相も変わらず(むしろひどくなったのでは?)の駄文ですが、面白いと思っていただけたら幸いです。
今日も、チャイムと共に学校が始まろうとしている。
小学3年生に上がるとともにクラスが変わり、見知った人も一部いれば全く知らない人もいる。
どちらにしても私の話せる相手はいません。
だから今日も俯いて過ごす。
先生が入ってきて点呼が始まる。
「白金燐子さん」
「…はい」
先生は声ではなく、視線にてこちらを確認して出席簿にチェックをいれる。
私の声は小さいし、席は1番後ろだ。
聞こえなくて当然だと感じる。
直したい。けど直すことはできない。
周りの人の視線が怖いからだ。
悪意があるとかないとかではない。
単純に注目されるのが……つらい。
だからこそ思う。
隣の人は私から目を逸らしてはくれないのでしょうか…
厳密には呼ばれる人の方を毎回見るのですが、最後にはこちらに目が帰ってくる。
(隣の席のこの人の名前はなんでしたか…)
少し前の点呼の記憶を遡ります。
鉄一途(くろがね かずと)くん。
名前に近いものを感じたのでよく覚えています。
居心地の悪さを感じているうちに点呼が終わり、一限目が始まるまでの小休憩になります。
なった瞬間…
「なぁなぁ!白金ちゃん!ぼく鉄って言うんだ!」
「…あの、その……そ、そうですね」
犬が駆け寄ってくるようにすごい勢いで詰め寄ってくる鉄くん。
どうしていいかわからず、頷くことしかできない。
「お揃いだねぇ~」
そういってにへらと笑う鉄くん。
「そう…ですね」
相変わらず頷くことしかできないのですが、鉄くんは満足そうに頷き、またにへらと笑いました。
これが私と彼の最初の出会い。
なんの変哲のない、ただの出会いでした。
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俺には気になる人がいる。
3年生に上がり、隣の席になった女の子。
なんと白金と言うらしい。鉄の自分の名字と比べ、白黒で見事対比になっている。
これて運命を感じないわけがない!
ぼくはこの子と友達になるためにこのクラスになったのだ!
そして早速話しかけ、お互いの名前を言い合ったことに満足し、休憩時間を終えた。
ん?あれ、これ仲良くもなんもなってなくないか?
自己紹介にもなってなくないか?ん?けど名前名乗ったから自己紹介じゃないのか?あ、けどぼくは名乗ったけど白金ちゃんは名乗ってないは。これは自己紹介もなにもできていないのではないか?
まてまて、まだ焦るところではない。
最初の授業は自己紹介と相場が決まっている!
これは仲良くなるために一発かますべきではないのか?いや、かますべきであろう!
さてどうする…父さんから聞いた仲良くなりたい時に言う言葉を思い出すんだ!
よくわからないけど、"なんぱごろく?"だとかいって教えてくれた言葉を思い出すんだ!
何て事を考えている間に自己紹介がもう始まっているじゃないか!
「あ」から始まる人から始まり今既に「か」から始まる人のところまで来てしまっている。
残された人は3人。その間に父さんの言葉を思い出せ…!
「次、鉄くんどうぞ」
「っ!はい!」
まだ思い当たっていないのに自分の番が来てしまった…だと(絶望)
このクラスの自己紹介の早さは化け物かっ!?とかcv.池田さんで頭に流し仕方ないので勢いに身を任せる。
「鉄一途です!ぼくがこのクラスでやりたいことは、白金燐子ちゃんを愛したいです!」
そういった瞬間静まり返る教室。
そして俯いてばかりだった隣の白金ちゃん顔をあげたのを感じ、そちらを見る。
自己紹介(一方的名乗り)のときは不安げに揺れていた目は見開かれ、口は呆然としている。
そして真っ正面から見た彼女の顔は…
「「「「「ええぇぇぇぇええ!!!」」」」」
静まり返った教室が時間の流れを取り戻し至るところで歓声が上がる。
そこから始まるぼくへの質問。
どこが好きなの?だとか、なんで好になったの?みたいな質問が連続してあがってくる。
なんで好き嫌いの話になるんだ?と疑問に思いながらも白金ちゃんを見て思った好きな部分を返していく。
(なにか言葉間違えたかなぁ、やらないか?が正解だったのかなぁ。それとも今夜どう?あと父さん何て言ってたかなぁ…あっ!手のひら向けてこれでどう?ってやればよかったのか!)
そんなことを考え出してしまったせいでぼくは忘れていく。彼女の顔を見て何を思ったのか。
ただひとつ決意する。
絶対白金ちゃんと友達になると。
リハビリ含めなので短めです。
鉄くんは当然ながら愛と好きが繋がっていません。
というより、愛してるがどういうことを指しているのか気づいていませ。
そんな馬鹿が無駄な行動力を持った少年と消極的で自分の世界に閉じ籠る少女の物語がこれから始まります。