仮面ライダー01<ゼロワン> × 新サクラ大戦 ー新たなるはじまりー   作:ジュンチェ

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何か思いの外、星児が嫌われててびっくり…


イラッとくるのは序盤だけ…なはず。根は良い子なんですよ、面倒くさいだけで。(震え)




ちゃんと、お灸はすえますんではい。



再起の鼓動 Ⅲ

…神山 誠十郎

 

 

 

帝国華撃団に来る前は海軍に所属していた。まだ若いながら、士官学校で優秀な成績を修めた彼は駆逐艦『摩利支天』の艦長を任されることになる。その活躍ぶりは周囲から『神童』とまで持て囃された程…そして、艦を任されるは神山自身の夢だった

 

 

 

………だが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…」

 

 

神山はミカサ記念公園に来ていた…。芝生が敷かれた喉かな海辺の公園は太陽が燦々とするお出かけ日和ということもあり、家族連れや恋人たちなどで賑わっている…。

ふぅ…空いてるベンチに腰かけると一息。我ながら隊長という立場でありながら、よりによって仲間の前に感情的になってしまったと落ち込んでいた。うつむき、頭を抱えるとまたため息がこみあげてくる。

 

 

「…ッ(何をしてるんだ、俺は……)」

 

 

「誠兄さん…」

 

 

そこへ、追いついてきたのはさくら…つづいて、或人とイズ。どうやら、自分気にかけて追ってきたようだ。

 

 

「さくらに社長たちまで…」

 

「心配したんですよ! 急に飛び出していっちゃうから…」

 

 

息切れする彼女の様子に、迷惑をかけたと実感する。『ごめん…』と謝ると今度はぷんぷんと怒り出すさくら。

 

 

「誠兄さんは何も悪くありません! そもそも、いくら支配人の息子だからって、あの態度は横柄です! 私達の隊長は神山隊長ただひとりなんですから…!」

 

「そうだよ、神山さん! 仲間のを信じない奴に、隊長なんて絶対無理だと思う。」

 

星児の印象が最早、最悪まで転げ落ちたふたり。先の現場を思い出すだけでふつふつと膓が煮えたぎってきそうだが、対照的に神山は酷く落ち着いていた…まるで、何かを悟ったように。

 

ふと、そんな横顔にさくらは思い出した。星児は神山を『艦を沈めた船長』と言っていたことを……

 

 

「あの…、神山隊長。星児さんがさっき言っていた……その……」

 

「ああ、そのことか。さくらたちにはまだ話してなかったな。」

 

「い、言い辛いことだったら、別に!!」

 

 

普段は温厚な神山が刀を抜き、あれだけ怒るほど…だとしたら神山に苦痛を与えるかもしれないと危惧した。だが『いいや、いずれ話すべきだとは思っていた…』と神山。

 

そして、彼は話す…自らの夢とそれが砕けた運命の日を。

 

 

 

「……あれは、半年前だったか…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★★ ★★ ★★ ★★ ★★ ★★

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駆逐艦 摩利支天の艦長を務めていた神山。その日、洋上の巡回任務へと艦を駆り出していた…… いつも通りなら、何も無く終わり港に帰るはずだった。

 

 

しかし、この日は違った。

 

摩利支天のあちこちから火の手が上がり、訪問は粉砕されて船体が傾く。甲板とその上空では異形の影が蠢いていた…。

 

 

「…なんで、降魔が!? 上海華撃団は…!」

 

「まだ到着まで時間がかかるそうです!なんとかこちらで持ちこたえろと…!」

 

「無茶な!? 我々の武装では…!」

 

 

突然の降魔の急襲。そのため、艦橋は半ばパニック状態で、死人こそは出ていないが被害が看過出来ない状況に文字通りの舵とりが出来ない。頼みの綱の上海華撃団はまだ気配すら何処なのか…

…懸命に足掻こうにも爆発は次々と起こり、ギィィと船体が悲鳴をあげる。

 

……もう猶予は無い。艦長である神山は苦渋の決断を下す。

 

 

「総員、退艦せよ。任務遂行は困難と判断し、これより摩利支天は放棄。救命ボートへ急げ!」

 

 

限界の摩利支天を失うのは大きな痛みだった。されど、優先すべきは人命と下した選択……船員たちは悔しさを噛み締めながら逃げだしていくがあるひとりが足を止める。神山が動こうとしないのだ。

 

 

「艦長…?」

 

「何をしてるんだ、はやく行け。俺はこの艦と運命を共にする…降魔たちを港に近づけるわけにはいかない。」

 

「そ、そんな艦長!?」

 

