キッテル回想記『空の王冠』   作:c.m.

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※2020/2/25誤字修正。
 佐藤東沙さま、水上 風月さま、ご報告ありがとうございます!


43 ターニャの記録13-クリームヒルト

「赤小屋は食事も珈琲も酷いものだが、無いよりは良かろう」

 

 泣き崩れた私を椅子に座らせた小モルトーケ参謀総長は、従卒を招く事なく手ずから珈琲まで淹れて下さる。味など今の私には分かりはしないが、珈琲と参謀総長の温かさは嬉しくあった。

 

「……重ね重ねのご厚意、痛み入ります。その、大佐殿は」

 

 恐る恐る、顔色を窺うように切り出した私を、小モルトーケ参謀総長は溜息と共に一瞥された。出来れば自分の口からとて語りたくない。だが、現実を認識して貰わなくてはならないという思いからか、ゆっくりと、決して私が取り乱さないよう気遣いながら語り出された。

 

「正午過ぎ、大佐は地上攻撃の為に、中隊規模で出撃した。攻撃は問題なく成功したそうだが、帰投中、管制官から高射砲陣地破壊の要請が届いた。残弾僅かな中隊を帰して単機で向かい、そのまま帰らなくなった」

 

 後ほど分かった事だが、高射砲陣地付近では局所的な暴風雨が発生したという。

 

「捜索隊は?」

「すぐには、動けなかった。前線基地周辺でも、時間をおいて暴風雨が吹き荒れたのだ。丸一日降り続いた豪雨には、身動きがとれなかったそうだ。

 明朝、大規模な捜索隊が出動したが、連邦軍も確認の為に動いていた。空では虐殺に近いほど帝国空軍が赤色空軍を撃墜して道を空けた。航空魔導師も搜索に駆り出された。三日捜索したが、発見出来なかった。

 モスコー放送が、大佐を撃墜したと流した。無残に燃え尽きた大佐の機体を撮影した伝単(ビラ)が、帝国・連邦軍双方の陣地に空から撒かれた。まだ、大佐は発見されていない」

 

 なら、生きている。逃げている筈だ。私は自分の小指の先よりも小さな希望に縋ろうとしたが、日付を聞けば、それも失せそうになる。撃墜から既に一週間が経過していた。連邦軍も、大規模な包囲環を形成している筈だと言う。

 

「……それでも、大佐殿ならば」

「中佐。査問会議にかけられた手前、面白い話ではなかろうが……貴官はこの戦争をどう見ている? 政府が妄想したような、早期講和が可能だったと思うか?」

 

 強引に、震える私の口を噤ませるように、話題を切り替えてきた。これ以上、フォン・キッテル参謀大佐の話題は出したくないようだった。

 

 私はカップに視線を落とす。黒々としただけの、普段なら香りも何もあったものではないと嚥下するのにも一苦労な珈琲を一口含んで、潤した喉でゆっくりと答えた。

 

「連邦の面子を潰した小官が口にするのもおかしな話ですが、モスコー襲撃がなくとも、彼らは講和には乗らなかったでしょう」

「やはり、連邦には勝ちの目があると?」

 

 ああ、成程と私はカップをテーブルに置いた。小モルトーケ参謀総長は確かに優秀であられる。優秀であるが故に、帝国軍人であられるが故に、合理的な思考に基づかれておられるのだろう。

 複数戦線を抱えていた頃の帝国軍を背中から刺さず、『覇権国家』の誕生を許しながら戦端を開いたのは、相応の理由があって然るべきだと。

『今』ならば、或いは『ここから』なら連邦は『勝利』できる。その確信こそ連邦の原動力であり、帝国と矛を交えるに至った原因であると考えておられるに違いない。

 

 小モルトーケ参謀総長。貴方は優秀すぎた。私に打算と合理性だけの将校は不完全だと仰られながら、自らの思考を帝国軍人らしい打算と合理性で構築してしまっている。

 敵を侮らず、己の力量を過信せず、彼我の実力を正しく把握しながら、それでも尚と思考するのは正しいことでしょう。けれど、それは過ちなのだ。何故なら敵は、連邦はそのような合理的な思考回路で動いている訳ではないのだから。

