仮面ライダー01<ゼロワン> × 新サクラ大戦 ー新たなるはじまりー 作:ジュンチェ
そして、ロンドンとベルリンが漢字変換できない…。
拙者はオシはクラーラとクラリスなのです。皆、好きだけどね!
感想お待ちしてます。
『喜べ! 今日からお前が…仮面ライダーダブルだァ!』
アナザーバルカンによる嘲笑の祝福を受けるアナザーダブルは状況を理解出来ずにいた。自分の身に何が起こったのか… 自分が何をされたのか… 倒れている神山や駆けつけたさくらたちは恐れや驚愕の表情を向けており、自分の手を見てみる…。
『なに…これ……』
見慣れた白い肌はそこには無く、人間ではない刺々しい腕が……
『いや… いやあああああああああああ!!!!!!』
「クラリス!!」
それだけで彼女の正気を失わせるには充分であり、神山の声も届かずパニックのまま何処かへ逃げ去っていく。あのままでは、あらぬ被害が出てしまいかねない。…しかし、行く手をアナザーバルカンが遮る。
『ハハ、何処行こうってんだ?』
「貴様、クラリスになにをした!?」
『さあな。ま、面白い玩具にゃかわりねぇってことよ。そして、お前も玩具だ…』
「変身!!」
【 ショットライズ!! アサルトウルフ!! 】
『!!』
続けて神山に牙を剥けようとしたが、不破がバルカンへと変身して組み付き、蹴とばして銃撃し牽制する。降魔である朧の非霊子武装の攻撃は半減するはずだったが、よりによってバルカンのアナザーライダーになってしまった故か、怯みながら苦悶の声を洩らす…
『ぐ、おおおおお…!』
「あの娘を追え! ここは俺がなんとする!」
バルカンの作ったチャンスを無駄にはしない。神山たちはこの場を任せて、アナザーダブルの後を追う…
無論、これにはアナザーバルカンは面白くない。弾幕を振りはらい体勢を立て直すと自分のオリジナルへとナイフのような爪先を向ける。頭には血が昇り、自然と獣のように息は荒くなる…またしても、自分の楽しみを邪魔する仮面の戦士に怒りを剥き出しにしていた。
『おまぇぇ、よくも…!』
「よくも? こっちの台詞だクソ野郎が! ゼロワンの次はバルカンの気色悪いパチもん作りやがって…! テメェのような悪趣味野郎はここでぶっ潰すッ!」
しかし、怒り心頭なのは彼だけではない。自分を模してる上に非道・悪事を働くアナザーライダーなど不破諌という男が間違っても許容するわけもなかった。己の怒りと正義を貫くためにの力…守護者の弾丸が、人間を苦しめることがあってはならないのだ。
『ハッ! 潰れるのはテメェだ、犬っコロ!!』
火蓋をきっておろされるオリジナルvsアナザー。お互いに繰り出した拳がぶつかり合い、散らす激しく散らす火花が開戦の狼煙となった…。
★★ ★★ ★★ ★★ ★★
…何故? …何故? …何故?
アナザーダブルと化したクラリスは混乱と恐怖の衝動のまま帝都中を走りまわっていた。どうして、自分がこんな目にあわなくてはいけないのか、自分が何をしたというなか…。悲鳴をあげて周囲から逃げる人々は応えてくれない。そんな中、縺れもがくような足取りは無意識のうちに帝劇を向いていた。
……なんとかたどり着く頃、アナザーダブルの姿は一時的に解除され、脂汗をかく少女の顔が覗く…。まだ思考が保つ今のうちにすみれ支配人かもしくは花組の誰かに助けを求めなくては…
しかし、あまりにも間が悪かった。
「怪しい奴、ここを通すわけにはいかない。」
「だから、さっきから言っているだろう? 私はウォズ、ロンドン華撃団のライダーだ、怪しい者じゃない。飛電或人に聞いてくれれば私がわかるはずだ。」
「いや、その格好で怪しくないとか無理だろ。」
あざみと初穂が出入口前で誰かと言い争っている。その人物に反応してか、体内のアナザーウォッチの活動が再び活発になりはじめた…。
そう、よりによってアナザーライダーにとってオリジナルに次ぐ自らの天敵になりうる存在である預言者・ウォズ。彼を排除しろと、邪悪な胎動が再び少女を悪魔にせんと脈うちはじめる。
……苦痛に顔を歪ませるクラリス…そんな彼女に初穂が気がつき歩み寄ってくる。
「お? クラリスじゃねえか。 神山とのデートは……どうした? 顔色悪いぞ?」
「……はぁ ……はぁ」
駄目だ、今の自分に近づくのは……しかし、面倒見の良い初穂は異変に手を貸そうと更に近づく。まずい、本当にこのままでは…!?