「命令が聞けないのか!! さっさと行けと言ってるんだ!!」

 

 

神山は覚悟を決めていた。せめてこの摩利支天と共に最後まで戦い一太刀報いれればと…。この艦が墓標ならば本望、命ここで燃え尽きても悔いは無い。部下の船員はそれを察し、涙を流しながら敬礼すると自分も先に言った船員たちと同じく救命ボートへと急いだ。

 

…さて、行ったか。残された神山は外を見る、すると外で暴れていた降魔と視線があいこちらへ牙を剥く。

 

 

「短い夢だったな……。」

 

 

刀を抜き、構える。こんなもので太刀打ち出来ないのは解ってる……でも、それはまだ戦う意思があることと、内心は恐怖で震える自分を奮い起たせるため。

そんな彼を喰らわんと異形は涎が飛び散る口を開けた…。

 

 

『シャアァァァァァァァァァ…!!!!』

 

 

「人を舐めるなよ、このバケモノがぁぁぁぁ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズドンッ!!!

 

 

 

『ッ!?』

 

 

「!」

 

 

 

とっては、、砲弾のような『何か』が降魔を粉砕した。そして、『彼』は舞い降りた…燃える炎を背に、正義の仮面を纏う嵐の英雄。その赤い眼が今でも忘れることない。

 

 

ーー諦めるなッ!!

 

そのまま、『彼』は有無を言わさず神山を抱えあげ艦橋から脱出する。その後、神山は降魔の襲撃を逃れ上海華撃団に救助されることになった。

 

 

 

 

 

★★ ★★ ★★ ★★ ★★

 

 

 

 

 

 

「……それから、脱出した仲間から聞いた。俺を助けた仮面の男は『本郷 猛』と名乗っていたらしい。まあ、俺はその時のことをよく覚えていないんだが…」

 

「本郷猛! 真宮寺さくらさんと一緒に戦った伝説の1号ライダー!」

 

帝都でもよく知られる仮面ライダー1号、本郷猛。神山はかつて、彼に救われていたのだという。さくらもこの話には興奮した様子で眼を輝かせていた。

 

 

「そのあと、すみれ支配人の目に留まりこうして帝国華撃団の隊長になったわけさ。」

 

 

中々壮絶な来歴を持つ神山。或人もまさかの1号ライダーの登場に驚きを覚えると同時に羨ましさを若干覚える…自分の縁のある1号なんて下半身バイクのデカブツの自称・自分が正しいパチモンである。同じ仮面ライダーなのに、本物本人会ったことはない…なんでだ。

 

 

会ったところで、後輩の待遇には差があるのは気をつけなくてはならないが……

 

 

 

『皆様、少しよろしいでしょうか?』

 

 

ここで、イズ。何やら話があるらしい…

 

 

『帝国華撃団が抱える問題の多くの把握出来ました。或人社長、全てとはいきませんが…解決の手段があるかもしれません。』

 

「イズ、それって…」

 

 

 

 

 

 

Booooooooooooooooooooooooo!!!!!

 

 

 

「「「『!』」」」

 

 

しかし、話は途中で遮られる。一帯に響く、けたたましいサイレン…それは人に仇なす魔が帝都に迫り来る報せ。先とは打ってかわり神山の顔が引き締まる。

 

 

「魔襲警報…降魔か!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★★ ★★ ★★ ★★ ★★ ★★

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『グァァァァァァァァァァァァ!!!!』

 

 

帝劇前……再び現れたアナザークウガが翅を拡げ咆哮をあげる。アナザーゼロワンの姿は無いが、その巨体と能力は脅威に変わりはない。破壊の限りを尽くさんと劇場へと迫り来るが、そこに立ちはだかる白銀の光武。

 

 

「させるか、バケモノ!! この俺様が相手だ!」

 

 

強襲光武駆る星児は自分の愛機より遥かに大きい相手へ果敢に立ち向かう。振り下ろされる爪を避け、足許を切り裂きバランスを崩すと跳躍から回転をかけて一気に背中を斬り刻む。だが、火花は散ったが、決定的なダメージを与えられない。

 

 

「ちっ…」

 

 

逆に、強襲光武の刀がボロボロになり折れる始末。そう星児の光武もまた元は同じく三式光武であり、帝国華撃団に配備されたものと同様に充分にメンテナンスが行き届いていない旧式。今まで騙し騙しと旅先で改修と補修をかけてきたが、今回の相手はアナザーライダーと相手が悪すぎる。