 

「参謀総長閣下は、こうお考えなのでしょう。連邦は他国と何らかの秘密条約を結ばれている。武器供与・借款・義勇軍の派兵。或いは自国内で独自に新兵器でも開発したのだろうと。仔細は今以って不明でも、打倒する手段を有している筈だと。

 ですが、こう考えては如何ですか? たとえそれら全てが存在し得るとしても、()()()()()()の理由は異なるのではないか、と。

 合理的に見るならば、それら全ての可能性があったとしても、複数戦線を抱えていた状態の帝国を背中から刺す方が、遥かに効率が良かったことでしょう」

 

 圧倒的物量と、広大な領土を武器に連邦が然るべきタイミングで踏み込んでいれば、帝国は決して覇権国家の地位を手に出来なかった。複数戦線を抱えていた状況で膠着状態に持ち込めば、帝国はその国力を疲弊させていく。

 プラン三一五を瑕疵なく発動させ続けても、包囲下に置かれ続ければ補給は落ち込み、兵は削がれてじきに枯渇した事だろう。

 裏口から武器や人員を求めずとも、独自に兵器を開発せずとも良かった。レガドニア協商連合が、ダキア大公国が、フランソワ共和国が、アルビオン連合王国が健在であった、あの悪夢めいた包囲環に主要参戦国として加わるだけで、帝国にどれだけの負担を強いたか。

 万全な状態を維持できず、全力を発揮する事が不可能なあの時の帝国こそ、最も効率的に打倒し得る最大の好機だった。

 

「デグレチャフ中佐。これは総力戦だ。国家の存亡を賭けた、戦争なのだぞ?」

 

 そんな一世一代の、全てを得るか失うかという大博打に、勝算も無く全財産を注ぎ込むなど正気の沙汰ではないと言いたいらしい。

 全く以ってその通り。連中は正気ではない。狂気の只中に生きているのですよ、小モルトーケ参謀総長。

 

“ここが、男と女の違いなのだな”

 

 合理的でいるつもりでも、感情で考えてしまいがちな女と、理屈を重ねてしまう男との違い。だからこそ、すぐ全てが腑に落ちた私と違って、小モルトーケ参謀総長には理解が及ばないのだろう。

 

「彼の国の政治体制を、今一度ご再考下さい。何故、連邦は度重なる粛清を行いましたか? 何故、政策の失敗を党の失敗でなく、党員の失敗として生贄を求め、断罪しましたか? 何故、あれほどまで苛烈な統治を続けねばならなかったのですか?」

 

 反対する勢力を粛清したのは、同じ価値観の人間しか居て欲しくないから。農業政策を始めとする数多くの失敗を個人の責としたのは、自分達の過ちを認めたくないから。

 人民を恐怖で縛るのは、彼らから支持を受けてはいないと認めながら、自分達が殺されたくないと怯えているから。

 

「連邦は本質的に排他的で、被害妄想に満ちているのです。『自分達の考えを共感出来ないのは、奴らが悪い人間だからだ』『正しい自分達が上手く行かないのは、邪魔をした誰かが居たからだ』『自分を否定して、拒絶するのは皆敵なんだ』。ルサンチマンの権化。現実を受け入れられず喚き散らす、女子供のような連中なのですよ」

 

 先程までの私のように、と。そう自分で言って、可笑しくなりそうだった。

 自分が女だなどと、自覚した事はなかった。銃を握り、宝珠を首にかけながら、心までは軍人でなく。ただ己の生存と保身のみを考える、男のような人間なのだと思っていたのに。

 

「連邦は、感情で動いているに過ぎません。何故、帝国の背中を刺さなかったか? 連邦は私達が恐ろしかった。軍隊という強く鋭い剣を握り、敵を切り伏せ追い散らし、追い込み続けた私達が、怖くて怖くて仕方がなかったのです」

 

 怖いから、手が出せなかった。ダキアを、レガドニアを、フランソワを、アルビオンを追い詰めて喉元に突き付けた、軍事力という刃が怖くてたまらなかったから、今まで世界の隅で膝を抱えて震えていた。

