仮面ライダー01<ゼロワン> × 新サクラ大戦 ー新たなるはじまりー   作:ジュンチェ

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 短いですが、息抜きにちょっとした番外編です。


 


番外編 RIDER TIME - KAMEN RIDER / THE ALTERNATIVE - Ⅰ

 それは星児が正気を取り戻してすぐ後のこと…

 

  

 

 

 クラリスは神山をさがして、帝劇の中を歩きまわっていた。舞台の公演日も間近に迫り、いよいよ大詰めになってきた今日…の最終確認のため、隊長である彼にも添削・修正した脚本に目を通してもらはなくては…

 

 そして、食堂にて求めていた後ろ姿を見つける。

 

 

「あ、いた…! 神山隊…ちょ…? あれは…」

 

 

 呼びかけるクラリス…だが、その声は途中で詰まる。神山は誰かと話している様子…。相手は見覚えがある…自分が世話にもなった青年で仮面ライダー1号オルタ=本郷タケシだ。彼自身は何処か特定の華擊団に所属することなく、独自に活動している仮面ライダーだ。

 ここ最近、帝劇にも顔を見せるようになったので花組とも度々会話する機会はあったものの、改めて何を話しているのだろう? …ちょっとした興味本位で聞き耳をたてることにした。

 

 

 ――やっぱり、それは俺じゃないなぁ。そんな記憶無いし。多分、仮面ライダー違いじゃないかな。

 

 ――…そうですか…わかりました。すみません、タケシさん。俺の勘違いで…

 

 ――良いよ、むしろ俺もなんかゴメン。

 

 

(…隊長が謝ってる? 何の話…?)

 

 

 神山は一体なにを? 

 

 すると、会話が終わって神山がタケシと別れてこちらへ歩いてくる。慌て、聞き耳をバレないよう平静を装ったクラリスに彼は少し哀しげな顔をしながら話しかけてきた。

 

 

「やあ、クラリス。俺に用かな?」

 

「あ、はい。脚本のチェックを…」

 

 

 脚本を手渡すと『確認しておくよ。』と神山はその場を後にしようとする…少し小さくなったと感じる背中と妙に込み上げる好奇心につい訊いてしまった。

 

 

「あの、タケシさんとどんな話を…?」

 

「ん?ああ…そのことか。大したことじゃないよ。俺の個人的なことさ。」 

 

 

 

 

 ………まさか、これが厄介な事件のはじまりになるとも知らず

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ★ ★ ★ ★ ★

 

 

 

 

 

 その日の夜、自室で台詞の確認を行うクラリス…自分で描いて演じる物語だが台詞まわし等は改めて確認しておかなくては。と言っても、あんまり集中出来てはいないのだが…

 

 

(隊長、元気なかったなぁ。)

 

 

 思い起こす昼間のやりとり…。神山は少し哀しげな声で語った。

 

 

 ――艦長時代に俺を助けた仮面ライダーがあの人じゃないかと思って確かめてみたんだ。でも、知らないって言われちゃってね…。あーあ、折角お礼を言うチャンスだと思ったのに。

 

 

 かつて、彼は(恐らく)本郷猛に命を救われているという話はクラリスは知っている。ただ、彼…本郷タケシとは違ったらしい。同姓同名でありながらも、かつて昭和ライダーと行動を共にしたすみれもタケシ…並びにガヴェインことハヤトも全くの別人だという。

 彼等が何者かは気になるところだが、今は神山に元気を出してもらいたい。舞台も近いからこそ、空元気でも出すだろうがそれはそれでいただけない。

 

 

(こういう時はさくらさんと星児さんに聞いてみましょう。ふたりとも、幼馴染らしいですし…)

 

 

 まずは相談。幼馴染のふたりなら或いは…。

 

 さくらは前々から知っていたが、星児まで縁かあるとは思わなんだ。改心以降は神山のことを『誠兄さん』、さくらのことを『おねえちゃん』と呼んでいる……さくら本人は死ぬほど嫌がっているが。

 彼・彼女なら何か良いアイデアを出してくれるかも?