ならばと、使い物にならない両手の刀を捨てて背中のホルダーからマシンガンと折り畳んでいた槍を展開して構える。自分がここで諦めるわけにはいかない…倒せなくともせめて、上海華撃団が来るまで時間は稼がなくては…

 

 

「初穂! 上海華撃団は…!?」

 

【駄目だ、まだ合流に時間がかかる!】

 

 

 

 

 

『キキキキキキ…!!!』

 

 

 

そんな彼を嘲笑うようにアナザークウガは地面に自分のエネルギーを流し込むと近くの外灯などに憑依させる。すると、それらは降魔へと変貌し独り奮戦する強襲光武へ牙を剥く。 …ある時間軸の仮面ライダークウガは東京タワーを龍へと造りかえたという。それに比べればまだ可愛いくらいだろうが、戦況が更に悪化したのは間違いない。

 

 

「…クソッ! かかってこいよ…。」

 

「星児さん!」

 

 

そこへ駆けつけたのはさくらの光武。帝国華撃団の唯一残る動ける残りの機体だ。刀を抜き、強襲光武と並び立つと眼前の敵たちを睨む。

 

 

「お前……」

 

「あなたには色々と言いたいことがありますが、それは後です。今は目の前の敵を片付けます。いいですね?」

 

「フンッ」

 

共闘はするが心を許したわけじゃない。ピリピリとした空気の背中あわせに司令室に残る初穂とクラリスは何か一抹の不安を感じるが今は彼女たちに任せるしかない。

 

続いて、或人も到着しゼロワンへと変身する。

 

 

「俺も…変身!」

 

 

【 シャニイング・アサルトホッパーーー!!!!! 】

 

 

現・最強形態のシャニイングアサルトホッパー…衛星ゼアのバックアップがあるなら動作は問題ない。すぐに加勢をしようと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「変身。」

 

 

【 サイクロンライズ!! アルゲンタヴィス!! 】

 

 

 

 

 

 

 

「なっ!? うわ!!」

 

 

無意識の刺客。隼の狩りが如く『それ』は一瞬で兎でも拐うようにゼロワンを連れ去った。脱出のために抗う暇すら与えず、光武から引き離すとビルの上へと投げ出した…。

 

一帯なんなのだ……立ち上がるゼロワンの目に映ったのは

 

 

「っ…… え? なんでお前が……」

 

 

『奴』は令和の世界で引導を渡したはず。しかし、黒い装甲と金の邪悪な紋様を抜けば、その『猛禽のモチーフの仮面ライダー』はまさに瓜二つ。

 

 

「…………なんで……迅!?」

 

 

「…」

 

 

滅亡迅雷のライダー、仮面ライダー迅…しかし、或人が自らが引導を渡したのだ。この太正の世界にいるわけがない。

 

すると、黒い仮面ライダーは『女性の声』でカラカラと笑いながら自らを名乗る。

 

 

「はははは…… まだ名前を名乗っていませんでしたねゼロワン。私は夜叉……

 

 

 

 

 

 

…………『仮面ライダー夜叉』。」

 

 

 

 





★仮面ライダー夜叉

変身者 ???

迅 バーニングファルコンを黒く、更に刺々しくしたような姿。胴体は雷に似た意匠が見てとれる。変身には降魔サイクロンライザーとアルゲンタヴィスゼツメライズキーを用いて変身する。アナザーゼロワンこと、ネオ・タイムジャッカーのレクスがアークから奪取した迅のデータを元に開発・改修した降魔専用の仮面ライダー。翼は迅より大きいが、空中の機動力は迅には劣るがそのパワーとトップスピードは変身者の妖力も相まって遥かに凌ぐらしい。また、刀の扱いはかつての帝国華撃団のトップスタァを思わせる…



★降魔サイクロンライザー

レクスがサイクロンライザーを複製し、降魔用に改修した変身ツール。外観はそのままだが、生身の人間が使えば死亡や降魔化などの危険性を孕む。また、外観が変わっていないのはゼロワンへの挑発の意味合いもあるらしい。


★アルゲンタヴィスゼツメライズキー

【 Wings of an evil nightmare that covers everything. 】

作者オリジナルキー。史上最大の猛禽類の絶滅種であるアルゲンタヴィスのデータが内包されている。レクスがアジトで作成していたゼツメライズキーがこれ。迅の運用データを元に開発・改修され、夜叉に武器や咄嗟の盾としても使える攻防両用の翼『ナイトメアウィング』を与える。








仮面ライダー夜叉、一体何宮司さんの偽物なんだ(すっとぼけ)。このライダーはアナザーゼロワンの介入によって産まれたバグキャラであり太正の1号ではない。

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