 

「だから、列強を見殺しにしながら、今更私達に噛み付いたというのか?」

 

 挑み襲い来る敵を打ち負かし続けた帝国が、敵のいなくなった帝国が。その刃を手に、自分達に斬りかかるだろうと恐れて、被害妄想で機先を制したというのか? と。

 力ない問いは、初めて小モルトーケ参謀総長の手から、その頭脳から物事の理がすり抜けてしまった為なのか。それとも単に、そんな国家が存在するのかという呆れから、茫然自失となってしまった為なのか。

 いずれにせよ、小モルトーケ参謀総長にしてみれば理解の外だったに違いない。だからこそ、私は改めて参謀総長に伝えるのだ。

 

「お分かり頂けたでしょうか? 連邦はその本質故に、我々を殺めねば止まる事は出来ないでしょう。彼らの『被害妄想』に歯止めなどないのです。覇権国家たる我々を下し、世界を自分達の色で染め抜かぬ限り、決して終わらせてはくれないのです」

 

 勝利か敗北かでは終わらない。滅ぼすか。滅ぼされるかだ。

 帝国が共産主義という『インペリアリズムの産物でしかない国家という枠組みを滅ぼし、資本主義の限界から滅び行く人類に、新たなる協同体を築く』のだと宣言して止まない、汚れた約束の地を目指す狂信者の象徴を地上から葬り去るか。

 

 はたまた連邦によって、帝国や、その先に続く自分達を脅かすに足る、全ての国家が滅ぼされるか。或いは支配下に置かれることで、社会主義国家という独善と腐敗と粛清に満ちた地獄が生み出される未来が訪れるか。

 大袈裟な表現に聞こえるかもしれないが、今まさに我々は、世界の命運という両天秤にかけられているのだ。

 

「言うまでもありませんが、我々が敗北すれば、この世界からは王も貴族も、無論、皇帝(カイザー)さえも、ツァーリのような最期を迎える事でしょう。

 連邦の勝利はあらゆる文化、あらゆる伝統、私達の父祖が築き上げてきた美しい全ての営みが、遥か過去から連綿と続いた文明が破壊されることを意味しています」

 

 連邦は自らを共産主義というイデオロギーの信徒と自称し続けるだろうが、内実はパワーポリティカルの権化だ。共産主義の教祖が掲げる新たな協同体を構築するのではなく、国家と文化を破壊した後には、赤い貴族達(ノーメンクラトゥーラ)が永遠に支配と搾取を望み続けるだろう。

 

「私がそれを、容認すると思うかね? 中佐」

 

 そうでしょうとも。小モルトーケ参謀総長。貴方は誇り高いお方だ。真の帝国貴族にして、偉大なる叔父上の跡を継がれた、この地上で最も偉大なる頭脳をお持ちの大英雄。皇帝(カイザー)の覚えめでたき、最も忠勇なる臣なのですから。

 

“参謀総長閣下。貴方は私の言葉に、何一つとして偽りはないと確信されている。その深遠なる頭脳が、私の口から語られる全てを正確に分析された以上、疑う余地は皆無でしょう”

 

 だからこそ、私は小モルトーケ参謀総長が望まれていることを。ここに来られた本命を自ら口にしてみせる。

 

「参謀総長閣下。どうか、私に機会を。獰猛悪辣なる連邦を、この手で討つ機会をお与え頂きたくあります」

「デグレチャフ中佐。貴官は己が見えておらん。いや。ゼートゥーアも、ルーデルドルフも貴官を正しく評価できてはおらなんだ。だが、私は違う」

 

 小モルトーケ参謀総長は仰る。共和国の撤退行動阻止を計画していたと私が仰った時。そして今、連邦という国家の本質を正確に捉えた時。

 私には、他の誰にもないものがあると確信できたという。

 

「士官学校候補生の時点で『戦域機動における兵站』を説いた戦略的視点。あのゼートゥーアを絶賛させた的確な大隊運用計画と、野戦将校としての実績。全てにおいて見事だったとも。私とて唸るほどには。

