仮面ライダー01<ゼロワン> × 新サクラ大戦 ー新たなるはじまりー 作:ジュンチェ
誕生日に間に合わなかったけど、書きかけにするのも勿体ないと思い…
あ、クオリティは軒並み低いッス。
…華擊団大戦も終わって、気がつけばもう2月。
帝国歌劇団の再出発からの躍進は止まらず、特にクラリスの脚本は絶好調。前回公演した『狩人と人形姫』はホラーチックながらも、獣を駆る狩人と心を持ってしまった美しい人形の姫との儚い恋愛を描きながら物語の壮大な謎に迫っていくという話で、狩人役をアナスタシアが、人形役をクラリス本人が務めた。
アナスタシアのアクションシーンやクラリスの儚い演技…そして、ステージに創られる不気味ながらも独特の世界観が熱狂を呼び、公演は大成功だった。
―――ここまではよかった。
公演中、ファンから持ち込まれた見慣れない本にサインを求められたクラリス…タイトルは『大考察!狩人と人形姫!』で、一応は帝国歌劇団の名前は入っているが花組も誰も身に覚えが無い。で、帯を見ると
『花組のアドバイザーにして(※大嘘)、トップスタァの神崎すみれ女史の息子、神崎星児氏がズバリ迫るクラリッサ・スノーフレイクの世界。』……うん、犯人特定。
「「どの口が言ってるんですか!(だ!)」」
ドゴッ(怒りのWラリアット)
「ぐえっ」
即刻、確保からさくらと初穂により折檻。話を聞くに、脚本制作の資料提供などをしていた彼はクラリスの世界観の構想など等、聞きかじる機会があったらしい。そこに、自分の独自の解釈や考察を入れればソコソコ面白い考察本紛いみたいなものが出来るのではとコッソリと花組に内緒で原稿を出版社に持ちかけたらしく、時の花組が話題となれば出版社も2つ返事。役者本人らが知らないところで公式展開という建前の便乗のソレは中々、売上が良かったらしい。
…尚、神山が目を通したところ、その目は小宇宙に呑まれていた(SAN値減少)
結局、売上自体は帝国歌劇団のほうに還元されるとのことでお咎め無しになったのだ。
「そして、早2月1日…そして、今日はクラリスちゃんの誕生日。」
「は、はぁ…そうなんですが。何か御用ですか星児さん?」
自室にて執筆作業中に突如として雪崩れてきた星児。正直、この流れは大抵は面倒事だと薄々勘付いていたので微妙に距離を置く…まあ、向こうからグイグイくるから無意味なのだが。
「はい、誕生日プレゼント。……神山のプロマイド『美しい尻(非売品)』。」
「こ、これは…! ありがとうございます…い、色っぽいですね(赤面)」
誕生日プレゼントとあげたのは風呂場で全裸で気絶し、濡れたままザンキさんしている神山…無論、星児が仕掛けて撮影したもの。普通、神山のプロマイドは花組隊長でありながら売店でも他メンバーのものが売り切れても、彼のものだけ山盛り残っていたりしてモデル本人が『何の嫌がらせですか!』『昔の海軍仲間から、からかわれるんですよ!』とか苦情申立しているが、何故か消えない。理由は簡単、花組メンバー女子らでプレミア価格で取引されているからだ。地産地消、良いのかそれ。
星児もそこらは把握しており、他にも初穂やアナスタシアにも非売品神山プロマイドを流している……さくらやすみれにバレたら間違いなく殺されるが。
「一生の宝ものだねぇぇ?」
「…は、ハイ 捗ります(照)」
「し、執筆作業…だよな?(戸惑い)」
この娘、むっつりなのでは…
そんな心配をしていた時だった。
「クラリスいるか… って、星児もいるのか。」
「「あ!?」」
最悪のタイミングでやってきた神山。思わず素っ頓狂な悲鳴をあげてしまった拍子にプロマイドを落としてしまい、モデルの元へヒラヒラと…。
回収しようと手を伸ばすももう遅い。拾い上げたそれに、いくら温厚でお人好しな神山でも尻丸出しの無断写真なんて見たら流石に、目を吊り上げる。
「星児!クラリスに悪戯しようとてしてたのか? 全く、何かこの間、一緒に風呂入った時におかしいと思ったら!」
「あ、いや、ちが…っ」
神山は星児の悪戯だと判断。写真をビリビリに破り捨て、『あぁ…!?』と叫ぶクラリスに気が付かずに悪戯坊主の首根っこを掴んで連行していく。しかし、これで終わる星児じゃない。
「その写真はクラリスちゃんが…!」
「ちょ!?」
地獄の道連れにクラリスの片足をなんとか掴む。しかし、
「クラリスがそんなことするわけないだろ!」
「…そ、そうですね(目逸し)」
「見捨てられた!?」
掴んだ片足に容易く蹴っとばされる。このままだと、さくらとすみれから折檻フルコース…それだけは避けたい。神山の腕から抵抗しつつ、状況の打開を目論む…ん?本棚の上に缶の箱? 几帳面なクラリスにしては珍しい。まるで、慌てて隠したようじゃあないか?
(イチバチ!)
―ガンッ
「あっ!?」
本棚を蹴って、その缶の箱を落としてやればあっという間に落ちた衝撃で中身がぶちまけられる。非売品のプロマイドやらボツ案原稿(黒歴史ノート)で軽い池みたいな有様…しかし、星児がある違和感気がついた。
「あれ、俺が渡した覚えがないプロマイドが……」
非売品の神山プロマイド、確かに渡したのは1枚や2枚じゃないがそれにしたって数が多い。しかも、大半が物陰からなどアングル的に盗撮地味ているような…
……これには、神山も凍りつく
「クラ…リス…?」
「……………………………ふふふふ。」
あ、急に暗くなってきた(唐突)
クラリス女史も追い詰められたせいか、おかしな笑いをしだしたよ?
「神山さん、パンドラの箱って知ってます? 開けちゃいけない箱… アナタと星児さんはその中身を見てしまった。フフフフ…」
「「ヒッ(怖気)」」
あ、やべ。魔導書を構えてゆらゆらと近づいてくる…
「Go to hell.仲良く地獄に堕ちて下さい。」
――ゴッ!!
★ ★ ★ ★ ★
―― ちょ…! ―――神山隊長!
「――ハッ!?」
呼びかけに目を覚ます神山。…ここは、食堂か? 覗き込むさくらの顔と辺りの光景に戸惑う…確か、自分は■■■■の部屋に…ん?
(俺は…誰の部屋に? いや、そもそも俺は何を?)
「もう、いつまで寝ぼけてるんですか神山隊長。もうパーティーが始まりますよ。」
パーティー? あ、そうだ、今日はクラリスの誕生日じゃないか。誕生日プレゼントを渡さなくて…は…?
(あれ? 無い?)
渡そうと思っていたプレゼントが無い。あれ?あれあれ?
「神山隊長、素敵なプレゼントありがとうございます。」
「え?」
ん? もう渡したっけ? おっかしいなぁ…
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
クラリスの部屋…
神山とクラリスが密着したツーショット写真が彼女のコレクションに連なっていた。こちらは神山が気絶しているうちに撮影したもので、缶ケースにしっかりと保管されることに。
――そして
「ンッーーー!!!?(誰か助けてーーッ!?)」
縄で縛りあげられた星児が監禁されている。
その傍らの魔導書からは謎のヌルヌルした触手が伸びはじめており…
「(;0M0)‹ウワァァァァァァァ…!!」
虚しい断末魔が暗闇の中に呑まれていった。