アルビノなユウリとマリィ   作:わさべ。

9 / 10
超絶ひかえめ勘違いギャグ回なので初投稿です(ユウリ不在)



(遅れましたが、UA10000突破&評価者10人突破&評価バー色つき本当にありがとうございます)

(しょーもない文章力ですが、これからもどうかよろしくお願いします(感想書いて♡))









8

モルペコを抱っこしながら、アニキの元に行く。モルペコは相変わらずきのみを片手に歌を歌っていた。ユウリのお陰か、最近はいつもごきげんだ。

 

 

「ねぇアニキ。ちょっとウチに連れてきたか子が居るんやけど」

 

 

ライブ用の機材を手入れしているアニキに相談を持ちかける。連れてきたい子はもちろんユウリ。

 

この間、ユウリからこっちに遊びに行ってもいいかと言う連絡が来た。最近のユウリの様子を見ていると、かなり成長していた。一人でなら食事も出来るようになる程に。ユウリの努力が、実ったんだ。

 

それなら、あたしはユウリの努力に、希望に答えたい。そう思って、エール団の皆に協力して貰おうとアニキに声をかけた。

 

「…マリィ、その子はファンレターの子ですか?」

 

「うん、そうやけど」

 

アニキにはユウリの事をあまり伝えてはいない。あたしに初めてのファンレターをくれたことと、あたしにとっての大切な人っていうことしか伝えてない。

 

断られはしないだろうけど、難色を示されたらユウリの事を話すつもりだ。

 

「…向こうから、お願いされたのですか?」

 

「…お願いされたけど、あたしも来て欲しかったけん。やっぱり、こげな事は初めてやけん」

 

(ユウリもあたしもこうやって遊ぶことはあんまりなかったけん、ばり楽しみばい!!)

 

あたしがそう言った次の瞬間。どんがらがっしゃーん!!とド派手な効果音をつけてアニキはぶっ倒れた。

 

「!?」

 

ライブ用の機材がアニキに降り注ぐ。

 

「アニキっ!?誰かー!!アニキがー………?」

 

助けを呼ぼうと周りをふと見ると、エール団の皆も倒れていた。中にはダイイングメッセージを残すものまで。

 

 

(何が起きとーと!?あたし、何か悪いことしてもーたと!?)

 

 

「…うらー」

 

 

どうしよう。どうしよう。と慌てふためいていると、モルペコが足を引っ張ってきた。どうやらこっちに来いと言っている様だ。

 

箱が積み上がってる物陰で待機を命じられて、そのままモルペコは阿鼻叫喚になっている場所へかけて行って。

 

 

 

 

 

 

「うー…………ら゙あ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁあ゙あ゙あ゙!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

モルペコは、特大の雷をぶっぱなした。(モルペコのスパーキングギガボルト!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

阿鼻叫喚だったこの場は、モルペコのお陰で収束した。(焦げ付いているけど)皆も落ち着きを取り戻して本題に入る前に、あたしはアニキに問いかけた。

 

 

「…んで、なしてアニキはぶっ倒れたと?…なんかあたし、悪いことでもしてもうた?」

 

 

「……あぁ………マリィにもついに彼氏が出来て、大人として1歩を踏み出すと……」

 

 

燃え尽きたボクサーの様なオーラを漂わせながら、アニキは呟いた。アニキの周りで励ましているエール団もいれば、さっきの様に倒れているエール団もいる。……それにしても彼氏……?

 

 

「アニキ?彼氏って何のことと?……そう言えば、こん前馬の骨〜とか何とか言ってたっちゃんね?」

 

 

その言葉と同時に、一斉に皆の顔が上がって、目が合う。

 

(い、一体何と?)

 

 

「……マリィ、ファンレターの子ってどんな子です?」

 

 

「…?えっと、ユウリはひ弱だばってん、ばりあいらしゅうて、あたしの、大事な支えばい!!」

 

 

(沢山は語らんけど、誰よりもユウリが好いとーけん)

 

 

言葉でうまく伝えられないかも知れないけど、簡潔にあたしは伝えたかった。

 

 

「…あぁ、なんですか。女の子でしたか。無駄な心配をしてましたね」

 

 

アニキとエール団の皆が復活した。よく分からないけど、なんだかアニキ達の後ろに花畑が見える。あくタイプなのに。

 

 

「ktkr!!」 「いいぞ、もっとやれ」 「てぇてぇ……」 「ぐふっ…(吐血)」 「うっ(心停止)」 「やば、すこ……」 「…私、もう死んでもいいや」 「バカ、これを見届けてからにしろ!!」

 

 

(……なんかさっきよりも酷いことになっとらん?)

 

 

転がって悶える者、涙を流しながら喜ぶ者、胸を掴んだまま静止した者などとさっきの倍ぐらいの阿鼻叫喚。

 

 

「アニキ、もう大丈夫と?」

 

 

後ろでの騒ぎを見ないふりをしてアニキに声をかけた。

 

「えぇ、もうすっかり。……所で、オレたちに出来ることはありますか?マリィの事です、多分頼みたいことがあるでしょう?」

 

(…やっぱり、おみとおし。あたしの自慢のアニキやね!!)

 

不思議と少しだけ嬉しくなった。

 

 

「うん、ユウリに何かあるといけないけん、色々準備をしておいてほしか。もちろん、あたしも手伝うばい」

 

 

やる事をまとめたメモをアニキに手渡す。多くはないけど少なくもない量のやる事リスト。アニキは暫く眺めてから、あたしに向けて口を開いた。

 

「…確か、ユウリでしたね?…身体はどれくらい弱いのです?」

 

「………最近はようやく一人でご飯が食べるーようになった。…けど、初めてあった頃はベットで寝たきり」

 

忘れることは無いあの時のユウリ。…もしあたしと出会えてなかったらと考えると心がきゅっと痛む。

 

「…わかりました。あいつらにも伝えておきます。いざと言う時はあいつらにも頼りなさい。マリィの為なら、きっと力を貸してくれます」

 

(…アニキはやっぱり頼りになるけん)

 

 

「…アニキ、ありがとー」

 

 

ユウリのお陰で、気持ちを伝える大切さを知れた。だからあたしは、アニキにありがとうを伝える。…恥ずかしくて顔を見て言えなかったけど。

 

 

「…わ」

 

 

アニキに頭を撫でられる。ぶっきらぼうだけど、優しさが詰まった大きな手のひらで、昔の事を思い出した。

 

(…やっぱり、アニキは暖かい)

 

今度、アニキに子守唄を歌ってもらおう。そう決意した。

 

 

「当然です。妹に頼られてそれを聞かないアニキがどこにいますか」

 

 

また、頼ってください。オレも嬉しいですから。そうアニキは言って、エール団に指示を出し始めた。さっきまでの騒ぎは何処へやら、アニキの指示を真剣に聞いていた。

 

 

 

「あぁ、あとマリィ。1つ言いそびれてた事が」

 

 

「…?」

 

 

「さっきのマリィ。凄く上手に笑えてましたよ。1人前の笑顔です」

 

 

 

 

 

「もちろん!!だってユウリのお陰やけん!!」

 

 

 

 

 










百合の間に挟まる男だけは生かして返すな(過激派)

所でネズさんの口調難しい…難しくない?

貴方には命に関わってしまうが、どうしてもやりたい事がある。やりたい事は生涯の夢。

  • 命に変えてでもやる。
  • やりたい事を諦める。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。