 だがな。私が何よりも買っているのは、貴官がまるで『未来を知っている』ように淡々と、そして正確に物事の本質を見抜き続けている事だ」

 

“ええ、閣下。私は他人どころか、自分の感情にさえ疎い人間でしたが、どういう訳か分析だけは出来るようなのですよ。ド・ルーゴ少将が逃亡を計った意図も。連邦という国家の体制も。どういう訳か、手に取るように理解出来てしまうのです”

 

 やはり、私は歪んでいる。心というものに鈍感だったから、違う場所に目が行ってしまうのだろうか? 自己愛にだけ生きていたから、他人の生存本能というものに敏感になってしまっていたのだろうか?

 

「私の副官となれ、中佐。貴官の本分は参謀将校だ。政治的配慮の上でモスコーを襲撃し、後方に兵力を割かねばならない事態にまで連邦軍を追い込んだ軍事的才幹は、それを示して余り有る」

 

 大隊指揮官などという器ではない。私には、ターニャ・リッター・フォン・デグレチャフには、より相応しい戦場があると小モルトーケ参謀総長は手を伸ばされた。副官など表向きには小間使いの役だが、参謀総長が私に求めるのは、文字通り片腕としての役なのだ。

 

「恐れるな。この手を取れ。中央参謀本部の本流。その何たるかを学ぶまでもなく、貴官は既にして全てを会得している。陳腐な言葉だが、共に世界を救おうではないか」

「はい、閣下。全ては勝利の為に」

 

 涙の痕もそのままに、私は静かに微笑み、頷いてみせた。小モルトーケ参謀総長。貴方は高潔で、慈悲深く、清廉なお方ではある。だが、貴方は選択してしまった。帝国の勝利という道を、何を犠牲にしてでも達成すると。

 小モルトーケ参謀総長。貴方は気付いておられないのかもしれないが、貴方の心には一つの天秤が存在するのです。片方に、『祖国』を載せた天秤が。

 貴方は、本当にお優しい方なのでしょう。私を慰めて下さったのは、きっと慈愛もあったのでしょう。ですが、私はもう以前の私ではないのです。

 自己愛に満ちて歪んでいた、保身に重きを置くが故に自他の感情に愚鈍であった私は、つい先ほど死んだのです。

 

“閣下。貴方が私を、殺してしまったのですよ?”

 

 私を抱きしめ、慰めたばかりに、私は想いを自覚してしまった。保身に満ちた矮小な人間から、一人の小娘に堕ちてしまった。

 矮小な人間であった私なら、決して小モルトーケ参謀総長の心は見通せなかった。貴方の優しさを心から信じ、敬服しつつも『そういう人間なのだな』と利用する事も考えたでしょう。

 ですが、私はもう女なのです。殿御の嘘など、見通せてしまう生き物なのです。

 初めて中央参謀本部でお会いした時の貴方の視線は、今目の前に映る貴方の視線は、私という軍人を、手元に置きつつ忠誠を誓わせたいという思惑があったことさえ、見えてしまうほどに。

 

“当然だな。私は、軍への忠誠を心の縁にはしていなかった。常に、自分自身が大切だった”

 

 私の能力を認めつつも、小モルトーケ参謀総長は冷静に私を見ていた。勲章を机に叩きつけた時点で、私には軍への忠誠心などないと分かっていたのだろう。

 だから、貴方は私が決して逃げられないようにした。私に自覚のなかった恋慕を気付かせながら、その相手が決して手の届かない場所に居るのだという現実を突きつけた。

 

“私に、復讐をさせたいのでしょう?”

