仮面ライダー01<ゼロワン> × 新サクラ大戦 ー新たなるはじまりー   作:ジュンチェ

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前回の新サクラ大戦アニメはなんというかデート回よりかは、神山の家族サービス回な話だったなと。アニメって、ゲームから一年後が舞台らしいからやっぱり、ゲーム最終決戦の副隊長はさくらルートだったのかなぁ。
あと、司馬さんが杉田の呼吸がイキイキしていて本当に楽しかったですw

そして、やっぱり可愛いよクラーラ…




さ、今回この小説はやっとクラリス登場ですね。感想お待ちしてます。


夢見た幸せ/手離す夢 Ⅱ

「ここが大帝国劇場……」

 

 

帝劇前に止まった車から降りてきた褐色の女性。銀の髪に美しいボディラインが妖艶な雰囲気を醸し出す露出強めの長身…。彼女が降り立っただけで道行く人々は振り返りひそひそと話しだす…。『あれは誰?』『見覚えがある。』『でも、ありえない…なんで?』と……

 

迎えに出た神山とあざみも目を丸くしていた…。あわよくば演技指導が出来る経験者なんて考えていたが、そんな小さいものじゃない。それより遥かに上、いや最高峰の選ばれた女優…

 

 

「…あ、アナスタシア・パルマ!? 新入メンバーって、まさか!」

 

「世界的トップスタァの…あの!」

 

「ええ、そうですわ。新生花組の最後のひとり…世界的大女優と名高いアナスタシア・パルマさんですわ。」

 

 

『アナスタシア・パルマ』…太正の世界でその名を聞けば、誰もがああ知っていると答える程。世界を股にかけるスタァの中でも屈指の存在であるのが彼女である。一緒に降りてきたすみれの紹介で、本物だと確信…すると、彼女はクスッと笑って改めて自己紹介をはじめた。

 

 

「あまり持ち上げられても反応に困るわ。改めて、『アナスタシア・パルマ』…星たちの導きの元、この帝国華撃団にお世話になることになったわ。演劇は勿論のこと、戦闘も安心して頂戴。これでも射撃にはそれなりに自信があるの。」

 

「凄い。演技も戦闘も出来るスペシャリストというわけか! まさに願ってもない人材だ!」

 

「でも、演技の指導はあくまで最低限よ。ある程度まで身についたら各自の努力でどうにかして…そういう契約だから。」

 

 

ん? 何か最後の言葉に引っ掛かりは感じたがまあ良いだろう。

 

すると、騒ぎを聞きつけたさくらや或人たちも外へ出てくる。さくらはすぐにアナスタシアへと飛びついたが、或人は違う…気になったのは送迎の車の運転席で仏頂面をしている青年。この空気で唯一笑っていないのは星児であった…。『車を置いてくる』と遺すと何処へやら走り去っていく後ろ姿に何か胸騒ぎを覚える…多分、車を格納するなら地下の施設か。

 

 

「イズ、ちょっとついてきてくれる?」

 

『かしこまりました。』

 

 

帝劇の中へ、イズと戻っていく或人…その背中をアナスタシアが追っていたとこの時は誰も気がつくことはなかった。

 

 

 

 

 

 

★★ ★★ ★★ ★★ ★★

 

 

 

 

 

格納庫に車を置いた星児…

 

地下の更に深い車庫に入れればもう仕事は終わりだ。不服な仕事だったが、このままただ飯喰らいとはいかず仕方ないと引き受けた…。今の自分に降魔と渡りあうための光武は破壊され修復不能で、隊長の役割も任されない今ではただ飯喰らいで終わってしまうのだから。

 

 

(おふくろ…認めてくれたんじゃなかったのか…)

 

 

帝国華撃団が再び旗をあげたと聞いた時、それは『帰ってこい』という意味合いだと思った。帝劇を出る前から母親に事あるごとに花組の隊長になると言って、努力を惜しまない自分を見てきたのだから当然だと思っていた。

しかし、帰ってみればどうだ? 自分が任されると思っていた隊長の役割は見ず知らずのつい先日まで華撃団に関係なかった人間…しかも、自分の任された艦を沈めたような奴が就いていた。加え、メンバーは新人とは名ばかりの素人ばかりで帝都の笑い者。

 

母親を疑いたくはなかった…でも、こんな有り様では華撃団の維持など無理なのは明白過ぎた。せめて、演技を出来る人間がいなくてはと旅の途中で出逢った華撃団やそれに連なる人間たちに声をかけた。ありとあらゆる場所に手紙や電報を出した…時間の合間も見て直接、交渉したりなどすみれや神山の反対を押しきって強行したりもした。しかし、その全ては…