 

 

 

 というわけで顔を出したサロンで、目的のさくらと星児…あと、初穂がいる。こっちも何か話しているようで?

 

 

「まっさか、星児がさくらや隊長と幼馴染だったなんてな。世間って存外狭いもんだなぁ。てかお前、あたしらより年下だったんだな。」

 

「誠兄さんが兄貴分で続いてさくらおねえちゃん、で…最後に俺。まあ、幼馴染とはいっても天宮の家に厄介になってのは短かったからなぁ。でも、あの日々は楽しかった、なんだかんだで…」

 

「…(誠兄さんのことは覚えてるけど、星児さんのことはあんまり思い出せない…なんでだろ?)」

 

 

 

 

 …ちょっとタイミングが悪かった?出直そうかと思った矢先、さくらが気がついて話しかける。

 

 

「あれ、クラリス? どうしたの?」

 

「さくらさん。あの実は…」

 

 

 こう、かくかく云々で…。事情の説明を終えると、彼女たちも頭を悩ませる。

 

 

「誠兄さんを助けた仮面ライダー…タケシさんじゃなかったんだ。1号ライダーにやっとお礼が言えるって喜んでたのに。」

 

「社長もバッタのライダーだし、存外あの界隈でバッタは多いのかもな。しかし、神山を元気づけるものか…わかんねぇな。特別、何か好きってわけじゃねえし。見かける時は何かしら仕事してるし…」

 

「公演の準備だなんだって張り切ってたけど、無理してるみたいだったから、事情は抜きにして取りあえず休んでもらいたいです。」

 

 

 神山の落ち込んだ原因は、タケシがかつて彼を命の危機から救った仮面ライダーではなかったということ。多分、悲しいというより残念にあたる感情な分、いずれ時間が解決してくれそうな気はするが。ここから、舞台公演と本腰を入れなくちゃならないのも事実。せめて、軽く励ましになるものでも…

 

 

 

 

 

 

 

 

「…俺に良い考えがある(提案)」

 

 

 

 

 

 

 

 突然の星児。何処からともなく、リボンを取り出すとクラリスをあっという間にホイホイとラッピングして頭に大きく蝶々結び。手際はものの数秒と大したものだが、彼の意図は…

 

 

「星児さん、これは?」

 

「クラリスちゃん、実に簡単だよ。

 

 

 

 

 

 

  ……君がプレゼントだ☆(良案)」

 

 

「…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ゴッ(本の角が頭に振り下ろされた音)

 

 

 

 

 

 

 

 ★ ★ ★ ★ ★

 

 

 

 

 

 

 

 …聞く相手を間違えました。

 

 根は素直な人だと思っていたが、星児の評価を改めなくてはならない。取りあえず、さくらと初穂に引き渡して締め上げてるのでもう心配はいらないだろうし…本題に戻ろう。あのあと、アナスタシアに訊いてみたらデートに誘ってみたらと提案。ぶらぶらとするだけでも案外、気は紛れるものだと彼女…普段の精錬とした雰囲気からは想像出来ないが人は見かけによらないものだ。

 

 

(そういえば、私に相談に乗ってくれた時も隊長はデートしてくれた。なら、今度は私が誘っても…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぎゃにゃあぁぁああああああ!?!?」

 

 

 

「!?」

 

 

 

 悲鳴!? これは、或人の? 尋常ではない叫びは正面玄関から…走っていけば、イズに抱き止められた彼と…?

 

 

「た、タケシさん!?」

 

 

 鬼のような形相で…そして、何故か黒帯柔道着で迫るタケシだ。いや何事? 戸惑っていると、続けてウォズが慌て飛び込んでくる。

 

 

「皆、逃げるんだ!もう彼は…仮面ライダーじゃない!!」

 

 

 仮面ライダーじゃない?一体、何を言っているんだ…すると、タケシが口を開く。

 

 

「せ、…」

 

 

 ……せ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「セガ、サタァァーン!!シロォォォォォォォォ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 つづく?

 

 




セガサターンシロォ!(不可能)

切実に、セガサターンのサクラ大戦プレイしてみたい。


本編ももうじき更新します。
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