「神山と何かあったのか?」
「……ぃで…!」
「? ……どうし…?」
「…来ないで下さいッ!!!!!」
【 ダ ブ ル 】
もうこらえきれなかった。アナザーダブルが再び表層化…初穂に向かい掴みかかり、首を締め上げる。完全に不意をつかれた彼女は理解不能な状況と怪人の腕力もあわさり抵抗もままならない。あざみも唖然としておりその間にも初穂は締まり閉じつつある喉から捻り出すようにクラリスの名を呼ぶが力が緩むことはなく、加圧され続ける首の骨がついに悲鳴をあげようとした時……
「やれやれ、帝都に着くなりいきなりアナザーライダーとは…!」
【ウォズ!!】
動いたのはウォズだった。伸縮自在のマフラーを蛇のように操り、アナザーダブルを弾くと初穂を解放…そして、ストップウォッチ型のアイテム…ウォズミライドウォッチを取り出して起動。同時に腹部に巻いた箱形の黒いドライバー…ビヨンドライバー装填する。
「変身。」
【 投影!フューチャー・タイム!! スゴイ、ジダイ、ミライ! 仮面ライダーウォズ! ウォズ! 】
緑色のキューブ状のホログラムが背部に形成されたかと思えば、ウォズの身体に文字通りに『投影』されていく銀と緑に輝く戦士。短い『V』の字へ開く時計の針の角に顔の上半分を占める液晶画面のようなマスクに張り付く大きい『ライダー』の文字とかなり特徴的な姿でモチーフは恐らく太正世界には存在しないスマートウォッチだ。
ゼロワン、キックホッパー… それに続く新たな令和・平成世界から来訪した仮面ライダー…… その名は
「祝え!正しき歴史を示す預言者、その名も『仮面ライダーウォズ』!! 偉大なる時の王者の臣下が、この帝都に降臨した瞬間である!」
シリアスな空気だろうがお構い無し、自らの帝都初変身を祝うという明らかに不審者意外何者でもない儀式を行うと戸惑うあざみを尻目に、ジカンデスピアを槍形態に展開してアナザーダブルへ立ち向かう。これを同じく長物の武器であるメタルシャフトで対抗するアナザーダブルだったが、元々の戦闘センスが高いウォズに対抗できるはずもなくブンブンと空振りをした隙を文字通りにジカンデスピアで突かれて地面へと投げ出される。
『…!(身体が言うことをきかない!?)』
「どうやら君、力を制御出来ていないようだね。しかし、悪いが…動きを止めさせてもらう…!」
【クイズ!】【投影!! フューチャータイム! パッション、ファッション、クエスチョン! フューチャーリングクイズ! クイズ!!】
しかし、すぐに反撃してこない様にウォズは事情を勘づきビヨンドライバーに新たなミライドウォッチを装着。すると、頭の角が『?』マークに変化し、胸のラインが赤と青に塗り変わった姿となった。それは、平成・令和どころか太正でもない『オーマジオウが存在しない未来の世界』を護る仮面ライダークイズの力を纏う形態『フューチャーリングクイズ』へとフォームチェンジをする。このフューチャーリングクイズ、別に殴り合いが強いわけでも、誰にも追いつけない速さがあるわけでもない…。それでも、ウォズがこの形態をチョイスした理由は後々わかる。
「問題ッ!! コブラやハブといった毒蛇は、アナコンダといった毒を持たない蛇と同じパワーを持つ…◯か×か?」
『…?』
「「は?」」
デデン!と突然、出された二択問題。
出題者以外、全員が硬直する空気。何で今そんなことをする必要があるのか理由は全くを持って理解不能… そんな思考に至った時点で回答不能。このクイズ形式ははや押しで、時間制限があるからだ。正解したらどうなるかは未だに正答出来た者がいないのでわからないが、
もし、間違いや無回答だった場合……
「……正解は、『×』だ。」
ペナルティが課せられる。突如、爆発が何処からともなく起こりアナザーダブルを巻き込む。
フューチャーリングクイズ…それは、己の頭脳を武器に世界を救う正解を見いだすミライダーの力。かなり曲者なクセのある能力だが、使いこなす者には敵に触れずとも勝利をもたらすことが可能である。まあ、その分だけ扱いにくく人を選び、故にウォズも積極的には使いたがらないが……
『…痛い!』
「もう一押し。問題! 君は私と戦いたくない……◯か×か?」
そんな回答決まっている。初穂とあざみは間違いなく◯だと考える…… 予想はあたりアナザーダブルも拒否の姿勢をとる。
『嫌に決まってるじゃないですか、こんなこと!』
「正解は… ……『×』だ。」