 

 

 

 

ーープレジデントGを敵にまわせない

 

 

 

これが答だった。異国で月日を重ねたかつての仲間や 信じた友も、支援を約束してくれた有力者も呪文のようにそう唱えて星児の誘いを退ける。誰もリスクを冒せないと尻込みして去っていく。

 

 

「クソ… 俺はこんなことをするために帝劇に戻ってきたわけじゃ…」

 

 

苛つきながら歩く格納庫の傍らには並んでいく色とりどりの新型霊子戦闘機・無限が並んでいる…。因縁の白から赤・緑・黄色・青…そして、その横には惨めな残骸となったかつての愛機が打ち捨てられていた。旧式だったためパーツの生産はされておらず、修復は不可能…残った無事な部品は無限の配備が遅れているさくらの光武の予備パーツ扱いへ。

 

そんな自分への無限の支給予定は無い…突然、帰ってきて騒動を起こした身なら仕方ないだろうが、これはすみれの怒りがそれだけ凄まじいことの現れでもある。仲間に防人としての力を向けるなど言語道断、そんな者に預けられる刃は無いと…

 

それから、親子関係はギクシャクしている…。今、足並みが揃えないといけないのは充分承知はしているのだが…

 

 

(…なんでなんだよ。よりによって、なんでアナスタシア・パルマなんだ…)

 

 

 

 

「あの、星児くん!!」

 

「ああん?」

 

 

突然、自分を呼ぶ声…ああ、確か帝都に来た新しいライダーで『社長』とか呼ばれている奴。印象は我ながら最悪であろうになんでわざわざ笑顔で話しかけてくる…。

 

 

「…ちょっと、いいかな? 話をしたいんだ。」

 

 

 

 

★★ ★★ ★★ ★★ ★★

 

 

 

 

 

 

 

 

……一方、その頃

 

 

 

ある華撃団員の自室。大きな本棚に西洋式なレースで着飾れたベッドとまるでお姫様の住むような部屋(足許に散らばるグシャグシャの紙屑たちに眼を瞑れば)で、この場所の主である少女は原稿が鎮座する机につっぷしていた…。

 

 

「ぅぅ……全然、進まないよぉ…。やっぱり私なんかじゃ無理です……」

 

帝国華撃団のメンバーであるクラリッサ・スノーフレイク……愛称・クラリスは今、『難題』に押し潰されそうになっている。先日のアナザークウガ襲撃などの騒動がまだ冷めないうちにすみれから呼び出し…『あなたに帝国歌劇団として、とても重要なお仕事を任せようと思いますの。』と指令が下る。言い方を変えれば無理難題をぶん投げられた。すぐに同席していた神山に助けを求めたが、あろうことかすみれの意見に賛成してだめ押しの隊長命令で完全に逃げ道を塞がれてしまう始末。…味方なんていなかった(嘆き)

 

 

ーー大丈夫、クラリスなら出来るよ。

 

 

「隊長、全く出来る未来が見えません…。」

 

 

あの能天気な笑顔を殴りたい…。溜め息をつきながら、せめて気分転換にと机から立ち上がり窓を開ける。彼女の部屋の窓は丁度、帝劇の内側に面しており中庭を一望することが出来て、中央の噴水を中心にして拡がる芝生のちょっとした公園だ。団員たちがよく気晴らしをしているこの場所に今居るのは…

 

 

「あれは…… 社長さんとイズさんに… 星児さん……?」

 

 

意外な組み合わせである。或人はまあそれなりに出逢えば挨拶を交わしたりするくらいで、星児は…正直、騒ぎを起こして以来から近づき難い印象であった。仮面ライダーと上司の御子息以上の認識は無く、適度に距離を保っていたい両者だが何を話しているのだろう?