 

 持てる全てを注ぎ込め。軍を、国を愛せない人間なのだとしても、女として一人の男を愛する事ぐらいは出来るだろうと。

 

“はい、閣下。私はその感情を知りました。貴方が気付かせてしまったせいで、こんなにも私は傷ついている”

 

 参謀総長。貴方は平時であれば、こんな真似は絶対にしなかった事でしょう。どれだけ私の能力が確かであっても、心の傷を利用する真似など、絶対に出来はしなかった。

 けれど、今は戦時なのだ。小モルトーケ参謀総長には守るべき祖国があり、忠を尽くす皇帝(カイザー)が存在する。

 家族が、友が、ありとあらゆる己の全てが存在する、かけがえのない『祖国』が。

 

“私の苦しみも、嘆きも、痛みも。全ては『祖国』という天秤の皿には釣り合わない”

 

 それでも。一見残酷に見える在り方でも、小モルトーケ参謀総長には良心がある。私に復讐を願ったのも。片腕になるよう勧めたのも。本当に大切だったものを失った私に、生きる活力を与える為のものだったことも確かでしょう。

 抜け殻となるぐらいなら、死者の影を追うぐらいなら、遥かに良いというのは分かります。ええ、きっと、いずれ私が時間と共に傷を癒して、新しい恋をしてくれればと考えていることも、分かります。

 

“参謀総長として合理的であろうとしても、公人として残酷であろうとしても、決して最後まで、冷徹さを貫けないお方なのですね”

 

 ですが、小モルトーケ参謀総長。私は貴方のように、お優しくはないのです。私はもう、感情のままに生きる女だから。感情の赴くままに、たった一つの望みの為に、私は進み続けましょう。参謀総長の望まれた通り、全てを復讐の火にくべましょう。

 

“私と、閣下ご自身も含めて”

 

 小モルトーケ参謀総長は、連邦というものの本質を知った。そして、断固として滅ぼさねばならないと誓われた。

 

“ですから閣下。貴方には世界を救う勇者となって頂きます。その身を、魂を、持てる全てを燃やしながら、やがて灰になるのだとしても止まることなく、帝国の敵を、キッテル大佐殿の仇を、私と共に討って頂きます”

 

 これから貴方は、祖国と皇帝(カイザー)という二人のお父君の為、勝利を目指して飛翔するのです。

 太陽に近づきすぎたイカロスより高く、激しく飛翔しながらも、墜落の時さえ勝利の一手を打ち続けて完遂するのです。世界を、人類を救済する為に。

 

“そして、私もまた同じ末路を辿りましょう”

 

 偉大なる英雄にして、夫を失ったクリームヒルトのように。周りの全てを巻き込みながら、私の持てる力を、私の人生を、全て復讐に捧げましょう。やがてそれが、私自身の滅びを招くか。はたまた中途で力尽きるのだとしても、私は一向に構わない。

 

“私にはもう、失って惜しいものなど何もないのだから”

 

 さぁ参謀総長。地獄の果てまで進みましょう。貴方は救い、私は滅ぼす為に。

 結果として、何一つとして変わらない明日の為に。

 

 ただひたすらに、我らの敵を殺すのです。

 




【参謀総長閣下は、デグ様を手駒に出来そうだとほくそ笑んでいましたが、現実は……】

 デグ様「私を利用しようだと? 馬鹿め! 貴君が私の人形となるのだよ、参謀総長閣下!
     私の語った連邦は恐ろしかろう? 滅ぼすより他なかろう?
     ならばその英知で、権力で、持てる全てを尽くしてコミーを殺し、共産主義をこの星から根絶するのだ!
     この私の、ターニャ・デグレチャフの意のままになぁ!」

 デグ様の方が一枚どころか遥かに上手だったようです。
 小モルトーケは凡人ではないのです。しかし、『竜に向かって蛇が部下になるよう勧めている』という、凡人より性質が悪い奴だったので、アッサリと手玉に取られてしまいましたw
 この大魔王覚醒ムーブのデグ様が退役してなかったら、たぶん中央参謀本部は伏魔殿から万魔殿になってた。

 さて、流石に旦那の回想記でこんなん書いたら大問題やろとお思いの読者の皆様!
 ご安心ください! 後で旦那がめっちゃフォロー入れますから! 嘘だから信じないでね! って、散々書きますから! なんで自分の回想記でこんな苦労してるんだろうって思いながら、嫁が嘘ついてごめんって謝りますから!
(でもデグ様は絶対書き直さねーから、と満面畜生スマイルでした)
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