来ない小娘が、惚れた男に対して年相応の、表情豊かな態度を取っていたようにしか見えなかったことだろう。

 これだから恋愛経験のない小娘は駄目なのだと愚痴を零したくなるが、ともあれ、恋慕の自覚など夫同様に無かったのだから、世の夢見がちな少女らが望むような展開になる筈がなかった。

 夫は自分を朴念仁だと自嘲したが、私とて当時は似たようなものだったのである。

 

 まぁ、だからこそこうして、何食わぬ顔でお互い無邪気に食事を摂り、珈琲の香りを楽しんでいる訳だが。今にしてみれば、もう少しお互いに歩み寄るか、素直に生きておけば良かったのではないかとも思う。

 

 お互いが鈍感なロマンスなど、流行りはしないのだし。この時なら、どちらから告白されても、私達は断らなかった筈なのだから。

 

*1
 これらの要求に関しては、連合王国からの取引があった事は周知の通りである。連合王国は共和国軍残党による亡命政権樹立が失敗したと見るや、即座に降伏に応じる意思を示すと共に、共和国に対する要求を認めさせるよう動いていた。

 その引き換えとして賠償金額の段階的減少と、植民地の中でも蜂起によって手放さざるを得ない領土を事前に帝国に引き渡すことで首の皮を繋いだが、最終的な財政破綻は免れなかった。

*2
 ド・ルーゴ少将が決行した、撤収行動を始めとした亡命計画の作戦名。




 カイザーホーフは実在した高級ホテルだったのですが、43年の空襲で無くなってしまいました。
 そして今は、跡地に在ベルリン北朝鮮大使館が建っています……戻して(´;ω;`)

補足説明

【帝国の鬼畜な降伏条約について】
 共和国に対して、賠償金の支払いに(一部)植民地の放棄、本土割譲とか言う、(ほぼ)逆ヴェルサイユとか、幾ら侵略国相手とはいえ鬼畜過ぎね? と思われる読者様は多いと思います。
 ええ、やった作者もドン引きしております。これでも植民地全部よこせって言って、賠償金も地獄なヴェルサイユより遥かにマシなのですが……マジで容赦ねえなフラカス。
(なおあんだけ賠償金積んでも、フランス的には赤字だった模様。WW1は地獄。はっきり分かんだね)

 作者個人としては、本当ならカレス(カレー)からフランソワ国民を叩き出して、帝国の領地として切り取る代わりに、史実のエルザス・ロートリンゲン同様に反帝国感情の強いアレーヌ・ロイゲン市を返却する(要は交換)という手を打ちたかったのですが……。
(鉄血宰相とかは「エルザス・ロートリンゲンはドイツにとってのアキレウスの踵だから欲しくねえよこんな土地!」とかって言ってたぐらい、政治的に厄介な場所だったりします。
 反面、鉄鉱石の産地だし、フランス側を守勢に追い込めるという旨味の大きい土地でもありましたが)

 この土地、幼女戦記原作・漫画版双方で、鉄道の要衝にして兵站線で必須という、超重要な緊要地域だったので、交換を断念せざるを得ませんでした。  ……多分、後々どっかのタイミングで共和国軍が市民をそそのかして、帝国が武装蜂起した市民を、デグ様の『パルチ皆殺し論文』に従って燃やすんだろうなぁ。
 ごめんよアレーヌ市の皆。多分この作品の世界線でも、将来君達死ぬわ(死刑宣告)

 そしてフランソワ共和国は、フィリップ・ペタンポジションの方が、ちょび髭伍長の如く君臨して、復讐鬼フランスもとい、フランソワを牛耳るのも確実でしょう。
 歴史の正解が分かってても、後の世に遺恨を残さざるを得ないとかきついっす……

 いやまぁ、どんだけフランソワが先鋭化したところで、確実に負けますから、帝国とドンパチは絶対にしないんですけどね。帝国との国力差もそうだけど、今次大戦でガッツリ若年層が消えたので、多分継続戦争終わったフィンランド並みに悲惨な事になりそうです。
 だからその分、アルジェリアとかが地獄になるよ!(苛烈な植民地支配は列強のたしなみ)

 で。反対に戦後の帝国は、最終的に何もかんも力で捻じ伏せる蛮族国家になるよ!
(今と大して変わらない模様)
 こいつら外交官からして諸列強ねじ伏せた戦勝の絵を廊下に飾るぐらいアレだし!
 多分戦勝後は世界の盟主とか警察気取って、私達の世界のジャイアンこと米国ポジに収まるのは確実でしょう! 救いがないことに!

 結論。
 ……政治的な諸々を考えてやっちゃうと、完全無欠でハッピーなルートって無理なんやなって(絶望)

【連合王国は、ド下種外交したのに、なんで財政破綻したん?】

連合王国「連合組んだ相手は売った!(いつものブリカス)
     賠償金も減額する予定だし、これなら何とか耐えられるな!」

帝国「じゃあ、うちがお前らに援助とかする必要ねーよな? フランソワは賠償金貰わんとアカンから、ギリギリのとこでフォローしたるけど、お前らは余裕やろ?」
連合王国「え? 待って? やべー植民地パスしたって言っても、まだピンチなんですけど? 首の皮一枚繋がってるだけだから、ポロっと行きそうなんですけどぉ!?」
帝国「いや、うちも戦時国債とかで苦しいんで。最低限整えたんだから、後はそっちでオナシャス」

 大体こんな感じ。どうあがいてもブリカスは、財政破綻という歴史の宿命から逃れられないようです。

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