 

…大して興味があるわけじゃないが、少し耳を傾けてみる。

 

 

 

「あのさ、やっぱり他の花組の皆とかすみれさんたちとうまくいってないんでしょ?」

 

「…余計なお世話だ。アンタらは部外者だろ? 首を突っ込むんじゃねえ。」

 

 

案の定、揉めているようだ。まだ怒鳴り声等は聞こえないが、星児は苛立っている様子…話しかけたのは社長のほうらしいが、わざわざ何を思ったのか。藪から蛇なんて日本のことわざを彷彿させるが、或人は明確に伝えたいことがあるらしく落ち着いている。そういえば、花組の最年長の神山よりも歳上という話があったような…

 

 

「まあ、そうかもしれないけど。でも、それは君の夢が原因なんじゃない?」

 

「…なんだ、喧嘩売りにきたのか?」

 

「そうじゃなくて! すみれさんからも聞いてるんだ…行方不明の先代の隊長の背中を追って、世界中を何年も旅して来たって。だから、花組の隊長になる夢もその努力は間違ってるとは思わない。」

 

 

…でも、と続ける或人

 

 

「もし、先代の隊長さんが帰ってきたらどうするの? 君はそれでも花組の隊長を続けられる?」

 

「…!」

 

 

(かなり踏み込んだ質問を…!?)

 

 

正気を疑う…わざわざ、竜の逆鱗を触りにいくような問いを本当になんでわざわざ!? なんとなくで耳を傾けていただけだったが、急に嫌な汗が伝ってくるのを感じる。

一方の星児…かなり強く動揺しているようだ。

 

 

「俺は… 花組は元より『あの人』のものだ。帰ってくるなら、返すのが筋だろ…。」

 

「ならさ、星児さんが目指す先にあるのは『花組隊長の代わり』じゃない? そこをすみれさんは気がついて君に隊長を任せなかったんじゃないか? …って、俺の考えなんだけど。」

 

「!!?」

 

 

隊長ではなく、その『代用』…考えたこともなかった。自分の大切な中心が更に揺らぎ、星児の顔色はみるみる青ざめていく…

 

 

「……代わり? 俺が目指していたものが…代わり?」

 

「あ、あの…。偉そうなこと言っておいてだけど、あくまで俺の個人的な意見だから! そんな気にしなくても…」

 

気にしなくて良い…いや、むしろ気にするべきは或人だった。逆さ鱗を鷲掴み、地雷を踏み抜いたことを察していたのは遠目で見ていたクラリス…今、一気に情緒不安定な身震いする星児の手が背中の二刀流に伸びはじめている。過る、神山との刃を交える寸前になったあの時の記憶……まさか!

 

 

「駄目ぇ!」

 

 

思わず叫んだその拍子。突然、彼女の部屋の中で突風が吹き荒れ、嵐が産声があげたように部屋は一瞬で滅茶苦茶…机の原稿も舞い上がり、風の唯一の逃げ道である窓向きの気流に乗って外へフライアウェイ。『ああっ!?』っと焦ったところでもう遅い…空を舞う紙切れは渦中の中心への片道切符にジョブチェンジ。地面に落ちかけた数枚は奇跡の確率で或人と星児の顔にグシャリ。この拍子に付き添っていたイズと目があってしまった…。

 

 

「わっ!? なにこれ…?」

 

「あぁ…つ!?」

 

『あれは、クラリスさん?』

 

 

 

「あ……あぁ……」

 

 

 

 

Go to hell.

 

傍観者を気取ってたお嬢さん……地獄へようこそ、おいでませ。

 




★クラリス

ゲーム初見の『あっ、この子面倒くさいタイプか…』と思ってしまう感。でも、小説新サクラ大戦読むとそりゃあ、あんな環境で育てばそうなるわなと納得。或人の踏み抜いた地雷に巻き込まれた……多分、幸運値は低い。


★アナスタシア・パルマ

世界を股にかけるトップスタァ。ミステリアスな雰囲気に星の導きが云々と言ってるが作者はゲーム初見若干、中二病入ってるのかと思ったのは内緒。趣味は占い…かなり本格的。


★本郷タケシ(仮面ライダー1号オルタ)

後輩ライダーはとりあえず、笑顔でぶん殴って従わせるタイプ。だって、悪だもん。……それよりも、せがハタンシローって一体なんなんだ。(困惑)


★夜叉(真空寺オルタ)

真空寺オルタの次はせがたオルタ(?)がまさかの登場… 今はネガ系キャラクターが熱い。

…助けて大神さん!?



★カミンスキー

特にこの小説に出る予定は無いけど、アニメでの天然ぶりでクラーラ姉を引っ張りまわす姿はびびったゾ。

…そういえば、中の人が赤羽根さんの理由って

空にそびえるくろがねの城(ボソッ



★クラーラ

クラーラ、可愛いよクラーラ。さくらから娘認定(妄想)を受けた。そして、次回に不安を隠せないよわし。



★司馬さん

杉●の呼吸。

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