だが、アナザーダブルを今度はバァァァン!と落雷が襲った。何故か不正解…、それではクラリスが戦うことを望んでいるようではないか! 本人も戸惑う中、ウォズは動きが鈍い彼女にトドメを刺すべくクイズミライドウォッチより一回り大きいミライドウォッチを取り出す。
【 ギンガ!! 】
「さあ、最後の一押しだ。」
【 投影!ファイナリータイム!ギンギンギラギラギャラクシー!宇宙の彼方のファンタジー!ウォズギンガファイナリー!ファイナリー! 】
そして、ビヨンドライバーにセット…最強の切り札がきられる。基本形態から角が延長され、惑星の星たちが刻まれた鎧が装着されマントをなびかせたその姿はフューチャーリングではないが、宇宙のミライダーである仮面ライダーギンガの力を扱い『ウォズ ギンガファイナリー』。圧倒的な火力と柔軟性…加え、アナザーライダーを相性無視で圧しきり撃破する力を持つ。
「少し痛いが、我慢したまえ!」
決着をつけるため舞い上がるウォズ。必殺技のライダーキックでアナザーウォッチを破壊すれば、この場はおさまるはず。確かにアナザーダブルはダメージの蓄積が過度になりつつあり、逃げだすには間に合わない…。ならばと、逆の行動をとる。ウォズが脚を突き出す直前…異形の影は崩れだし……
『…ちっ。』
「なっ!?」
なんと変身を解除。生身の姿をさらけ出した彼女に流石のウォズも動揺…思わず空中で急ブレーキをかけてしまう。いくらアナザーライダーとはいえ、生身の少女では仮面ライダーの技を受ければケガでは済まない…だからこそ、それを逆手にとった苦肉の策。
これで手出しが出来なくなったウォズ… そんな彼に向かい、うつむきながらいつも持っている厚い本を向ける彼女。すると、魔法陣が形成されエネルギーが収束されていく…
「来ないでって、……」
「まずい……!?」
「言ってるのおおおおおお!!!!!!!!」
次の瞬間、ウォズは全てを呑み込む緑色の閃光に呑まれてしまった…
★★ ★★ ★★ ★★ ★★
「……なんだ?」
クラリスを捜し、走りまわっていた神山は足をとめる。
空に立ち昇る緑色の輝く柱…まるで、ほうき星に届くような一線に道行く人々の中には『おぉ…』と感嘆の声をあげる者もいたが、何故か自分は美しいとは感じない。むしろ、それはよくないものの予感。
……凶兆を告げる自分の勘、現実にならないことを祈る神山だったが現実は容赦などなかった。
ウォズが帝劇に来てる間のランスロットはどうしたかって? 華撃団大戦時のホテルの下見してます。活躍は…まだしないかも。
★設定紹介
★アナザーバルカン(TAISHO-29)
変身者 上級降魔・朧
身体的スペックはバルカンのアサルトウルフと同じ
人類を嘲り弄ぶ邪悪な獣
仮面ライダーバルカンのアサルトウルフをモチーフにした太正世界に産まれたアナザーライダー。完結していない物語の仮面ライダーがルーツとそもそもが、令和世界の歴史に触れていないため不破諌はバルカンへの変身能力を失っていない。
容姿は、機械的な部分も見受けられるが人間の皮を喰い破り現れる人狼・人間の醜い獣性といったところ。下半身はアナザーゼロワンと似通ったデザインで、ショットライザーに相当する武装は無く、代わりに身体に内蔵されたガトリングやランチャーといった武装やオリジナルには無い爪で獲物を引き裂く。顔は牙剥き出しの不気味な笑顔で、頭蓋は一部が砕けてプログライズキーのようなパーツが刺さっているように見える。(このパーツに年号が刻まれている。名前は左脚。)
朧の幻覚能力や元々の降魔の身体能力もあわさる強力なアナザーライダー。変身者の性質故か、戦いを狩りのように楽しみ相手をいたぶるのを好む。尚、本来なら真っ向からの殴りあいで真価を発揮するタイプのアナザーライダーである。
……元々は滅ベースのオリジナルライダーにしようかと考えたけど安直すぎると考え考案した作者のオリジナルアナザーライダー。
★アナザーダブル(TAISHO-29)
変身者 クラリッサ・スノーフレイク
身体的スペックと外観は冬映画と同じ
■■で■人の仮面ライダー
仮面ライダーダブルのアナザーライダー。朧に強引にアナザーウォッチを埋め込まれたクラリスが変身する。ダブル同様のフォームチェンジ能力やオリジナルと同じ武装を使い、更にクラリス自身の能力である重魔導を上乗せした技の数々を繰り出す。しかし、当の変身者が不本意な変身のためその力は不安定。
かなりオリジナルのダブルに近い能力だが、最大の違いはアナザーライダー化によって形成されるもうひとつの……?